食器で話が弾む食卓へカク仲アウトレット

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カク仲アウトレットの商品について

カク仲アウトレットの商品は販売企画の終了により継続販売しなくなったものやメーカーの都合で製造できなくなったデッドストックと、成形や絵付けなど製造時の手数を減らして価格を抑えた商品を中心に販売しています。長年のメーカーとの強いつながりで実現できたのもで、価格を安くするために訳アリ、B級品を混ぜて販売しているわけではありません。
また、当社は陶磁器のプロとしてしっかりと検品した商品をお客様に提供しています。ご注文を出荷するまでにメーカー出荷時、当社入荷時、梱包時の3回の検品を行っていますので安心してお楽しみいただけます。ただし、品質には責任感をもって取り組んでいますが、人間が行う作業ですので稀に不良品が混入してしまう場合が有ることも事実です。その際にはしっかりと対応させて頂きますのでご遠慮なくお申し付けください。
尚、やきもの、特に当社が主に扱う和食器はその製造工程や原材料の特性によってすべてが均一な製品にはなりません。また、和食器特有のデザインにおいて、意図的に不ぞろいにしている場合もあります。ご注文の際にはできる限り形状、色調や雰囲気を揃えて出荷いたしますが追加のご注文の際などは多少変わってしまう事があります。この点をご理解いただき当社商品をお楽しみ頂ければ幸いです。


ご利用ガイド

キレ・しわ

キレ・しわ

陶磁器は陶土を成形し(釉薬を生地に施す(掛ける)作業)したものを焼成して製造します。焼成で全体に10%ほど縮むのですが、その際に陶土と釉薬の収縮率の差が大きい物、均等に収縮しない変形物に亀裂ができる場合が有ります。また、陶土を成形した後の乾燥時に製品全面を均一に乾燥できない形状や環境において生地の内部に亀裂ができ、焼成後に亀裂が表面化する場合が有ります。これは完全に不良とみなされます。

キレ・しわ

これと見た目が似た現象がしわです。これは成型時に陶土が重なったり、石膏型の中を陶土の(石膏の鋳込み型に入る様に陶土を水に溶かした泥)がスムーズに流れず滞ったりした場合に起きる現象です。うつわの表面に大きく現れて目立つ物は不良とみなしますが、釉薬の下に隠れている物や裏面に小さく出ている物はご容赦頂いております。 (画像のキレは不良、しわは良品としての取り扱いです。)

歪み

歪み

当社で取り扱っている製品の成形は多くの工程を手作業で行っております。ほとんどは石膏型を使用して成形していますが、型から生地を外す際に少し歪みます。この歪みはすぐに修正しますが、焼成するとその歪みが再度現れることが有ります。また、変形ものなどは部分によって陶土の収縮率が違う為焼成すると歪むことが有ります。陶土と釉薬の収縮率の違いも歪みの原因となります。丸い製品においても部分によって厚みが違う為に乾燥時や焼成時に収縮スピードの違いが生まれ、これが歪の原因となります。明らかに歪んでいると分かるものや、ガタつきが出るなど不都合が生じるものはもちろん不良とみなします。しかし、上記のとおり厳密に同じ形状の製品を作ることは大変難しい事も事実です。丸い形状の製品を真円にすることも困難です。しっかりと検品しお客様に満足していただける製品を届けできるよう努めてまいります。尚、意図的に歪ませた製品もございますのでその点にはご注意ください。
(画像の歪みは不良品としての取り扱いです。)

釉ムラ・濃淡の不揃い

釉ムラ

釉薬は水にガラス質の基礎釉と発色の為の鉱物等の粉末を溶いた液体です。この液体を素焼きした生地に塗るのですが、ほとんどの製品は手作業で桶に溜めた釉薬に生地を浸ける事によって行います。また、筆やさじを使い渕に流したり線を引いたりと、手作業で加飾を行います。この作業の際に同じ釉薬を用いても、施す時間、スピード、角度等の違いによって釉薬のノリが大きく変わります。また、陶磁器は様々な形状をしていますので全面に均一に釉薬を施すことが不可能です。この釉薬のノリ方によって部分的に色のムラが出てしまうことが有ります。特に色の薄い製品や透明感のある色の製品に釉ムラが目立つことが多いです。

濃淡の不揃い

また、ひとつひとつの製品の色の濃淡が揃わない事もあります。職人さんの技術向上や機械化によってほとんどは改善されていますが防げない場合もあります。伝統的にはムラを表情として楽しむ文化もあり、現在でも意図的にムラを付けた製品もございます。
(画像の色ムラは良品としての取り扱い、釉薬の濃淡は極端な例ですが両方とも良品です。)

釉ダレ・流れ

釉ダレ・流れ

釉ムラと同様に施釉の際に難しいのは釉薬に浸けた生地を引き上げる際に釉薬がうまく切れず生地の渕に垂れてしまうことです。釉薬には粘性が有る為必ずこの現象が発生してしまいます。濃度の濃い釉薬やマット調の釉薬、濃い色調の釉薬でこの現象が起こる事が多いようです。これも多くは改善されていますが、防げない製品も有りますのでご理解ください。釉ダレもその現象を楽しむ文化が有り、抹茶碗などは現在でも意図的に渕に釉薬をたらして表情を付ける事があります。
(画像の釉ダレ・流れは両方とも良品としての取り扱いです。)

窯変

窯変

窯変とは焼成時に釉薬や土に含まれる物質と炎の反応によって生まれる変化を利用したデザインです。その色の重なりや、模様は陶磁器の色彩をより味わいのあるものにしています。反面、作り手はどんな焼き上がりになるかある程度の予想は出来ても、実際は窯から出てみないと分かりません。ほとんどの釉薬はこの窯変という現象を利用していますが製品によっては変化の幅が大きく、ひとつひとつの発色が違ったり、色の濃淡が違ったりすることが多々あります。これを防ぐことはほぼ不可能ですので、ご理解いただき、ひとつひとつ違ううつわの景色をお楽しみ頂ければ幸いです。
(画像の窯変は両方とも良品です。)

貫入

貫入

釉薬と陶土の収縮率の違いで冷却時に生じる釉薬の表面のヒビを貫入といいます。厳密には陶器のほとんどは目に見えない貫入が入っていますが、このヒビを活かしたデザインの事を貫入と言うこともあります。貫入は全て均一にはできず、ひとつひとつヒビの入り方が違います。貫入のデザインを利用した製品の多くはガラス質の釉薬で稀に手に引っかかるほど釉薬がめくれているものがあります。これはもちろん不良となります。また、真っ白や染付などの磁器の製品に意図せず貫入が入ったものも不良となります。製品をご利用後に貫入が入る事がありますが、これは温度変化によって釉薬と生地のバランスが崩れ貫入となります。オーブンや電子レンジ、熱湯や旧冷却はその原因となりますのでご注意ください。
(画像の貫入は両方とも良品です。)

ピンホール

ピンホール

ピンホールとは釉面に針で刺したような細かい穴が現れる現象を言います。いくつかの原因が有りますがこれも防げない現象のひとつです。素焼きを行った生地は陶土から水分や燃える物質が抜けスポンジ状になっています。このスポンジ状になった部分に残った空気が焼成時に表面に出てくることが一つの原因です。焼成時に陶土や釉薬が変化する際にガスを発生させ、これが表面に出ることも原因と考えられています。また、施釉する前に目視で確認できなかった細かい埃等が生地に付き釉薬の吸着を妨げることも原因となります。ほとんどの場合は不良とみなしますが、織部など金属で発色させる釉薬や土物風の釉薬の製品、粒子の荒い土で作った製品等では細かいピンホールのものもご容赦頂いております。もちろん使用に耐えないものやうつわの雰囲気を保てないものはこの限りではありませんので安心してご利用ください。

呉須跳ね

呉須跳ね

下絵付で使用する呉須はコバルトなどの粉末を水で溶いたものです。この呉須を生地に絵付すると生地の吸水性により即座に水分が無くなり、生地に粉末だけが吸着されます。呉須跳ねとは呉須が施釉時に釉薬に溶け出したり、焼成時に弾けて跳ねたりする等の原因で、絵付箇所と違うところに小さい点や線が擦れたように付くことが有ります。ほとんどの場合は不良品とみなしますが非常に細かいものや全体の雰囲気を損ねない程度のものについてはご理解を頂いています。 (画像の呉須跳ねは良品です。これ以上大きく目立つ物は不良となります。)

錆跳ね・鉄粉

錆跳ね・鉄粉ね

絵付で使われる絵具で呉須とともに代表的なものが錆です。これは主に酸化鉄を原料にしたものでその名のとおり錆びたような褐色の色を発します。これも呉須と同様に施釉の際に釉薬に溶け出したり、焼成時に弾けたりして意図しない場所に小さい点や擦れたように色が付く場合が有ります。また、一連の工程の際に埃などに混じって目視では確認できないような金属質の細かい物質が付着し、それを焼成してしまうと茶色い点となって製品の表面に現れてしまうことが有ります。色釉や絵付けの製品においては非常に小さいものに関しては不良にしない場合が有ります。鉄粉がある事によって製品の雰囲気を保てない場合や、真っ白なうつわにこの現象が現れたものは全て不良とみなしますので安心してご利用ください。
(画像の錆跳ねは良品、鉄粉は不良品です。)

絵具跳ね(上絵)

絵具跳ね(上絵)

上絵付の際に使用する絵具は鉱物を水や油で溶いたものを使用します。この絵具も上絵焼成を行う際に弾けて意図しない部分に色が付いてしまうことが有ります。ほとんどの場合は不良となりますが、非常に細かく、デザインのイメージを損なわない場合はご利用していただいています。 尚、赤巻のラーメン丼についてはこの現象がでても余程大きいものでない限り不良には含みません。これは昔からの工程で絵付けしてレトロ感を演出しており、絵具が跳ねたところもその一部との認識からです。ご理解の程よろしくお願いします。
(画像の絵具跳ねは両方とも良品です。)