根巻苗の管理からお届けまで



①入荷したらまずポットに仮植

当園では入荷したら縄で縛った苗木をそのままの状態でポットに仮植しています。それは自然の状態で鉢内に根が回わり、根そのものが根鉢を形成ししているので、新たにくずれ防止の縄を巻く必要が無く出荷できるからです。

②根をカットせずに出荷準備

一般的な植木専門店では産地から入荷したら畑に仮植し、注文が入り次第掘り起こして根をカットして新たに縄で根鉢を崩さないように縄でしばり輸送に耐えるようにしています。
ですが、当園はポットに仮植していますので、注文をいただいたらポットから抜き、細根は一切カットせずにお届けするようにしています。

ヤマコウバシの根巻苗

③ポットから根鉢を抜きます。

ポットから抜いた状態の根鉢です。しっかり鉢の中にしっかり根が回って根鉢を形成しています。
植木をはじめ、植物は水や肥料分を吸収する役目は、根の先端である細根にあります。その細根を切らずに痛めない、当園のポット栽培は植木にとって優しい栽培法なのです。

※根の回りかたには季節や品種でも違いがあります。

ポットから抜いた状態

④乾燥を防ぐため根鉢をビニール袋で包みます。

ポットから抜いた状態の根鉢は乾燥を防ぐためにビニール袋で包みます。重量のある根鉢を丁寧に包みます。管理している間も成長しますので、予定のサイズに収まらない場合は、枝葉の先端を優しく曲げて梱包する場合もございます。

⑤根巻苗の梱包の完成です。

数人がかりでの梱包が完成しました。これからお客様の元へお届けします。根をカットしていない分、定植しても細根の活動は何の障害もなく、おつけしている肥料を施肥することで肥料分を給水、雨等にて細根から吸収し、樹勢が劣ることなく元気な姿を見せてくれると思います。