"色ヤケ"って何? 直るの?

生地を光などに長時間当てておくとその部分がうっすらと茶色く変色してきます。これを
   "ヤケ"といいます。きものに限らないことなのでご存じの方も多いでしょう。
   "ヤケ"は生地の表面の染料が「飛ぶ」ことであり、、直し方としてはその「飛んでしまっ
   た」色の「成分」をもう一度そのヤケた部分に掛け直してやるということをします。
   (かなり技術のいることです)

   ヤケてしまった部分というのは、生地自体がいくぶん変質をきたしています。上記の方法
   でほぼキレイになってしまいますが、若干残ってしまう場合もあります。
   ヤケ直しは結構値段も張りますので事前に見積もりしてもらった方がよいでしょう。ヤケ
   やすい色、染料というのもあるようで、2度とヤケないという保証はどこにもありません
   し・・・。
   

タンスに入れて置いたのに色ヤケしてしまった!?

タンス等に入れっぱなしで、光に当てていないのにきものがヤケた様に変色している場合、
   ガス(酸化窒素ガス、亜硫酸ガス)が原因になっていることがあるようです。ガスがタンス
   の中に溜まってきものの染料を分解してしまうのです。なぜガスが発生するかについては、
   タンスに使われている塗装料や、北陸や東北地方などの寒冷地で多く発生していることか
   ら石油、ガスストーブなどの暖房器具が通気性のない部屋で使われることに原因があるの
   ではないかとされています。

   特徴としては、ガスが自在に生地を通り抜けるため生地の表裏が同じように変色すること、
   変色しているところとしていないところの境目がボヤけてはっきりしていないことなどが
   あります。

   予防策は、時々部屋やタンスの空気の入れ換えをすることにつきます。

 
 加工(お手入れ)Q&Aメニュー
 きものQ&Aトップ