ネジの「ねじ部」とは、右側の図の通り、ねじ山が切ってある部分を指します。 右側の図のように、円錐の外面にねじ山が切ってあるものを「雄ねじ」と言い、ナットのように、内面にねじ山を切ってあるものを「雌ねじ」と言います。 したがって、「雄ねじ」と「雌ねじ」が同じ「ねじ部形状(ねじ山の形状)」でなければ、正常に締結することはできません。 (木ねじ、ドリルねじ、タッピングねじのように、雌ねじを必要としないネジは除きます。) ネジのトミモリで扱っている各種ネジのねじ部形状は、以下の種類が存在します。 ネジを選ぶ際に、参考にしてください。 |
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◆ メートルねじ | : |
ネジの「呼び径(ねじ部の太さ)」および、ピッチ(ねじ山とねじ山の間の長さ)を、ミリメートルで表したネジで、ねじ山の角度が60度の三角山のネジとなります。 1899年独・仏・スイスが協議して初めて制定され、1958年に「ISO(アイエスオー)メートルねじ」として国際規格化されました。 |
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◆ インチねじ | : |
ネジの「呼び径(ねじ部の太さ)」および、ピッチ(ねじ山とねじ山の間の長さ)を、インチで換算して表現した三角山のネジです。 ユニファイは、アメリカ規格で、現在はアメリカ、カナダ、イギリスの統一規格です。 ねじ山角度は、60度です。 ウィットは、イギリス規格です。 ねじ山角度は、55度です。 |
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※ ユニファイ規格、ウィット規格の詳細な規格表は、「トミモリ知恵袋」 内の 「インチねじ規格表」 を参照。 |
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◆ タッピング | : | 「トミモリ知恵袋」 内の 「タッピングの種類について」 を参照。 | |
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ネジの「呼び径(ねじ部の太さ)」および、「ピッチ(ねじ山とねじ山の間の長さ)」を、ミリメートルで表したネジです。 ねじ山の角度が、60度の三角山のネジです。 一般的な部品締結用で、一番多く流通しているネジの規格です。 ねじのピッチは 「並目」 と呼ばれ、呼び径に対するピッチが標準的なもので、一般に使われているねじ山です。 そのため、流通している部品の種類も豊富で、幅広い部品から選択できます。 右側の写真の通り、 「細目」 と比較するとピッチの違いがよく分かると思います。 |
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トミモリ表記
(ピッチは各ネジの規格表などに記載するため、商品名には記載していません。) |
ネジの「呼び径(ねじ部の太さ)」および、「ピッチ(ねじ山とねじ山の間の長さ)」を、ミリメートルで表したネジです。 ねじ山の角度が、60度の三角山のネジです。 一般的な部品締結用で、一番多く流通しているネジの規格です。 ねじのピッチは「細目」と呼ばれ、「並目」に比べてピッチが細かく、谷が浅い分だけ断面積が大きくなっています。 同じ呼び径のねじを同じ強さで締付けた場合、細目の方が強く締まり、締付け後も並目よりゆるみにくくなります。 主に精密さを必要とするところ、微調整が必要な箇所、肉薄で強度が不足するところなどに使用されます。 右側の写真の通り、「並目」と比較するとピッチの違いがよく分かると思います。 |
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トミモリ表記
(商品名などにピッチ未記載の場合、各ネジの規格表などに記載しています。) |
ネジの「呼び径(ねじ部の太さ)」および、「ピッチ(ねじ山とねじ山の間の長さ)」を、ミリメートルで表したネジです。 ねじ山の角度が、60度の三角山のネジです。 国内のネジの規格は、1924年ごろより「JIS規格」で標準化されてきましたが、1965年以降は、国際性を高めるためにISO(国際標準化機構)の規定を取り入れ、現在ではISO規格が主流となっています。 「旧JIS規格」 とは、1964年以前のJIS規格をもとに生成されたネジを指し、古い自動車やキャブレターなどの修理で需要はありますが、ほとんど流通していません。 「旧JIS規格」 には、「並目」、「細目」どちらのネジも規定されていますが、トミモリが扱うネジは、「並目」 だけです。 「旧JIS規格」 のネジと、「ISO規格」 のネジの大きな違いは、ネジのピッチにあります。 ただし、以下の「呼び径」の範囲だけ異なります。
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トミモリ表記
(ピッチは各ネジの規格表などに記載するため、商品名には記載していません。) |
ネジの「呼び径(ねじ部の太さ)」および、ピッチ(ねじ山とねじ山の間の長さ)を、インチで換算して表現したネジです。 ねじ山の角度が、60度の三角山のネジです。 ユニファイは、アメリカ規格で、現在はアメリカ、カナダ、イギリスの統一規格ですが、ISO規格の広まりにより使用範囲が少なくなる傾向です。 ネジのピッチは 「並目」で、ユニファイ規格では標準的なピッチとなり、「UNC」と呼ばれます。 「並目」と「細目」の違いは、右側の写真の通りです。 一般にねじのピッチは、メートルねじのISO規格のピッチよりも粗くなっています。 また、ピッチの大きさは、1インチ(25.4mm)あたりのねじ山数で表されます。 呼び径は、細いものは 「番手」 と言われる No.00 〜 No.12(”No.” 部分が ”#” で示す場合もあります)で表され、さらに太いものは、 1/4、5/16、3/8、7/16、1/2、5/8、7/8、1” と、1インチの倍数で表されます。 (例: 1/4 は 25.4mm × 1/4 = 6.35mm) 読み方は、 「番手」 で表されたサイズは、 No.00:00番(ぜろぜろばん) 〜 No.12:12番(じゅうにばん) と読みます。 分数で表されたサイズは、 1/4:二分(にぶ) 、 5/16:二分五厘(にぶごりん) 、 3/8:三分 、 7/16:三分五厘 、 1/2:四分 、 9/16:四分五厘 、 5/8:五分 、 3/4:六分 、 7/8:七分 、 1”:1インチ と読みます。 |
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トミモリ表記
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ネジの「呼び径(ねじ部の太さ)」および、ピッチ(ねじ山とねじ山の間の長さ)を、インチで換算して表現したネジです。 ねじ山の角度が、60度の三角山のネジです。 ユニファイは、アメリカ規格で、現在はアメリカ、カナダ、イギリスの統一規格ですが、ISO規格の広まりにより使用範囲が少なくなる傾向です。 ネジのピッチは 「細目」 で、ユニファイ規格では標準的なピッチよりも細かく、谷が浅い分だけ断面積が大きくなっています。 同じ呼び径のねじを同じ強さで締付けた場合、細目の方が強く締まり、締付け後も並目よりゆるみにくくなります。 ユニファイでは 「細目」 は、「UNF」と呼ばれます。 「細目」 と 「並目」 の違いは、右側の写真の通りです。 一般にねじのピッチは、メートルねじのISO規格のピッチよりも粗くなっています。 また、ピッチの大きさは、1インチ(25.4mm)あたりのねじ山数で表されます。 呼び径は、細いものは 「番手」 と言われる No.00 〜 No.12 で表され、さらに太いものは、 1/4、5/16、3/8、7/16、1/2、9/16、5/8、3/4、7/8、1” と、1インチの倍数で表されます。 (例: 1/4 は 25.4mm × 1/4 = 6.35mm) 読み方は、 「番手」 で表されたサイズは、 No.00:00番(ぜろぜろばん) 〜 No.12:12番(じゅうにばん) と読みます。 分数で表されたサイズは、 1/4:二分(にぶ) 、 5/16:二分五厘(にぶごりん) 、 3/8:三分 、 7/16:三分五厘 、 1/2:四分 、 9/16:四分五厘 、 5/8:五分 、 3/4:六分 、 7/8:七分 、 1”:1インチ と読みます。 |
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トミモリ表記
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ネジの「呼び径(ねじ部の太さ)」および、ピッチ(ねじ山とねじ山の間の長さ)を、インチで換算して表現したネジです。 ねじ山の角度が、55度の三角山のネジです。 ウィットは イギリス規格 で、1968年にJIS規格としては廃止されましたが、現在も管材(Uボルト等)などに使用されていますが、使用箇所は非常に少なくなっています。 ネジのピッチは、一般的にメートルねじのISO規格のピッチよりも粗くなっています。 また、ピッチの大きさは、1インチ(25.4mm)あたりのねじ山数で表されます。 呼び径は、 1/8、3/16、1/4、5/16、3/8、7/16、1/2、9/16、5/8、3/4、7/8、1” と、1インチの倍数で表されます。 (例: 1/4 は 25.4mm × 1/4 = 6.35mm) 読み方は、1/8:一分(いちぶ) 、 3/16:一分五厘(いちぶごりん) 、 1/4:二分 、 5/16:二分五厘 、 3/8:三分 、 7/16:三分五厘 、 1/2:四分 、 9/16:四分五厘 、 5/8:五分 、 3/4:六分 、 7/8:七分 、 1”:1インチ です。 |
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トミモリ表記
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