香りの基礎知識

香り立ちの変化

  • 香水は一つの香りがずーっと続くのではありません。
    香水は色々な香料から成り立っているため、「各香料の濃度」や「揮発性の違い」によって、つけた時間の経過と共におおよそ3段階に変化していきます。
    香りの主張はミドルです。香水はつける人の体温や体臭、場所、種類、時間、気候などさまざまな条件によって微妙に変化します。
  • 香り立ちの3段階
  • トップノート

    (~30分くらい)
    つけてから30分以内の香り。シトラスやスパイスなど揮発性の高い香りですぐに消えてしまいます。香りがキツイので人に会う時は要注意。(一般的にこの最初の印象だけで香りを決定しない方が良いとされます。)
  • ミドルノート

    (30分~1時間くらい)
    その香りのテーマや特徴を最も強く、美しく表現されている部分です。主にフローラルやフルーティー系が多く使われます。香りの特徴がよく現れる理想的の時間帯です。
  • ラストノート

    (ベースノート)(3時間~)
    残り香。主に深みと暖かみのある樹木や動物性香料でムスク、アンバー等が有名です。場合によっては、その人のイメージを決定付けることもあります。

賦香率(ふこうりつ)による香りの分類

  • 賦香率(ふこうりつ)というのはアルコールに溶かした香料の割合のことです。一言で香水と言っても濃度は一つではありません。濃度の高い順におおまかに4種類に分類されます。
    同じメーカーの同じ香水でも、賦香率による香りの分類によって香り方も価格も違ってきます。香料が多く含まれている香水ほど高価格になる為、ご購入を検討される際には、こういったことも考慮されると、より充実したお買い物ができると思います。
  • 香水の種類は
    大きく分けて4種類
パルファム
(香水/Parfum)
濃度:15%~25%
持続時間:5~7時間
香料の濃度が最も高く完成された最高品質の豪華な香り。調香師が香りをもっとも表現したものです。香料を最も贅沢に使用していて、香りの持続時間も長く、価格も高価になります。高価だが一滴でも十分効果発揮。
オードパルファム
(Eau de Parfum-EDP-E/P)
濃度:5%~15%
持続時間:5時間前後
香りの持続時間が5時間ぐらいで一番『パルファム』に近いのに、量も価格もパルファムに比べてお得で割安感が人気の秘密のようです。レディース用が多く発売されています。
オードトワレ
(Eau de Toilette-EDT-E/T)
濃度:5%~10%
持続時間:3~4時間
最近人気の香水の中心的存在で、香り立ちのやわらかさが支持を得ています。賦香率が低く通常3時間くらいで香りが弱まるのでオフィスでの使用や初めて香りを使用する人向けです。
オーデコロン
(Eau de Cologne-EDC-E/C)
濃度:3%~5%
持続時間:1~2時間
成分としてはアルコールや蒸留水がほとんどで、リフレッシュ効果があり、使い心地に爽快感があります。基本的に香料もシンプルで量と価格が経済的なため全身にたっぷりと使えます。
(香水/Parfum)
濃度:15%~25%
持続時間:5~7時間
香料の濃度が最も高く完成された最高品質の豪華な香り。調香師が香りをもっとも表現したものです。香料を最も贅沢に使用していて、香りの持続時間も長く、価格も高価になります。高価だが一滴でも十分効果発揮。
(Eau de Parfum-EDP-E/P)
濃度:5%~15%
持続時間:5時間前後
香りの持続時間が5時間ぐらいで一番『パルファム』に近いのに、量も価格もパルファムに比べてお得で割安感が人気の秘密のようです。レディース用が多く発売されています。
(Eau de Toilette-EDT-E/T)
濃度:5%~10%
持続時間:3~4時間
最近人気の香水の中心的存在で、香り立ちのやわらかさが支持を得ています。賦香率が低く通常3時間くらいで香りが弱まるのでオフィスでの使用や初めて香りを使用する人向けです。
(Eau de Cologne-EDC-E/C)
濃度:3%~5%
持続時間:1~2時間
成分としてはアルコールや蒸留水がほとんどで、リフレッシュ効果があり、使い心地に爽快感があります。基本的に香料もシンプルで量と価格が経済的なため全身にたっぷりと使えます。

香りのつけ方

香水のつける場所

  • 香水をつける場所によって、その香り立ちが微妙に変わってきます。 TOPや目的に応じてつける場所や量を変えて使えたら香りを纏うのがさらに楽しくなるでしょう。
選択肢
  • 髪の先
  • 耳の後ろ
  • うなじ
  • 胸(左胸)
  • ウエスト
  • ひじの内側
  • 手首の内側(脈のところ)
  • 指先
  • ももやひざの内側
  • 足首(アキレス腱)
上記の項目を選択すると、説明が表示されます
敏感肌の人も安全な箇所。ロングヘアーの毛先に軽くつけておくと、髪がなびくたびに香りが広がります。
濃度が高い香水やオードパルファムなどを指先に少量とり、軽く押さえるようにつけます。顔を近づけたときにドキっとするような新鮮な印象を与えます。
髪の長い方なら直射日光を避けられます。濃度の高いものを少量だけつけるようにしましょう。ゆっくりと髪になじんで耳の後ろよりも優しく香ります。
心臓の上あたりが効果的。自分自身の鼻に直接香りが届く箇所なので、量は控えめにしましょう。心臓の鼓動の暖かさがそっと香りを立たせてくれます。ふとしたときに優しく香ります。
トワレやコロンをひとふきすると優しく香ります。食事のシーンなど香りに気をつける場所へ行くときはここより下につけましょう。体臭となじんで自然な優しい柔かい香りになります。
スプレータイプの軽い香りを両腕につけましょう。ただし、直射日光が当たる季節は要注意。腕時計やアクセサリーをつけているときは手首を避けてこちらにしましょう。
脈打つたびに香りが立ち、動きによって周囲に広がります。付け足しもここが効果的。意識的に香りをアピールしたい時につける場所。香水そのものの印象を強くアピールできます。
デートの時や友達に会う時に。手の動きに合わせてほのかに香ります。ハンカチに香りを含ませてそっと指先を包みましょう。(手を洗うと飛んでしまう香りがあるために本来のバランスが損なわれます。手を洗う度にハンカチで香りをつけましょう。少し上級な使い方です。)
静脈の上につけると効果的です。かすかに香るためジャマになりません。付け足しもしやすい場所です。自然に貴方の香りを印象付けられます。
歩くたびに適度な香りが立ちあがります。衣類を身につける前にトワレなどをひと吹きしましょう。

上手な香りのつけ方

  • 効果的な香りの使い方ポイント 香りは同じ香りでも人によって香り立ちが違ったり、つけ方で印象が変わってくるほどデリケートなものです。 香りを上手に」楽しむために、使い方のポイントを工夫しましょう。
  • 清潔な場所につけましょう 香水を直接肌につける場合、肌を清潔にしておくことが大切です。汗をかいている肌につけると、汗の匂いと香水の香りが混じって、せっかくの香りも台無しです。ですから肌を清潔にして、汗をかきやすいところをさける方が無難です。
  • 点と線と面 香水は点で、トワレは線で、コロンは面でつけると効果的と言われます。香水の濃度によって香りの持続時間が違います。ですから、香りのつけ方も特徴によって違ってきます。一番濃度の高い「香水」はポイント的につけましょう。1~2滴を点の状態でつけます。「オードトワレ」は少し量を増やして線状に香りをひろげましょう。更に軽いコロンは手のひらにとってボディ全体に面の状態でつけましょう。
  • アトマイザーを使用すると効果的です ボトルから直接つけるよりも、アトマイザーを使ってスプレーした方が、均一に広範囲につけることができます。しかし、肌が濡れた感じになるのはつけ過ぎです。20㎝ほど離してシュッと香りの霧のなかに腕うぃくぐらせるような感じでつけると良いです。
  • 体温の高い部分につける 香りは温度の上昇によってにおいを放ちます。その性質を生かして手首、ひじ、ひざの内側、耳の後ろなど、比較的体温の高いところや、髪で隠れる部分につけると香り立ちがよくなります。香りは揮発性なので温められると立ちあがります。せっかくの香りをもっと楽しむためには、できるだけ体温の高い箇所や下半身、脈打つところにつけると立ち上がります。
  • つけ始める時間 出かける20分くらい前につけると、香りに丸みが出ます。なぜならトップの香りはどうしてもシトラスやスパイシーの刺激的な香調であるためです。ミドルノートがその香水の最も表現される香調です。
  • 付け足す間隔 「香水」と「オードトワレ」では香りの持続時間が違います。「香水」でしたら6時間後、「オードトワレ」でしたら4時間後位経過したら付け足すと良いでしょう。