空調服®︎について ~導入事例~

事例1

課題

高齢化が進む建設業において、 熱中症の対策は急務だった

炎天下での作業が多く、他の産業と比較して熱中症による事故件数が多い建設業。大林組もまた熱中症対策の問題に頭を抱えている企業のひとつでした。さらに、近年では追い打ちをかけるように温暖化が進み熱中症のリスクがさらに高まるも、熱中症予防として実施できていたのは、こまめな水分補給と休憩の推奨。作業員の体調管理を一番に考えていた同社が具体的な解決策を探り、たどり着いたのが空調服でした。

まずは希望者の現場作業着に空調服を採用。効果はてきめんだったようです。同社の協力会社である松村組の塩野職長は「炎天下の作業は、日焼けや発汗により体力を奪われやすいが、空調服で発汗を抑えることで特に夏場の作業効率が向上しました。体調管理がしやすくなったという現場の声もあり、今後は松村組の社員全員に着用させたいと思います」とのその効果について手応えを感じています。

効果

熱中症による事故防止のほか、集中力の低下も抑制し作業効率が向上。
効果を実感し、2016年時点で協力会社とあわせて3,400着をオーダー。

株式会社大林組

本社所在地東京都港区港南2丁目15番2号
従業員数8,402名
業務内容国内・外建設工事、地域開発・都市開発・その他建設に関する事業、不動産事業ほか
空調服を導入した経緯建設業は他の産業と比較して熱中症による事故件数が多いなか、その対策はこまめな水分補給と休憩の推奨など“ローテク”だった。温暖化や作業員の高齢化が進むなか、より効果的な熱中症対策は急務

事例2

課題

夏場は日に2,3人が熱中症にかかる ”灼熱”の現場を快適にしたい

新幹線をはじめ全国に広がるJRや私鉄のレールを製造する大和軌道製造。このレール製造 は高温の熱を要するため、特に夏場は過酷な労働環境となります。例えばレール加工では、表面を削り取り滑らかにするためには、表面温度を1,000°Cにまで熱する必要があります。加えて、接着作業の際は埃などの発生を防ぐため、基本的に扇風機などの空調機器は使用せず、室温は60°Cにまで上昇するそうです。

こんな過酷な労働環境のため、夏場は日に2,3人が熱中症にかかり、なかにはその後遺症などから仕事に戻れない作業員もいました。そこで同社は2004年から空調服の導入を検討。両社でファンの改良など製品開発を二人三脚ですすめ、2012年には全130名の従業員に導入すると、熱中症で倒れる作業員がいなくなり、夏場の生産量は3割も増加しました。

効果

全社員130名に本格導入、熱中症で倒れる作業員はゼロに。
さらに、夏場の生産量は着用前と比較して3割も増加。

大和軌道製造株式会社

本社所在地兵庫県姫路市大津区吉美380番地
従業員数130名
業務内容鉄道軌道用品(分岐器と地震対策用脱線・逸脱防止ガード)の設計・開発 、製造など
空調服を導入した経緯レール製造は熱を必要とするため夏場の作業は過酷となる。特に、研磨には高温の熱を使用するほか、接着時も埃などの発生を防ぐため扇風機が使えないなど、熱中症の被害は深刻

事例3

課題

酷暑期における労働環境の改善と熱中症対策を同時に進めたい

電気工事や情報通信工事、空調工事、リニューアル工事などを請け負う総合設備企業である関電工。主に屋外における作業員の酷暑期における労働環境の改善と熱中症対策を目的に、安全帯をかけても空気が流通するよう専用のインナースペーサーを開発するなど、実際の作業環境に即した「電設作業用空調服」を共同開発しました。

効果は早々に現れ、導入年度の着用者による熱中症の被害はゼロに。作業員の業務効率も進んでいるようです。

効果

専用のインナースペーサーなど作業環境に即した仕組みを共同開発。
導入年度、空調服を着用した作業員の熱中症被害をゼロに抑える。

株式会社 関電工

本社所在地東京都港区芝浦四丁目8番33号
従業員数6,660名
業務内容電気設備工事、リニューアル工事、空調・給排水設備工事、電力工事、エネルギー工事、通信工事など

事例4

課題

梅雨や猛暑下で行われる摘果作業 健康被害の訴えを解消したい

「三ヶ日みかん」のブランド名で知られる静岡県浜松市北区三ヶ日町産の温州みかん。これを生産する農家のプロフェッショナルが集うのが三ケ日町認定農業協議会です。一般にみかんの摘果は、果実の大きさを揃えるため6~10月がハイシーズンとなりますが、これらの時期は蒸し暑い梅雨、猛暑の夏という農作業にはつらい季節と重なります。そこで作業負担の軽減を目的に空調服の導入を検討。服内温度や心拍数、不快指数などを計測して良好な結果が出たため本導入に至りました。

現在では利用者から「これなしでは作業できない」「皮膚炎などにかけていた薬代が浮いた」などの好評の声をいただき、毎年200着ほどのオーダーが入るまでとなりました。

効果

利用者から「これなしでは作業でない」との声が相次ぎ、
現在では年間200着ものオーダーが入るほど受け入れられる

三ケ日町認定農業者協会

業務内容静岡県浜松市における農業を担う
空調服を導入した経緯真夏の防除や摘果、草刈り作業の負担軽減