翡翠(ヒスイ)は、東洋の宝石と呼ばれる日本最古の宝石。
東洋、中南米(マヤ・アステカ・インカ文明)では歴史上ダイヤモンドや金よりも価値が高く扱われ、
皇帝・国王(権威)の象徴とされた高級宝石。
東洋(中国)で最も高価な宝石とされ、第二婦人にダイヤを与え、第一夫人には翡翠を与える習慣がありました。
中南米では「神の石、魔法の石」としてあがめられていた他、温熱治療にも用いられており、
英語名のjadeは、スペイン語で横腹、腰の石という意味の言葉に由来しています。
世界最古の翡翠文化発祥は日本で、縄文時代にまで遡ります。

鉱物学的には「翡翠」と呼ばれる石は化学組成の違いから
「硬玉(ヒスイ輝石)」と「軟玉(ネフライト)」に分かれ、両者はまったく別の鉱物です。
どちらも翡翠と呼ばれていますが、宝石とみなされるのは硬玉だけです。

インド翡翠、台湾翡翠、オーストラリアン翡翠、アフリカ翡翠などの名前で出回っている石は、
硬玉とは別の鉱物で価値も全く異なりますので購入の際は注意が必要です。




硬度6.5~7。針状の細かい結晶が緻密に繊維状に絡み合って出来ており、
もっとも丈夫な石とされています。ダイヤはひっかき傷には最も強いのですが、
一定方向へ割れやすい性質があるため、翡翠は壊れにくさではダイヤを上回ります。




翡翠の翡は赤い羽という意味で、翠は緑色をあらわします。
ミャンマー産の翡翠は皮が赤っぽく、中が緑色だったため、
赤色と青緑色の羽をもつ美しい鳥、翡翠(かわせみ)のようだとして、翡翠と名付けられました。
東洋を代表する宝石名にふさわしい美しい名前です。
色は緑、赤、紫、黄、橙、青、黒、白、ピンク及びそれらの混じったものなど様々なバラエティがあります。




翡翠というと中国の宝石という印象が強いですが、実は中国では翡翠(硬玉)は採れません。
翡翠の産地はミャンマー、日本、ロシア、グアテマラなど世界でもごく限られた地域です。
中でも宝石質の翡翠はミャンマー北部のカチン州パカンを中心とした極々狭い地域でしか採れません。




翡翠は風水において最大の金運の石であり、「最も効果のある高貴な万能石」として、古くから重宝されてきました。
見た目の美しさのみならず、富や人生の成功と繁栄、名声、内面の充実をもたらす石として古来から愛されてきたのです。

現代においても、災いから持ち主を守り、ビジネス運UPや商売繁盛、
夢や目標を達成させる、豊かな愛と美をもたらす開運石として知られています。

また、浄化や若返り(魂や細胞の再生)の石ともいわれ、古代では貴人たちと共に翡翠も一緒にお墓に埋葬されていました。
最近になって、科学的にも美肌・美容効果や医療面での効果があるとの研究が進められ、
内面、外面両方から魅力をUPしてくれる石として注目されています。

宝石言葉
健康と繁栄・福徳・長寿・幸福
5月の誕生石




翡翠はよく似た紛らわしい石のほかにも、偽物が大変多く出回っています。
従って、硬玉の中でも、その翡翠が本物か偽物かを見極めることが重要となってきます。
質の良くない翡翠に染色や樹脂含浸を施し、高価に見せかけたものは、もとの石は翡翠とはいえ、宝石としての価値はありません。

見た目だけではわかりにくく、中にはプロでも見分けることが困難なものも存在しますので、
信頼できる鑑別機関の鑑別書がついているものを信頼できるお店から購入することが大切です。

ジョイテックでは、安心してお求めいただけるよう、
染色や含浸処理をしていない仕入れルートのはっきりとした天然の翡翠(硬玉)のみを取り扱っています。
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天然の翡翠はひとつひとつ、色、形、大きさ、質感が異なる世界にひとつの一点物。
殆どが型におさめられないユニークな個性をもっています。
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