椿の名所
椿の名所 旧乙訓
椿の名所 旧乙訓 大原野神社
2020年2月7日 椿 苗販売 椿の名所 椿 曙の咲く大原野神社へ | |
本殿脇に植えられている椿のその中でこの季節咲いているのは太郎冠者、別名有楽です。 | |
元祖侘助椿ともいえる太郎冠者(有楽)は早くより咲く性質があって茶花にはなくてはならない品種であったろうと思われます。 | |
人気もない境内に侘びしく咲いている太郎冠者(有楽)です。 | |
社務所側に大きな曙椿が花を咲かせています。相当な年数を重ねているかと思われます。 | |
上の方、見上げて見るところにわずかに咲いている曙の花を見ることができました。 |
2020年1月16日 椿 苗販売 椿の名所 大原野神社へ再度お参りに。 | |
参道にあるお蕎麦さん「春の茶室」に植えてあるかのように咲いている「朧月」(ろうげつ)別名「盆白玉」であろう白花の椿の花。正月3日以来なのですが、良い花が咲いていないか再度おたずねしました。 | |
神社ですから、木々が茂っています。その中で撮影。やはり光量不足は否めませんが「盆白玉」の花がほどよく咲いていました。 | |
うつむき加減に咲いている「盆白玉」清楚な白花椿ではないでしょうか。 | |
莟もたくさんあって、まだまだこれから咲き続けてくれるのではと思いながらの撮影です。 | |
お隣なりに咲いている赤花一重の椿。明らかに野生のヤブツバキでないことは判断するのですが、特徴がわかりづらいだけに品種名はやはりわかりません。 | |
良花だけに撮影。 | |
何か後でわかってくるのではと期待しながらのワンショットです。 | |
品種名がわかると良いのですが。 | |
大原野神社を後にして、道沿いにいつの頃か大原野神社の境外摂社として長らく祭られてきました樫本神社へ。やはり正月3日以来の白玉椿を。 | |
この白玉椿、寒さに弱いのか、花がかなり痛んでおります。その中でもきれいに咲いている花を選んでのワンショットです。 | |
この枝当たりはいかがでしょうか。 | |
白玉椿はこのように含み咲きをするのが特徴であることがよくわかります。 | |
次々と咲く白玉椿。これからが見頃となるのでは。 | |
陽だまりになっている枝のところは少し開花が早いのでは。 | |
少し痛んでおりますが、白玉椿の特徴が良く出ています。別名初嵐といわれ、京都では昔より初嵐と呼ばれていた歴史があります。 | |
開いたところも見せてくれている白玉椿です。 | |
茶席ではこれぐらいの開き加減でしょうか。 | |
西山をバックにしての白玉椿です。少し光線量が足りないのが残念。 | |
やはりこの株を見ておりますか、かなり以前より植えられていたのではと思われます。やはりその当時の宮司さん、椿がお好きやったんやろなあと思わざるを得ません。でもその頃の流通はどうであったんだろうなあと思います。このお社、仁徳天皇の頃といわれておりますので創建は相当古いようです。 |
2020年1月3日 新年あけましておめでとうございます。昨日に引き続き初参りに地元大原野神社へ。 | |
大原野神社社殿です。その昔、長岡京が遷都された折、藤原氏が春日神社を勧請した歴史ある神社です。以来、都が平安京へ移っても、藤原氏の氏神として栄えたようです。その大原野神社へ初参りです。 | |
大原野神社でも、初参りに訪ねる参拝の方々に、暖を取るためにたき火を用意されています。 | |
よく燃えているたき火ですが、その残り火ともいえる「おき」がよく燃えています。 | |
境内には椿が植えられおられ、早咲きは咲き始めています。 | |
絞り咲き八重の品種ですが、名札が無く品種名までは。おそらくは「絵日傘」では? | |
赤花の八重咲らしき株は、今が盛りのように咲いています。 | |
どうも「大神楽」といわれる品種と思われるのですが。 | |
端正な白花が咲いています。 | |
ほんのり縦縞が入っています。 | |
これから咲き始めている莟も。 | |
秋一番という銘が入っていました。 | |
「燕返し」という珍しい椿も植えられていました。 | |
「天目」いわれる品種。一度花を見たいものです。 | |
「炉開き」です。茶の木との交配だけにその特徴は見られます。 | |
その炉開きの花です。他にも椿はありますが別の機会に。 | |
境内を散策しますとやはり目につくのは苔。これはアラハシラガゴケのようです。 | |
よくその特徴が現れています。 | |
参道を下って行きますと、茶屋が。そこは「春の茶屋」さんです。茶店とお蕎麦さんを経営しておられます。そのお蕎麦さんとってもおいしいんです。お蕎麦さんより塀越しに咲いている大きな椿の木、白い花を咲かせています。 | |
この花の特徴からして、「臘月」(ろうげつ)、関西では「盆白玉」といわれている品種では。 | |
あちらこちらに咲いてくれています。 | |
正面から見ますと特徴がよくわかります。 | |
莟がたくさん見られ、春まで咲いてくれるのでは。 | |
隣り咲いている朱赤一重の椿、品種名はというと、経験がないだけに少し時間がかかりそうです。 | |
この椿も春まで咲き続けてくれそうです。 | |
お蕎麦さんに寄らせていただきますと、正月飾りにも変化が。「お鏡さん」といわれる「鏡餅」が飾られていました。 | |
お参りをすませ、帰り道、少し離れたところに白い花の咲く椿の大木が見えるのでした。ここは樫本神社の境内です。大原野神社が創建され、いつの時代よりか境外摂社となり、戦後独立されたお社です。おそらくは大原野神社境内にある「盆白玉」と時を同じくして植えられたのではと思われます。 | |
近くに寄って観察させていただくと、どうも白玉椿のようです。 | |
莟にその特徴がよく現れているような。 | |
これからの季節、たくさん花が咲いてくれるのではと思います。 |
椿の名所 八幡市
椿の名所 八幡市 松花堂庭園
2020年3月3日 椿 苗販売 本日は桃の節句 椿の名所 八幡市 松花堂庭園をお訪ねしました。 | |
京都市の南に位置する八幡市、日本三大八幡宮のある町として栄えた八幡市。その石清水八幡宮の社僧であった松花堂昭乗がその晩年の寛永14年に構えた草庵の名称です。現在は移築。松花堂庭園・美術館という文化施設になっています。 | |
ゲートを入った所には「祝いの盃」といわれる品種が植えられていました。 | |
ほとんど赤花一重咲きですが、中に斑入りの赤花が見られます。この花がこの品種の特徴をよく現わしているかと思われます。 | |
オオヤマレンゲが植えてありました。多分大陸性のものと思われましたが、案内板がありました。 | |
やはり大陸性のオオバオオヤマレンゲです。オシベが赤く、国内種のうすいオレンジ色と比較しますとはっきりとわかるかと思います。 | |
回廊沿いに進んで行きますとやはり赤花の椿。よく見ると「蜀光」と書かれています。 | |
寒い中ぽつぽつと咲いています。 | |
小輪のヤブツバキ「小磯」(こいそ)です。五島列島産のようです。 | |
「白藪椿」と書かれています。 | |
「伯州」(はくしゅう)という白椿。 | |
小川の向側に咲いている赤花八重咲きの椿。品種不明です。 | |
その小川の土手といいますか、そこには苔が良く育っているのでした。 | |
「松隠」といわれる茶室です。 | |
こちらは「梅隠」の茶室です。 | |
せせらぎにはふきが育っているのでした。 | |
椿園へ。この季節まず目にしたのは「三夜荘」(さんやそう)、絞り咲きです。 | |
次々と莟を膨らましています。 | |
白花の大輪「加茂本阿弥」 | |
この季節が咲き始めと思われ、莟がたくさん見られます。 | |
「高台寺藪椿」特徴がどこにあるか、調べてみたいと思います。 | |
「妙蓮寺」大輪の赤花。霜で少し痛んでいるのが少し残念。立札には「紅妙蓮寺」と書かれていますが、なぜ改名されたのか必要性があったのでしょうか。 | |
「天津乙女」ばつぐんのシャッター日和となった一枚です。 | |
原木はどうも大徳寺高桐院さんにあるようです。 | |
「数寄屋侘助」特徴のよく出た花一輪。数寄屋らしい数寄屋です。 | |
「月光」(がっこう)、日光(じっこう)に対してつけられた名前でしょうか。京都ではそう呼ばれている卜伴です。名古屋では白芯卜伴とも呼ばれています。これから咲くのか、少し早すぎました。 | |
この卜伴は葉振るいしやすいのが特徴なのか、きっと夏の乾燥に弱いのかもしれません。 | |
「霊鑑寺藪椿」この原木は霊鑑寺由来のようです。 | |
「常照皇寺藪椿」赤色が一段と引き立つ花色では。 | |
常照皇寺は現在京都市に編入されました京北町にある皇室ゆかりのあるお寺。周辺にはヤブツバキがたくさん見られ、きっと濃赤色の椿が献上されたのでは。 | |
「聖」(ヒジリ)といわれる秋咲きの品種。 | |
花付きはよいのでは。 | |
「白寿」(ハクジュ)少しボケてしまいましたが、京都御所、近衛邸跡のヤブツバキからの選抜種といわれています。 | |
宗旦(ソウタン)宗旦椿と古くより伝えられ、花色は咲き始め淡桃色から白色に咲く移白と呼ばれる品種です。原木は大徳寺 聚光院にあるとのこと。 | |
「鹿児島」(カゴシマ)八重咲きの斑入り品種江戸系品種。茶花を主体とした関西とは違った園芸種が多く見られます。 | |
「不老門」(フロウモン)何とすばらしい大輪の白花が咲いていました。後に調べますと、霊鑑寺白牡丹とのことでした。 | |
雛侘助(ヒナワビスケ)白侘助の枝変わりと伝えられ、早くより咲く品種です。 | |
「沖の浪」(オキノナミ)古典椿といわれる八重咲絞り咲き品種です。これも江戸系といわれる品種です。 | |
「京牡丹」(キョウボタン)といわれる江戸系の品種。絞咲きと斑入りが混ざり合った八重品種。 | |
「覆輪侘助」(フクリンワビスケ)初鷹の枝変わり品種。初鷹を昭和侘助と誤った解説が為され、昭和侘助の変りとされている場合があります。 | |
昭和侘助つまり雪中花と木の性格がまったく異なるかと思われます。 | |
岩根絞(イワネシボリ)この豪華ともいえる八重咲き、やはり江戸系の椿です。 | |
「霊鑑寺早咲赤藪椿」その昔ヤブツバキの中で早くに咲く秋咲きの品種を寺に植えられたのでは。 | |
見事に咲いている霊鑑寺早咲赤藪椿です。 | |
高い枝に小輪の花を咲かせている小夜侘助。 | |
ひっそりとさびしく咲く小夜侘助です。 | |
覆輪絞りの嘆きの「天人松島」(テンジンマツシマ)江戸椿です。 | |
百合絞(ユリシボリ)筒咲きに絞りの入る白花。 | |
品良く咲百合絞。江戸椿とのこと。豪華さを競う江戸椿の中で異色の花です。 | |
椿園を出ますとそこはもう駐車場。内園エリアの椿の花。奥まった松花堂は台風被害により立ち入ることもできず、そこに咲く椿の銘品も見ることが出来ないのが残念。初めて見る惺惺翁(セイセイオウ)どうも国内品種でないような。 | |
なかなかこの花色は従来にない濃桃色。ローズピンクという表現がピッタリでは。花付きが良くたくさん咲いています。 | |
こんなところに「白玉」が見られるのでした。 | |
金魚葉ば見られるのでした。 | |
どこかに咲いた花が無いかと、隠れて花一輪が咲いていました。その花は赤花。金魚葉椿もいろいろ。 | |
かわいらしい小輪の花。「野々市」とのこと。 | |
霜で少し花は痛んでおりますが、ほんのり色が付いているのでは。 | |
少し高い枝に濃色の藤紫の花を咲かせている「いのくちの香り」 後日調べますと有楽の実生とのこと。香りがあるとのこと。そして農水省登録品種。 | |
南蛮(ナンバンユウ)駐車場を向いて咲く一輪。咲いている花と思ったのですがそうも食害に合って咲いているのでした。少し残念な思いで撮影してしまいました。 | |
金盃(キンパイ)の指しラベル。来歴不明の品種。 | |
こんなところに有楽が咲いているのでした。 | |
花一輪。駐車場へ出まして外側から撮影した椿の花。濃赤の品種ですが立札は無し。 |
椿の名所 久御山町
椿の名所 久御山町 浄安寺
2021年1月2日 椿の名所 久御山町 浄安寺をお訪ねしました。 | |
初めてお尋ねする浄安寺、正月2日静まりかえった門前に一際目立つように濃桃色の八重椿が咲いていました。 | |
その八重椿です。 | |
本堂の前に咲く一子侘助。 | |
その本堂前です。 | |
名札が見当たらず品種不明の白花一重。 | |
浄安寺辺りは暖かいのか?花が蕾でいたみが少ないのでは?。 | |
白斑の千重咲き、品種不明。 | |
近江衣。ハルサザンカとのこと。 | |
品種不明品。 | |
やっと出会えた初雁。今は雪月花と共に昭和侘助と改名されてしまいました。同一とのこと。 | |
内外にお堂が。 | |
このお堂にはお花が供えてあったのですが牛乳ビンにはカバーが。焼き物だったのです。越前焼の植木鉢作家作家の「越前文山」作のもの。少し欠けていたのは残念。 |
2022年3月13日 椿の名所 久御山町 浄安寺 | |
本日一番のお目当て初雁の花です。 花には斑入りでも縞柄。昭和侘助として現在流通している花はボカシ。虎縞ですね。斑入りですが縞と虎縞では根本的に別物。なぜ同一とされたのか?少し疑問に思います。 | |
銘品の曙。 | |
開花の花は見られませんでしたが「このみ白」 | |
軒先に花を咲かせようとする紅乙女。 | |
先程の初雁です。 | |
加茂本阿弥です。 | |
胡蝶侘助ですね。 | |
不明赤花一重。 | |
尾張五色椿。 | |
初嵐(白玉) | |
村下。 | |
福島百合。 | |
太陽錦。 | |
吹上富士 | |
加茂本阿弥 | |
福鼓 | |
黒侘助 | |
福鼓、黒侘助 | |
秀蘭? | |
侘助? ラベルは胡蝶侘助となっています。斑入りでは? | |
菊冬至 | |
明妃 | |
緋縮緬 | |
左 太郎冠者(有楽) 右 土佐有楽 | |
土佐有楽 | |
式部 | |
天津乙女 | |
迦陵頻(かりょうびん) | |
細雪 |
2023年1月2日 久御山町 浄安寺 椿の名所 | |
昨年同様 正月2日 椿の名所 浄安寺をお訪ねしました。 | |
お目立ての『初雁』、本年は寒い中にかかわらず、きれいに咲いていました。 | |
江戸時代の文献通り 紅筋有り。 この『初雁』と『雪月花』がなぜ同一として『昭和侘助』となったのか、不思議な思いがいたします。 | |
本堂左手にある『加茂本阿弥』、初花が咲いているのには驚かされました。やはり温かい土地柄ですね。 | |
やはり本堂右手にある『一子侘助』。きれいに咲き揃っておりました。 | |
これだけ咲いて、見頃なのは初めてでは。 |