大寒[だいかん]の養生法 1月20日から2月3日(立春の前日)までの2週間が「大寒」です。 |
さて、今回はカゼ(風邪)について考えましょう。 中医学では、病気になる原因やきっかけを病因病機と言います。 中医学でカゼは「感冒」と言いますが、感冒の病因病機は、寒いところに急に出たり、寒いところで作業や長話をしたことがきっかけとなり、風邪と寒邪という邪気が一緒になって体内に侵襲したカゼを「風寒感冒」と言い、いわゆる冬風邪と言われるものがこの感冒になります。 |
中医学では、「風邪(ふうじゃ)は六淫の首と為す」と言われ、六淫(風邪・寒邪・暑邪・湿邪・燥邪・火邪)の中でも特に邪気が強く、「カゼ(風邪)は百病の長」と言い、ほかの病気を引き起こすので早く治すことが大切です。 |
インフルエンザなどの流行性感冒やウイルス性の風邪で高熱が特徴です。この風邪の治療法は「辛涼解表」となります。
|
風邪の特徴は変化が速く、また邪気が体内深くに入り込まないので、カゼのひきはじめの時に完全に追い出すことが重要です。 |
ほかに、梅雨時期の暑邪と湿邪が一緒に侵襲する暑湿感冒や年配者や正気虚弱な人の気虚感冒などもありますのでしっかり病因病機やカラダの状態を弁証することが大切です。 どちらのカゼも食欲はあまりないでしょうが、間違っても「元気つけなきゃ」などと消化に負担のかかる肉類やこってり系、また魚介類など生臭い系のものや生ものは食べないように。 |
京都伝統中医学研究所の"大寒におすすめの薬膳茶&薬膳食材" 大寒におすすめ食べ物は、中医学の養生法の観点から見ると、特にツライ症状のない人は、五色(青・赤・黄・白・黒)と五味(酸・苦・甘・辛・鹹)を満遍なく食べることが大切。 寒さ対策には牛肉、羊肉、山羊肉、鴨肉、猪肉などカラダを温める肉類も重要です。さらにヤマイモ、サトイモ、大根などミネラルが豊富なものや大豆、卵、落花生、クルミ、エビ、魚など良質なたんぱく質も気血を補い抵抗力を高める働きがあるので、高齢者や子どもにもオススメです。 食べ物で温陽補腎して厳しい冬を穏やかに過ごしましょう。
1.「温陽補腎」の薬膳茶&食材
2.感冒におすすめの薬膳茶&薬膳食材
3.漢方入浴剤 ヨモギがたっぷり入った「ポカポカあたため乃湯」もこの季節の養生にオススメ。 |
中医学の知恵を毎日のくらしに活かして、体質改善や病気の予防に役立てて下さい。 https://www.rakuten.co.jp/iktcm/
次回は、2月4日「立春」。 |