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籐(ラタン)は竹でも木でもありません。籐(ラタン)の特徴は、「軽さ」「柔らかさ」に対し「強さ」という一見相反する特徴を持ちます。しなやかな籐(ラタン)の特性から複雑な曲線加工ができるため、立体的で自由なデザインが可能です。
素材の強さによって余分な補強を必要とせず、最小の構成で丈夫な家具ができます。そのため、籐(ラタン)でできた家具は軽量で、椅子などは移動がラクです。

籐(ラタン)とは? - 家具に使用される主な籐の種類
籐(ラタン)の特徴
材料としての籐(ラタン)の種類
籐(ラタン)の等級
籐(ラタン)の加工と塗装
籐(ラタン)家具を使用するにあたって - 塗装について - お手入れ方法 - ご使用にあたって



籐(ラタン)は東南アジアを中心に熱帯雨林地域のジャングルに自生するヤシ科の植物で、日本名で「籐(とう)」と呼ばれる、200種以上ある植物の総称です。ツル性植物で、節があり、とげを持った表皮に包まれています。その繊維は植物中最長にして最強といわれ、長さが200メートルを超えるものもあり、他の樹木にからみつき空に向かって伸びていきます。およそ5年ほどで加工に適した大きさに成長します。
その生命力の強さから、通常の木材よりも丈夫で折れにくく、曲線の加工もしやすいため、細かく裂いたものを編んで籠としたり、太いものはステッキや家具のフレームなどに使用されます。
籐の実は球状で、つやのある三角状の鱗のようなものに被われていて赤、緑、黄色いものがあります。実には、甘味があり、マレー人などは好んで食べているらしいです。
通気性がいいのも特徴で、暑い季節には人気のある素材です。

◎セガ (Sega 色牙)
表面がホーロー質と呼ばれる独特のガラス質に覆われており、みごとな艶で象牙にも近いという人もいます。硬くて丈夫なのでその用途も多彩です。
比較的山の高いところカリマンタンの奥地が産地として有名。太さ3〜15mmのツルで高い木にまつわりながら成長します。さらりとした独特の質感、通気性、吸湿性に優れ、汗ばんでも「ジト」っとしないさわやかなひんやり感があり、日本では籐といえば艶のいいセガのことを指すといっても過言ではありません。中国語では色冴籐と記します。
◎ロンティ (Lunti 倫地)
セガと異なり表面にホーロー質がありません。そのため日本で上等とされてきた美しい艶はありませんが着色が可能なため、艶に重点をあまり置かないヨーロッパで編み籐として広く受け入れられています。
弾力性があり濡らすとやわらかくなり柔軟性に富んでいます。
商人の間でまだ名前がなかったときは、セガ籐の一種としていたらしいです。
◎ウンプル (Umbulu)
軽くて柔らかい素材。地位としては、フレームには柔らかすぎ、編み芯にするには繊維が粗いためきめの細かい丸芯にはなりません。皮籐も利用できませんが、安価でトヒチほどの太さがあるためマルチにつぶしののきく籐として利用されます。
バスケットなどの編み材や屋外でも使える塗装の厚い家具などに用いられます。
◎マナウ (Manau)
太く強靭な籐とされ、節目は低く太さも均等で繊維が細かく、硬くて美しいホーロー質で覆われています。
味わい深い籐で、ヨーロッパでは、皮付きの状態で家具として利用されることも多いです。
収穫量が大変少なく、貴重な材料です。
◎トヒチ (Tohiti)
硬くて重い籐です。加工性に優れていて、曲線をきれいに表現できるので椅子などのフレームに多く使われています。染色すると、細かく密な導管がくっきりと浮かび上がり、籐の特徴を表します。
スワウェシなどインドネシアに広く分布しています。
◎バタン (Batang)
柔軟性があまりなく、曲がりにくく比較的まっすぐな籐です。
直線的なフレーム、ゆるやかな曲線を出す部分に使用します。
マナウが少なくなった現在、バタンが主要材料になりました。


籐(ラタン)は天然素材で、ごまかしが無く、工業化が進んだ現在でも全て一つ一つ手作りで熟練の職人が手間暇かけて愛情を込めて作っています。
製品として自宅に届いたあとも籐(ラタン)は呼吸を続けています。内部には無数の導管があり、その中の気泡が空気中の水分を出し入れします。
高温多湿の夏には、水分を吸収して湿度を下げ、乾燥した冬には内部の水分を放出して湿度を上げてくるそうです。寒い国でも籐家具の需要が高いのは、自然の温かさ、ハンドメイドのぬくもりを求めているからかもしれません。


同じ種類の籐でも、太さ・部位によって硬さも違えば太さも違います。
当然使用用途がちがいます。巻材・編材に使用する籐と家具のフレームに使用する材料にわかれます。

種類 太さ(直径) 部位・状態 主な用途
セガ 4〜6mm 0.4〜3mmの皮籐 特殊な筵、網代、竹・籐細工用材料
1〜2mmの丸芯 工芸品
6〜8mm 3〜6mmの皮籐 筵、高級家具の編材
2〜4mmの丸芯 家具の編材(ウィッカー)
8〜10mm 5〜6mmの皮籐 筵、高級家具の編材
4〜6mmの丸芯 家具の編材(ウィッカー)標準サイズ
10〜12mm 5mm以上の皮籐 業務用籐筵(頑丈)
6〜8mmの丸芯 家具の装飾材料
ロンティ 4〜6mm 1〜3mmの皮籐 着色編材、竹・籐細工用材料
1〜2mmの丸芯 超小物細工の材料
6〜8mm 3〜6mmの皮籐 家具の着色編材
2〜4mmの丸芯 カーブのきつい細工の編材
8〜10mm 5〜6mmの皮籐 家具の着色編材
4〜6mmの丸芯 高級バスケット等
10〜12mm 5mm以上の皮籐 家具の着色編材
6〜8mmの丸芯 高級家具の編み材縦芯
ウンプル 10〜35mm 丸芯 安価な編み芯やフレームの補助
マナウ 16〜60mm 皮付/皮なし節あり 高級家具のフレーム
トヒチ 10〜35mm 皮・節なし棒状(丸芯) 曲線を表現する家具のフレーム
バタン 15〜35mm 皮・節なし棒状(丸芯) 真っ直ぐ・緩やかな曲線のフレーム

巻材・編材の太さは、棟(カン)という単位で表します。棟とは1寸角(3cm×3cm)に何本の籐が入るかです。例えば3本入ればその籐材は3棟ということになります。ですから3棟の籐一本の太さは約1cmです。フレーム材の太さは、10〜14mmを幼民(ヤンミン)、14mm〜24mmを中民(チュウミン)、24〜30mmを太民(ターミン)、30mm以上を太太民と呼んで、材料の取引をしています。籐一本一本の太さが違うため、こういった単位が生まれたようです。


籐(ラタン)の種類で用途がちがいますが、それ以上に籐家具の良し悪しを決めるのは材料一本一本の質といっても過言ではありません。一般にセガ籐は一番艶がある籐ですが、セガ籐でも質の悪いものは艶がそれほどありません。逆にロンティでもセガ籐にみえるほどの艶があるものもあります。昔、ロンティは病気になったセガだと思われていたそうです。
ここではセガ籐について等級を記します。

特級 硬くて艶があり繊維がつまっています。色は最初は薄黄色です。一本の長い籐を3分割した一番下(根っこに近い部分)に多い材質です。年々色に深みを増して行きます。艶はほとんど変わることなくぴかぴかしています。明治時代からしかれている敷物なんかはワニの鱗のようなすごみがあります。細いものは網代、太いものは筵をつくります。
一級 硬さ、艶、繊維は特級と遜色ないですが、色合いが特級ほどではないものが一級です。硬いしっかりした籐は漂白をしてもしっかりした艶が残ります。20年後、30年後にも修理して使用する価値がある敷物になります。
二級 硬さ、艶、繊維、色合いで一級に合わないものです。ほとんど漂白をして色を整えて使用します。年々増す色の深みは一級ほどではありません。二級品といってもさまざまで、材料自体が二級のものはほとんど敷物に使用することはなく、一級の材料でも仕上がりの色にバラつきがあれば製品としては二級品として特価ででまわっています。
等外 黒かったりやわらかかったりと敷物をつくれない材料で、丸芯として利用します。
ボケ籐 等級とは関係ありません。一本の長い籐の先端部分です。まだ若い籐で、敷物にはむきません。皮付きで巻材等に利用します。


ラタンの加工は、材料の選別、曲げ、組み立て、編みと磨きが主なプロセスです。
大木に絡みついて成長するためラタンの繊維には一本一本クセがついていますし、環境、成長の度合い、部位により性格が違います。集めた原料を色、艶、サイズ、硬さ、節間の長さ等で選別して節をきれいに削り取り用途に合わせて磨き、研磨、皮むきをして、原料を材料にします。
曲げは一度高温にしてクセを直し、まっすぐにしてから行います。やはり一本一本質が違うため、微妙な加減をしながら型にあわせて曲げます。曲げて、切ってできたパーツを角度、左右前後のバランスを調節しながら組み合わせ艶がでるまで丁寧に磨き上げればフレームの完成です。
フレームを下塗りしたあと、編みあげていきます。編む作業をしているのはほとんどが女性です。編み方にも種類があり、オーソドックスで簡単なものから複雑なものまでさまざまです。


目積編み

四ッ目(元禄)編み

カゴメ編み

ますあじろ編み

市松模様編み

素(ウィッカー)編み

基本的にラタンフレームには塗膜の厚いウレタン塗装を、木製フレームにはラッカー塗装をしています。
シーラーをかけては磨き、かけては磨き、色づけ、トップコートすることで表面が格段に滑らかになり、素材を引きたてます。
いずれもホルムアルデヒドの放出量が少ない身体に安全な塗料です。
また合板や接着剤も同様に安全性を確保できた材料を使用しています。




製品の塗装のにおいを抑えるため、においに配慮した塗装方法を採用しています。また、各ダンボールケースに商品を梱包する際、においがこもらないように配慮されていますが、開梱される時は、必ず風通しの良い場所でお願いします。



・普段のお手入れ
 乾いた布で、カラ拭きしてください。また、ホコリなどはブラシや掃除機で取り除いてください。

・シミやよごれが付いた場合
 家庭用中性洗剤を薄めてから、柔らかい布につけ、軽く拭き取り、乾いた布で洗剤と水気を丁寧に拭き取ってください。
 (特殊な洗剤・ワックス・シンナー等のご使用は避けてください)

・使用場所

 籐(ラタン)は天然素材なので、乾燥や直射日光を嫌います。そういった場所での使用はなるべく避け、
 時々ぬれた雑巾を固く絞って拭いてください。また、多湿下では、通風・換気を行ってください。

・ささくれについて
 籐(ラタン)は性質上、とげ状のささくれができることがあります。身体や衣類などを傷つけないようご注意ください。
 ささくれはハサミやカッターナイフ等で、取り除いてください。

・ピール(皮籐)のほつれの応急措置
 ほつれ部分を整え、木工用ボンドで止めた上から、ビニールテープなどで一晩ほどしばっておいてください。

・ピール(皮籐)が外れた時の処置
 あらかじめ皮籐を水に漬け湿らせておいてから、下記の順にしっかり巻いてください。
 乾燥すると皮籐は縮んでしっかりと締まります。



・直射日光や熱、冷暖房器具の風などが直接あたらないようにしてください。
 また、家具の上に加熱したなべ・やかんなど直接置かないでください。変形や変色の原因になります。

・製品の上に立ったり、跳んだり、踏み台代わりに使ったり、不安定な姿勢で腰掛けたりしないでください。

・椅子・カウチ等の背・肘部等に乗らないでください。破損したり、倒れてケガをすることがあります。

・引き出しが付いている場合、これをいっぱいに引き出すと、抜け落ちてケガをするおそれがあります。

・キャスター(移動用小車)付きの場合は、その上に立ったり、座ったまま激しく動かしたり、押して遊んだりしないでください。
 倒れてケガをしたり、他のものを壊すことがあります。

・家具を移動する時は、床や畳などに傷が付く事がありますので、必ず床や畳などから離して移動してください。
 また、落としたり、倒したりして、物を壊したり、ケガをすることのないよう、しっかり持って運んでください。
 家具を逆さまにしたり、横にして運ぶと、部品や部材が外れ落ちたり、破損してケガをすることがあります。
 収納物や外れる部品・部材は全て外し、扉や引き出しは開かないよう固定して運んでください。

・蝶番や取り付け家具等の固定用ネジ類が緩んでいないか時々点検し、もし緩み始めたらしっかり締め直してください。
 また、家具の移動をした時も点検し、緩んでいたら締め直してください。



大川家具株式会社
お問い合わせは平日の10:00〜18:00
ご購入について分かりやすくご説明いたします

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