国産オーガニックコスメ ネオナチュラル

肌フローラにみる育菌スキンケア

肌フローラのしくみに沿ったスキンケアとは?
それは肌バリアを作る善玉菌を減らさないこと。そして育むこと。これがネオナチュラルが考える<育菌スキンケア>です。

◆育菌スキンケアの2大アプローチ
1.善玉菌を減らさない
・化学成分を極力使用しない
・皮脂を取り過ぎない
2.善玉菌を育む
・善玉菌が必要とする水分と油分を適切に補う

では、それぞれ順番にご説明します。




 肌に棲む善玉菌はどのうようなスキンケアを抵抗するのでしょうか。
例をあげると、合成ポリマーを含む化粧品でのスキンケアやメイク。これは肌に皮膜をつくり、密閉性を高めたり、汗や皮脂をはじく機能を持つため、つるっと仕上げお肌が整ったように見せることができる成分です。しかし、自然界にない成分のため善玉菌のえさにはならず、さらに汗や皮脂を寄せ付けないため善玉菌の力は弱まり、やがて善玉菌は減ってしまいます。
 また合成界面活性剤を含むシャンプーや洗顔料は、善玉菌がつくった皮脂バリアを壊すと同時に必要な汗や皮脂、善玉菌など根こそぎ洗い流してしまいます。これは必要以上にお肌を清潔にしてしまっている状態です。
 つまり、ウォータプルーフのファンデーションを塗り、強いクレンジングでしっかりメイク落とすという行為がまさにこの状態で、毎日繰り返していてはお肌に棲む善玉菌は力を発揮できず減る一方です。 このように知らず知らずのうちに肌を荒らしていては、その後のスキンケアもマイナスからスタートしてしまいます。

そこで、善玉菌を減らさないためには、まず、第一に洗顔を見直しましょう
一番にできる育菌スキンケア、それは『石けん洗顔』です。

≪石けん洗顔の育菌スキンケア効果≫
  ・皮脂バリアを壊さない
  ・善玉菌のえさとなる必要な皮脂を残す
  ・合成の界面活性剤を肌に残さない

と、このように善玉菌の働きを損なわない嬉しい効果が植物油や馬油などの動物油で作られる石けんにはあります。

 石けんは弱アルカリ性のため、弱酸性のお肌によくないのでは?と思われがちですが、弱酸性の皮脂汚れと中和してやさしく汚れを落とし、同様に、古い角質も落とすためお肌を柔らかく仕上げる効果があります。弱アルカリ性温泉に入るとお肌がすべすべするのと同じようなイメージです。 また湯水で流せばすぐに流れ、善玉菌の作用でお肌は再び弱酸性に戻ります。

メイクをしないときや、石けんで落ちるメイクであればこの石けん洗顔だけで十分ですが、石けんだけでは落としきれない場合は、合成界面活性剤や防腐剤を含まないクレンジングオイルを使いましょう。防腐剤は、化粧品中の菌の増殖を抑えるだけでなく、皮膚常在菌の発育も抑えてしまいます。そのような不要なものは取り入れず、石油由来のオイルのように皮脂バリアを壊し根こそぎ落とすのでもなく、植物由来のオイルの自然の浸透力で汚れを浮かせるようにメイクオフをすれば善玉菌はダメージを受けません。

善玉菌を減らさないような洗顔を心がけるだけで、洗い上がりのつっぱりがなくなったり、すぐに化粧水をつけたくなるような乾燥が減り、徐々に自ら潤うようなお肌になります。
すると、その後のスキンケアもずっと楽に、そしてずっと効果的になるのです。



それでは、2つめの善玉菌を育む<育菌スキンケア>。 これは、善玉菌が必要とする水分や油分を適切に補うこと。
 あらゆる条件で、善玉菌が少なかったり、善玉菌のえさとなる皮脂が出にくくなっているお肌は、乾燥などの肌トラブルを招きます。乾燥すると、善玉菌はさらに減り、肌はさらに乾燥を招くといった悪循環に陥ります。するとお肌は皮脂バリアが弱くなり、しわやしみの原因となる紫外線のダメージを受けやすくなったり、外部の影響を受けてお肌が不安定になったり敏感になります。

 そのため乾燥しているとき、不安定なときは、化粧水や、乳液、美容オイルなどでしっかり水分と油分を補いましょう。

 ここでも洗顔料と同じで、合成のポリマーや界面活性剤を含んだ化粧品でスキンケアをしてしまうことはおすすめできません。皮脂バリアを破壊し、無理やり水分を入れてつるつるのふたをするためその場では、乾燥もおさまり、満足感を得ますが、善玉菌の働きを阻害しているため、いつまでたってもお肌が自ら元気になるということはありません。ネオナチュラルはこれを化粧品ありきの水ぶくれのスキンケアと呼んでいます。

 それに対して、<育菌スキンケア>とは、植物のエキスや、オイルの自然の浸透力やスキンケア効果を生かして、肌本来の働きをサポートするスキンケアです。
 昔からスキンケアに使用され様々なスキンケア効果が知られているへちまや月桃、ローズなどできる限り自然成分でできているスキンケアでやさしくお肌をいたわってあげると善玉菌は徐々に本来の力を取り戻してくるでしょう。
さらに、その原料となる素材も、できるだけ農薬などの影響を受けていない有機栽培されたものだとさらに効果的です。有機野菜が促成栽培された野菜より、味わい深く、栄養価も満足感も高いの同じように、スキンケア原料も栄養価の高い有機素材を使用したオーガニックコスメでケアすると善玉菌はいきいきと育菌をすすめ、ちょっとやそっとでは揺るがない健やかな美肌へ導いてくれるでしょう。



このように肌フローラの観点から、スキンケアをすることでお肌の悩みは根本的なところから改善することができます。
しかし、どれだけオーガニックコスメで育菌スキンケアをしても、実は

スキンケアの美肌への貢献度は30%程度
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といわれています。
 残りの70%のうち40%が「食事」、30%が睡眠、運動、ストレス等を含めた「生活習慣」です。外食や睡眠不足が続き吹き出物ができてしまったり、引越しや職を変えたらとたんにお肌が荒れてしまったなんてことはどなたにでも経験があるのではないでしょうか。

このことからもわかるように、スキンケアの一番の近道は体の底から健やかになることなのです。 オーガニックコスメによる育菌スキンケアは肌の根本的な働きを支える上でとても重要ではありますが、あくまでも手段の一つに過ぎません。
もし、毎日丹念にスキンケアをしてもイマイチ効果が得られないなんて時には、一度、ご自身の食生活や、生活習慣を見直してみることも忘れないでくださいね。

<第一回>菌と人との関係「腸内フローラ」とは 
<第二回>健やか美肌の源「肌フローラ」とは