美しい肌を保つには、毎日のスキンケアで、肌の水分と油分のバランスが取れた状態を長時間キープすることがとても大切です。しかしながら忘れてはいけないのは、「肌の細胞は『食べ物』から作られている」ということ。食べ物の鮮度や質、そして食べ方までもが肌に大きく影響するのですから、まさに『美肌は一日にして成らず』。
そこで今回は、美肌と密接な関係のある腸のお話からスキンケアを考えてみましょう。


　　人間の体にはおよそ２kgの常在菌が住んでいます。中でも最も多く常在菌が存在する場所が大腸と小腸です。腸内の常在菌の状態が、間接的に肌へも大きな影響を及ぼしています。

腸内菌のバランスが崩れて便秘になると、腸内に毒素（活性酸素）が発生します。毒素は腸管から血中へと吸収されて肌へと届き、いくら外側から化粧品や薬をつけても一向に治らない、根深い肌荒れの原因となってしまいます。かといって、下剤を使えば便秘は一時的に解消されますが、それにより一緒に腸の働きを助けてくれている常在菌も流れてしまうため、腸は栄養を十分に吸収できなくなり、肌はもちろん、全身の老化が進むことになるのです。


　 腸の働きを正常に整える活動を、私は「美腸活動」と呼んでいるのですが、美腸活動の基本は、体内サイクルを知ることです。

身体にとって朝から昼にかけては排泄の時間、昼から夕方にかけては活動の時間、そして夜７時以降は休息の時間とされています。私は朝の時間は、しっかり食事をするよりも、排泄のために体内エネルギーを費やすことが大切と考えます。

　 そこで５年ほど前からほぼ毎朝飲んでいるのがグリーンスムージー。排泄の時間である朝の時間帯には、「消化にエネルギーをかけず、負担のかかりにくい食べ方」＋「ビタミンや、脳が動きやすくなる良質なフルーツの糖質」＋「生酵素をたっぷり摂る食事」であるグリーンスムージーがぴったりだからです。 　そして、一番食べたい物や油の多い食事はお昼に、夜は軽めの食事にするようにしましょう。

　とはいえ、お付き合いや状況によって、好きな物を食べて飲んで、思い切り楽しむ。ストレスは、美腸や美肌には最も大敵！ですから、美腸のためにできることを考えながら、ストレスをためない生活を心がけてみましょうね。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　(2014年4月・5月 掲載)

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