2021冬至の養生法

冬至[とうじ]の養生法

 一陽来復 12月22日から1月4日(小寒の前日)までの2週間が「冬至」です。暦便覧には「日南の限りを行て、日の短きの至りなれば也 」とあります。太陽が南回帰線上にあり、一年で一番日が短い日ですね。 
陰窮まれば陽に転じる」のが天道(宇宙の法則)、陰が極まって太陽が生まれ変わる日と考え、中国では、周代には新年のはじまりの日とされました。
そして皇帝は「冬至占い」といって、この日に無病息災を願って卦を立てて一年の運勢や行動の指針を天に乞うてきました。 皆さんも「冬至占い」で検索してみてやり方を調べて是非やってみて下さい。
私はこの日毎年、「冬至の集い」という運勢学の講座に参加しています。 来年はどのような年になるのでしょうね!?

冬の養生法はこちら⇒

 中国では、一陽来復を祝い円満を願ってまんまるい「湯圓」と呼ぶ茹で団子や冬至にワンタンを食べると賢くなると言われワンタンを食べる習慣があるそうです。また皆さんよく食べる餃子は、漢代の医聖「張仲景」という名医が、農民の耳が寒凝血瘀で凍傷になるのを防ぐために血の巡りの良くなる生薬を入れて作ったのがはじまりという逸話が残っています。寒い冬はアツアツの水餃子で温まり、残りは翌日焼き餃子で食べるそうです。

 北欧などでも「冬至」は大切な日とされ、ユール(Yule)と呼ばれキリスト教が伝来する前から北欧に伝わる古い冬至祭があるそうです。冬至の頃の北極圏の国々では、一日中太陽が昇らず「極夜polar night」と呼ばれる薄暗い日が続くそうです。冬至の日に昇る太陽は非常に神聖で、太陽が再び力強い生命を持つ日を新年として、人々は大いに太陽の復活を祝ったのがユール祭の始まりで、それが今ではクリスマスと結びついて祝われているそうです。
 日本では冬至というと「冬至かぼちゃ」や「柚子風呂」がお決まりですね。

 皆さん、体質診断はやってみられたでしょうか?今の体質がどちら側に傾いているのかを知らなければ、正しい養生が出来ません。自分のカラダが「寒・熱・虚・実」のどちらにバランスを失いつつあるのかを知って、それを立て直す食べ物や飲み物を摂るようにすれば、少しずつバランスの乱れを修復することが出来ます。まずは体質診断をやってみましょう。
 まだやってないという方は、良かったら一度こちらから体質診断表をダウンロードして今の自分のカラダのバランスがどんな感じで乱れつつあるか、診断してみてください。たまにはカラダの声を耳を澄まして聞いてみましょう。

 下にQRコードを掲載していますので、それを読み取りホームページに入り当店オフィシャルサイト中医推拿 楽楽堂より[→体質診断チェック ここをクリック]の方で体質診断表をダウンロードして、思い当たる質問項目にチェックをつけます。

 体質診断は、今どんな風にバランスが乱れかかっているか!?今のカラダの傾きを知るためのものです。今の体質のバロメーターのような感じ。今のカラダの傾きを「未病」と言い、まだ病気と呼べるほどの症状は出ていないけど、なんとなく前に比べると「冷え」を感じるなぁとか「食欲」無いなぁとか、「寝つき」が悪くなったなぁなどの自覚症状はあるといった感じ。

どれも項目にもチェックがつかないゼロが良いと言えば良いのですが、生身のカラダで毎日生命活動を営んでいれば、なにがしか思い当たることはあるはずです。
 逆にどれも満点チェックがつきましたという方もいないこともないでしょうが、これも現実的にはありえない現象です。素直にカラダの声を聴き、カラダの傾き傾向を探ります。
 それぞれの体質は互いに関係性の強い物もあるので、一番多くチェックのついたものから同点も含めてだいたい3~4番目あたりの体質が今の体質傾向だと考えられます。

 中医学では、その体質傾向を真ん中に戻すために漢方薬鍼灸・推拿・薬膳・気功などを用います。
 日常生活に支障を来すほどの症状があれば、すぐに病院で治療を受けなければいけませんが、それほどでもないという状態や病院で検査をしても特に異常はないという「未病」状態の方は、薬膳などを使ってこの乱れかけた体質を真ん中の調和の取れた状態に戻すようにしましょう。
 次回から体質の解説をすると書きましたが、当店のホームページに詳しく解説していますので、そちらを参考にしていただければと思います。[→体質早わかり一覧表 ここをクリック]をクリックして開いてください。

京都伝統中医学研究所の"冬至におすすめの薬膳茶&薬膳食材"

 冬至におすすめ食べ物は、、中医学の養生法の観点から見ると、特にツライ症状のない人は、五色(青・赤・黄・白・黒)と五味(酸・苦・甘・辛・鹹)を満遍なく食べることが大切。 寒さ対策には牛肉羊肉山羊肉鴨肉猪肉などカラダを温める肉類も重要です。さらにヤマイモサトイモ大根などミネラルが豊富なものや大豆落花生クルミエビなど良質なたんぱく質も気血を補い抵抗力を高める働きがあるので、高齢者や子どもにもオススメです。 食べ物で温陽補腎して厳しい冬を穏やかに過ごしましょう。

 

1.「温陽補腎」の薬膳茶&食材  
温陽を補い気血を巡らせるオススメの薬膳茶&薬膳食材は、
 薬膳茶では、「からだを温める黒のお茶」、「なつめと生姜のチャイ」、「黒薔薇茶」、「肝腎かなめ茶」、「気血巡茶」など
 薬膳食材では、「新彊なつめ」、「枸杞の実」、「竜眼」、「蓮の実」、「松の実」、「マイカイ花」、「桂花」、「茉莉花」、「紅花」など 
 薬膳鍋セット「薬膳火鍋」、「手足冰凍改善鍋」、「冬の美肌薬膳鍋」、「四物鍋」は、薬膳食材もセットになってオススメ。
腎を補い働きを高めるオススメの薬膳茶&薬膳食材は、
 薬膳茶では、「肝腎かなめ茶」、「なつめ薬膳茶」、「なつめ竜眼茶」、「からだを温める黒のお茶」、「全部食べられる薬膳茶 桂棗黒豆茶」など
 薬膳食材では、「黒きくらげ」、「新彊なつめ」、「枸杞の実」、「竜眼」、「金針菜」、「紅花」、「マイカイ花」など

 

2.菫母鴨…?
 中国語で「」とは姜のこと、つまり生姜のことです。 台湾では冬になると「菫母鴨」(ジャンムヤ)という薬膳鍋が良く食べられますが、これは「アヒルの生姜鍋」で台湾でとても人気の薬膳鍋です。 当店の「手足冰凍改善鍋」はこの菫母鴨を食べやすくアレンジし、さらに末端冷え症を改善する生薬スパイスをブレンドした薬膳鍋です。 日本ではアヒルは手に入りにくい(手に入ったとしても食べ慣れていない)ので、鴨肉がオススメです。手足にまで気血が巡り、冷え症改善に役立ちます。ぜひお試しください。

 

3.漢方入浴剤 

 ヨモギがたっぷり入った「ポカポカあたため乃湯」もこの季節の養生にオススメ。

中医学の知恵を毎日のくらしに活かして、体質改善や病気の予防に役立てて下さい。
商品は各ショップでお買い求めいただけます。
京都伝統中医学研究所 楽天市場店

https://www.rakuten.co.jp/iktcm/

 

 次回は、1月5日「小寒」ですね。 2022年のスタートですが、皆さまにとってHappyな年になることをお祈りします。
年末年始と慌ただしい日が続きますが、くれぐれも養生して平穏無事にお過ごしください! 

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