■白山市
大阪から4時間半。
思ったより時間がかかりました。
私の旅は観光も入ります。
途中のサービスエリヤで休みました。
尼御前岬というサービスエリアですが、そのまま車を止めたまま外に出ることが出来ます。
外に出ると 目の前に磯があり、磯釣りにはよさそうな場所です。
観光場所にもなっています。
“磯竿を持ってくればよかった”こんなことを考えながらウロウロしてしまいました。
こんなことを何度かして、ようやく待ち合わせ場所に到着いたしました。
はじめに、田んぼに向かいます。
周りの田んぼに比べてスカスカの田んぼです。
慣行農法の場合、1坪に約120本の苗を植えます。
奥野さんの畑は35本です。
どうりでスカスカのはずです。
「こんなに苗が少なくて収量はどうなのですか?」と聞くと、そのときにもよりますが、通常の8割ほどは収穫できるそうです。
「1つの苗に対する面積が大きくとってあるので苗自身が元気に育ち、収量もそこそこ伸びます。」
なぜ、収量が伸びるのか詳しく話していただきましたが専門用語があり、私には理解不能でしたが、「とにかく元気なんだ!」と感じれました。
続けて、お野菜を見させていただきました。
キューリを見つけ、ピンっと伸びているツルで早速実験です。
「さて、今回はどれくらいで捲いてくれるのかな?」 と思っていると今回は1分位でくるくると捲きついてきてくれます。
何をしているのだろうと見ている奥野さんに埼玉県の関野さんに聞いた話をしました。
「 植物は話が出来ないぶん人の心が読めます。
心が綺麗な人ほどツルが捲きつくスピードが速いですよ。」
奥野さんも早速、実験をされていました。
ビニールハウス、露地栽培の畑を見学させて、ご一緒に昼食を頂きながらお話を聞けました。
奥野さんも、前回行った元田さんとの共通するところが、
トコトン調べることです。
土の写真、微生物の写真、糖度を測る機械、いろんなものを見せていただきました。
また、農法で悩み、たくさんの著名な農家さんに会われています。
その結果、出した結論が有名な方のほとんどが農業で生計を作っていない。
結局、自分で極める以外道が無い。
ということでした。
良いといわれる農法はほとんど全てされました。
ただ、うまくいくことはありませんでした。
たどり着いたのが地力を上げ、無肥料無農薬での農法です。
奥野さんとの話の中で印象に残った言葉を箇条書きにします。
1.「農薬をかけてもいいです。肥料も入れて良いです。ただ、それでどんな害があるのかを、ちゃんと理解してしている農家があまりにも少なすぎる。」
2.「人と違う、やり方をすれば人につぶされます。
私の場合、ある時期から小学校が注目してくれて小学生が見学に来ました。それを周りの農家さんが見て認めてくれました。」
3.「~農法というのはエゴの世界になり、独り占めすることになるのでそういった言葉ですることは好きではないです。」
4.「私はエゴが強いエゴファームです。」
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