■電気柵ってなんだろう?
動物に電気ショックを与え動物を追い払い、大切な農作物を守るシステムです。
物理的な刺激なので慣れることはありません。
電気柵には以下のふたつの効果で動物の慣れを防ぐことが出来るので
長い間効果を発揮します。
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電気ショックによる痛み |
柵は危険と学習させる心理的作用 |
田畑の周囲に張った柵線に約1秒間隔で繰り返す衝撃電流を流します。
動物が触れると衝撃電流は
矢印のように、
動物から地中を伝わって
アース棒から本機の
アース端子に戻ります。
この時に動物に強いショックを与えます。
■電気柵の安全性について
衝撃電流は約1秒間隔で瞬間的に電気を流すパルス出力です。
人が触れた場合は静電気の様なショックを受けはしますが、
通電間隔が空いているのでその間に手を離す事ができ安全です。
(高電圧では特に、感電すると筋肉が硬直して手が離せなくなります)
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電源コンセントから直接、電気柵へ繋ぐことは大変危険です。
感電や重大事故の危険性がありますので、
必ず電気牧柵器をご使用ください。
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■地形に合わせて設置
■アースの正しい設置が大切
効果の決め手は
アースです。取り付けが悪いと電気柵の効果が落ちてしまいます。
一番のポイントは通電しやすい湿った地面に接地することです。
乾燥しているところ、岩場などは避けて下さい。
広範囲でしっかりと接地するため、
アース棒間の線は綺麗に伸ばす形で使います。
また草刈の際に線を切ってしまわない様に棒間も含め、
すべての
アース線は地中に埋めてしまいましょう。
■本器は電気柵ひとつに1台設置
故障の原因にもなるので、正しく設置してください。
■電気柵は設置後の管理が重要
効果的に電気柵を運用するために、定期的に点検しましょう。
●その他にも下記のような不良がないか、点検の際にはご確認ください。
草が生えるのを防ぐ
防草シートを使うと、漏電の心配や下草刈の手間を軽減し、
日常の管理が簡単になります。
漏電と電圧の関係
草や石、鉄パイプ等で漏電した場合、漏電箇所がどこであろうとも柵全体の電圧がってしまいます。
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■電気柵を使わない時期には撤去
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獣が通電していない柵線を突破すると、
この電気柵は安全であると覚えてしまいます。
次に電気を流しても効果が薄れてしまう場合があるので、
作物の無い時期は柵線を撤去しましょう。
撤去が難しい場合は通電を継続させてください。
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■動物の被害を減らすために
電気柵の設置と合わせて以下に取り組むことで、
より高い対策効果を期待できます。
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●来てはいけない場所だと覚えこませる
もし野生の動物に出会ったら、追い払うことが大切です。
「ここは来てはいけない場所だ」と動物に教えないといけないからです。
そうでないと動物はどんどんと人に慣れてしまい、
農作物を荒らすようになります。
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●エサになるものを放置しない
人里に下りてきた動物にエサを与えないことはもちろんですが、
農地には様々な理由で出荷できない農作物がそのまま放置されることがあります。
これらは動物のエサになると同時に、餌場としての認識を与え、
今度は収穫前の農作物を荒らすようになります。
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■よくある質問(FAQ)
Q1. | 誤って柵線に触ったらどうなりますか? |
A1. |
人が触れた場合は「ビリッ」と静電気の様なショックを受けはしますが、
通電間隔が空いており、その間に手を離す事ができるので安全です。
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Q2. | 素人にも設置できますか? |
A2. |
設置する場所や広さにもよります。
平地でそれほど広くもないのであれば、
基本的には設置自体は支柱を立て、柵線をガイシに留めて本機へ接続、
アースを埋め込みコードを本機へ接続するだけのシンプルな作業です。
事前に柵を設置する場所の草等を刈り払っておいてください。
設置の手順についてはメーカー提供のこちらの資料がご参考になるかと思います。
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Q3. | 製品が故障した場合の保証はどうなっていますか? |
A3. |
万が一に備え、末松電子の電気柵本器には御購入日より3年間の修理無料保証があります。
保証対象は本機のみです(付属品や消耗品、支柱・ガイシ・電線等は含まれません)。
正常なご使用状態のもとで保障期間内に故障した場合、メーカーにて無料修理致します。
落雷や水没・落下による故障、改造による故障、その他自然災害による故障等の場合は
期間内でも有料修理になる場合があります。
保証内容や条件等の詳細は保証書をご確認ください。
※あくまで製品動作の保証です。獣害被害への保証ではありません。
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Q4. | 屋外に設置していると盗まれませんか? |
A4. |
万が一に備え、末松電子の電気柵本器には御購入日より最長1年間の盗難補償制度があります。
補償対象は本機のみです(支柱・ガイシ・電線等は含まれません)。
本機ご購入後にお客様登録をされると、盗難の際には1回に限り同じ本機が補償されます。
補償内容や条件等の詳細は
メーカーHP
よりご確認ください。
盗難後のお客様登録は補償の対象外ですので御注意ください。
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Q5. | 設置にあたり補助金・助成金などの申請は可能ですか? |
A5. |
地域によってはイノシシなど有害鳥獣対策費の一部に助成を受けられる場合があります。
適用条件等は都道府県や市町村などにより異なりますので、
詳しくはお住まいの地方自治体へお問合せください。
申請時に必要となる見積り書や請求書などの必要書類については、
ご注文時にご希望の旨、お申し付け頂ければ当店にて発行可能となっております。
助成枠などもある様ですので、お早めの申請をお勧めします。
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Q6. | イノシシにはどのくらい効果がありますか? |
A6. |
イノシシは非常に頭がよい動物です。学習能力高くて覚えが早く、
また一度覚えると忘れない記憶力を持っています
つまり、一度電気ショックを学習すると、
設置している田畑に近寄らなくなる傾向があり、効果を発揮します。
ただ電気柵は獣害を100%抑制する機器ではありません。
あくまで動物の心理的効果を利用した牧柵です。
動物の習性及び行動を把握し、地形に合わせて正しく設置、
漏電防止などの維持管理をすれば非常に有効な機器となりえます。
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Q7. | どんな作物がイノシシ被害にあいやすいのですか? |
A7. |
もっとも被害の大きいものは根菜類と乳熟期(登熟最盛期)以降の水稲です。
水稲では穂の食害のほか、猪のヌタウチ(泥浴び)による倒伏もあります。
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※こちらに記載の内容はご参考用としてご使用ください。当社調べの内容を含みます。
適用する状況や条件により記載内容とは異なる場合もございますのであらかじめご了承ください。