森川珈琲の一級インストラクターがお教えする
珈琲の美味しい淹れ方
【ハンドドリップ&コーヒーメーカー】
わたしがお教えします。
森川珈琲5代目焙煎士石田 有二
森川珈琲の5代目となる焙煎士。全日本コーヒー商工組合連合会認定コーヒーインストラクター1級。焙煎をはじめて20年。頭の中でイメージしたブレンドが思い通りにできあがるのはとても嬉しい。
-
STEP 1 計る
カップの容量を知ろう
カップの大きさはそれぞれ。大きなマグカップだと300mlを超えるものもあります。美味しいコーヒーを淹れるためには、どのくらいの量のコーヒーを淹れるのかを考えてみよう。
120mlで軽量スプーン1杯
(約10g)コーヒーカップ1杯分(120ml)でコーヒー豆10g。コーヒー豆を測るスプーン「メジャーカップ」は1杯で10gになるように作られているので、120mlにつきメジャーカップ1杯でOK。メジャーカップはドリッパーを購入したときについてくるものでOKです。
自分の好きな量を見つけよう!
豆の煎り方によっても重さは異なります。深煎りの方が水分が蒸発しているのでやや軽めになります。まずはだいたいでOK!お好みの量を見つけてくださいね。
-
STEP 2 挽く
やっぱり挽きたては香りが魅力的。挽いた粒の大きさが揃っているほど雑味が少ないと言われていますが、あまり難しく考えずに楽しんでいただけたらと思っています。
ミルの種類
-
手挽きミル
インテリアとしても楽しめる手挽きミル。珈琲の香りを存分に楽しむ時間が魅力。画像は炭素鋼カッターを採用したワンランク上のミル「カリタ ラウンドスリムミル」。
-
小型電動ミル
あっという間に挽ける電動は、忙しい方にもおすすめ。小型ならキッチンでも邪魔にならず、気軽に使えます。画像は50gを15秒で中挽きにできる「カリタ CM-50」。
-
グラインダー
味にこだわるなら、業務用のコーヒーミルがおすすめ。粒の大きさが揃うので、一味違うコーヒーが淹れられます。画像は豆の微分の飛散を防止できる「カリタ NEXT G」。
挽き方
ハンドドリップやコーヒーメーカーで淹れる場合の挽き方は「中挽き(もしくは中細挽き)」。モリカワのコーヒーの中挽きはハンドドリップやコーヒーメーカー用の細かさに調整しています。
-
粗挽き
ザラメの粒くらいの大きさ。パーコレーターや金属フィルターなど目が荒い器具に。
-
中細挽き・中挽き
グラニュー糖くらいの大きさ。ペーパードリッパーやコーヒーメーカーなどに最適です。
-
細挽き/極細挽き
上白糖の粒よりちょっと大きい。水出しコーヒーなど、ゆっくりと抽出する方法で淹れるときに。
モリカワのフレッシュパッケージは、
挽いた豆で買っても長持ち!森川珈琲では、BOSCH社のワンウェイバルブによって長期間鮮度を保持できるパッケージを採用しています。だから粉で買っても、開封前であれば長期間長持ち!開封後も2〜3週間は風味を保てますので、「粉」の状態で買うのもお手軽でおすすめです。
-
-
STEP 3 淹れる
必要な道具
美味しいコーヒーを淹れるための道具をご紹介します。最初は必要最低限の道具を揃えて少しずつ自分好みのアイテムをプラスしていくとよいでしょう。
-
ドリッパー
ドリップコーヒーを淹れるのに使う基本的な器具。ペーパーフィルターを中にセットして使います。様々な形状のものが販売されています。
ドリップポット
細くお湯を入れることができるドリップポット。お湯の出る量を調節しながら注げるので、上手に抽出することができます。
コーヒーサーバー
2杯以上のコーヒーを淹れる場合には、大きめの入れ物にいれたものをカップに注ぐ必要があります。目盛がついたものは量がわかって便利です。なければティーポットや急須などでも代用可能です。1杯だけの場合には、直接カップに淹れてもOK。
-
1.お湯を沸かす
① しばらく沸騰させる
② 蓋をとって1分ほど冷ます
③ 大きなポットの場合には別のポットに移してもOK
-
コーヒーには空気を含んでいる水が向いていると言われています。
なので水道水でも十分美味しく淹れられます。ポットに水を入れ、十分に沸騰したら、蓋を取り、1分ほど待ちます。
ぐらぐらと動いていた湯が、少し落ち着いた頃が淹れごろ。温度にすると90度くらいが最適です。
一度にたくさん淹れるために、大きなポットでお湯を沸かしたら、別のポットに移し替えるのもおすすめ。移し替えるごとに10度ずつ温度が下がっていきます。
-
-
2.ドリッパーとフィルターをセットする
① サーバー(もしくはカップ)にドリッパーとフィルターをセット
② コーヒー豆を入れる
-
マグカップやサーバの上にドリッパーやフィルターをセットします。
1杯ずつ淹れてもいいのですが、2杯以上の方が淹れやすいので、サーバを使うのがおすすめ。おうちにある計量カップでも構いません。
フィルターによっては底を折るタイプのものもあります。
-
フィルターをセットしたら、測ったコーヒー豆を入れましょう。
1杯分120mlでメジャーカップ1杯(10g)です。
ドリッパーをゆすって珈琲の粉を平らにしましょう。
-
-
3.ドリップする
① 全体にお湯を行き渡らせる
② 蒸らす
③ 数回にわけて注ぐ
④ ドリップしきらないうちに外す
-
注ぎ、蒸らす
まずは全体にお湯が行き渡るように注ぎます。全体が湿った感じになればOKです。
30秒ほどそのまま置いて、蒸らしましょう。
もこもこっと膨らんだらOK!豆が新鮮な証です。
豆が一番大きく膨らんだら、1回目のドリップ開始!
-
1回目のドリップ
1回目で淹れる量の半分ほどのお湯の量を注いでいきます。
内側から外側、外側から内側と螺旋を描く様にゆっくりとお湯をかけていきましょう。
このとき、フィルターにはお湯がかからない様に淹れるのがポイント。
焙煎士石田のアドバイス
フィルターはなるべく濡らさない
フィルターの際にはお湯をかけないように注意しながらお湯を注ぎましょう。フィルターにお湯を注ぐと、ほとんどコーヒーを通らずに出てしまい、コーヒーが薄くなってしまいます。
-
続いてドリップ
豆が膨らんだら一旦手を止めて。また沈み始めたら次のお湯を注ぎましょう。次第にお湯で描く円を小さくしていくのがポイントです。
お湯を注ぐ、落ちるのを待つを繰り返し、4回ほどが適切だと言われています。
ゆっくり淹れれば淹れるほど、濃く出ます。
焙煎士石田のアドバイス
描く円を小さくする
コーヒーフィルターの形状は、中心に豆が集まる構造になっています。
-
ドリップしきらないうちに外す
全てのお湯が落ちきらないうちに、適量を抽出したら、ドリッパーを外しましょう。最後までお湯を出し切ってしまうと、雑味も多く、薄まってしまいます。
-
STEP 4 保存
密閉して冷暗所に保存
豆は湿気が天敵。開封後は密閉容器に入れて、冷暗所で保存しましょう。冷蔵庫に入れるのがおすすめです。
特に挽いてある豆は劣化が早いので、しっかり密閉するのがおすすめ。
購入したアルミ袋に入れたまま、口をしっかりと閉めて、さらに密閉容器に入れて保存すれば、2週間は美味しさが保たれます。
-