こんにちは。今回は【一物全体いちぶつぜんたい】のお話です。 私の主宰するオーガニックサロン『ハーモニーウィズアース』では、一物全体をコンセプトに、オーガニックコスメを使用したトリートメントのほか、有機植物を使った手作りコスメのワークショップを定期的に開催しています。自然植物の姿や効能を知り、まるごといただくことに対する感謝の気持ちを忘れずに、地球に優しい生活を送っていただきたい。その想いが、サロンオープンのきっかけです。
　ネオナチュラルさんのスキンケアコンセプトも、一物全体！地球と人に対する共通の想いがあり、大変嬉しく感じています。

　一物全体とは、自然食療法のひとつでもあるマクロビオティックの考え方です。
　「玄米食や野菜を皮ごと食すなど、食べ物は全体でバランスが取れていて、そのまま摂取することが体内のバランスを取るのにも望ましい。つまり全体は全体としてある時に、部分の総和を上回る特別な働きをする」という東洋医学的な思考のことです。
　中国薬膳の観点でも、野菜の皮の近くや葉っぱなど、捨てられやすい部分に実は最も栄養が含まれているといわれています。
　しかし、農薬がついている野菜は皮を剥かなければならず、大変もったいないですね。また根菜類の葉っぱも薬品がかかり、仕方なく捨ててしまうしかありません。一方、手間と時間をかけて作られた有機栽培や自然栽培の野菜は、余すところなく美味しくいただくことが出来ます。

　オーガニックコスメも毎日食べる野菜と同じように、植物で出来ています。日々肌につけるものだから、口に入れる食べ物と同じく、農薬や化学薬品を使わない安全なものを選びたいですよね。
　さらにオーガニックコスメを使うことは、肌への負担が少ないのはもちろんのこと、地球環境にも優しく大地を汚さないのも、とても嬉しいことです。

　オーガニックコスメの素材を作る生産者さんたちは、植物や虫たち、毎日の天候と常に対話をし、植物の気持ちを考え、尊重して大切に育てています。
　そんな生産者さんの愛情は、そのまま植物に伝わり、反映されていると私は信じています。なぜって、家族のことを考え、愛情を込めて、美味しくなぁれと思いながら作る手料理は、とても美味しくいただけるもの。でも、怒りながら作る料理はなぜか味気なく、食欲をなくしてしまうと思いませんか？

　気持ちは、巡り巡って必ず私たちに伝わっているのです。だから、楽しい気持ちになぁれ、キレイになぁれ、元気になぁれと願いを込められて作られた植物たちはとてもパワフルで、喜びのエネルギーに満ちているのです。使っていると、心がほぐれてリラックスし、とても穏やかで楽しい気持ちになります。

　一物全体を考えたオーガニックコスメは、植物を作る生産者さん、製造に携わる人たちの愛情と誠実な想いが、私たちの手元に届けられています。
　その気持ちを受け取る私たちも、感謝の気持ちで愛情を込めて肌をいたわり、大切にしていきたいですね。

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