小さな南京錠だけどキーが見つからない
いつもちょっと困ったことがあると
助けてくれる
金物屋さんに
どうすればいいか、事情を話して相談
いい南京錠用意しておくからと
何故かおばさんに縁のある
好きだった数字とか聞かれた
ちょうどおばさんの誕生日が
近いのもあってその数字を伝えた
なんか思わせぶりだなと思いながら
ひと月ほど待ったある日、連絡が
カギを取り付ける日
壊すとこは見ないでねとかいいながら
カン!カン!
ガッチャン・・・・なんだか大騒ぎ
コンセント貸してと言われ
ウィーン ガリガリガリ
とまた大きな音が
さすがに切断していることくらい
見ないでもわかってしまった
そして、新しくなった
倉庫のカギを見せてもらう
何か番号が10個ついている
変わった銀色の南京錠
ボタン押すだけだから開けてみてと言われ
番号を聞くと
知ってるでしょと笑いながら言ってくる
ああ、おばさんの誕生日のことか
ポチポチポチポチ
最後に下の方にある
スイッチみたいなボタンを押すと
カチャ
開いた!
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