春分[しゅんぶん]の養生法 二十四節気「春分(しゅんぶん)」ですね。お彼岸の中日で「暑さ寒さも彼岸まで」で、そろそろ暖かい春が訪れる頃でしょうか。 |
最近忙しくてなかなか庭園に行く時間もないのですが、今日(3/21)は私の好きな京都の風景をお届けします。賀茂川の出雲路橋という橋から一つ上の北大路の橋を見た風景ですが、このような風景を見るとなんとなく癒されます。皆さんの地元でもこの風景を見ると癒されるなぁという場所があるでしょうね。ぜひ癒されに出かけてくださいね。 |
両岸にある桜並み木の桜はまだ咲いていませんが、もう木全体がピンク色になるほど蕾が膨らんでいました。 |
さて、春分と言えば、昼と夜の長さが同じになり、陰陽が調和されるときですね。 この時期は特に人体も陰陽のバランスの取れた状態を保つようにしなければいけません。陰陽バランスの取れた状態を「中庸」と言い、中医学では「陰平陽秘」と言います。精神・飲食・日常生活において、体内のバランスとともに、カラダと外側の自然界とも調和させて陰平陽秘を保ち体調不良が起こらないように努めることが養生の基本となります。 |
この季節に現れやすい体質は、
1.陰虚 |
体形が細い筋肉質でやつれ気味、手足が熱く、イライラし、睡眠が少なく、便秘か乾燥便、尿の色が濃く、春、夏は弱く、冷たい飲食物を多く好むタイプ。
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2.陽虚 |
色白でややポッチャリ、顔も色つやがなく青白く、髪も細く張りがない、手足が冷たく、尿は清長(透明でチョロチョロと長く止まらない)、便は乾燥便も下痢便もどちらもある、温かい物を好み風呂も長風呂なのに出るとすぐ冷える。
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3.血瘀 |
顔色が暗く、唇や舌も暗紫色、舌下静脈が太くクッキリ。筋肉質だが肩こりなど固太り体質で皮膚も乾燥気味、目の下のクマや生理痛もひどく、すぐ青アザが出来る。
血瘀の養生法は、鬱々とした気鬱タイプが多いので楽観的な気持ちを保ち楽しいことをする事。楽しい気持ちは気血を巡らせてくれる。 |
4.湿痰 |
太っていて脂肪が多くブヨブヨ、特にお腹、お尻、二の腕、太ももなど。甘い物が好き。疲れやすく横になりたがる。お腹が弱く、下痢気味。肉もタルミやすく、気持ちも下がり気味。
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中医学的な体質は、生まれつきの体質もあれば、今さっきからという超短期なカラダの状態も体質と言います。カラダは内因・外因・不内外因などにより常にさまざまに変化しています。体質とは今のカラダがどのような状態に傾いていっているかのバロメーター。今は特に痛い、ツライ、しんどいといった症状が無くても、その体質がどんどん進んでいくといずれ何かしらの症状が現れるようになります。今の自分の体質傾向を知り、どんな体質でもその体質傾向を改善するよう自分に合った養生を続ければ、必ず生活の質を高め、健やかに過ごせるようになります。 |
京都伝統中医学研究所の"春分におすすめの薬膳茶&薬膳食材" 1.「陰虚」におすすめ薬膳茶&食材
2.「陽虚」におすすめ薬膳茶&食材
3.「血瘀」におすすめ薬膳茶&食材
4.「湿痰」におすすめ薬膳茶&食材
5.漢方入浴剤でリラックスもおすすめです! 「ほっこりポカポカ温まり乃湯」、「スッキリさっぱり乃湯」、どちらも和漢の香りで癒されます。 |
いよいよこれから夏至に向けて陽の気がどんどん多くなります。
中医学の知恵を毎日のくらしに活かして、体質改善や病気の予防に役立てて下さい。 https://www.rakuten.co.jp/iktcm/
中医学は難しい理論などもありますが、それよりも実際に暮らしに活かせる養生法や薬膳など健康に生きる知恵が満載です。
次回は、4月4日「清明」です。陽気が増え万物が清らかで生き生きとする季節になりますね♪ |
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