ネクタイ事典 : 結び方


Vゾーンの決めてであるネクタイは、その結び方が重要なポイントです。 ネクタイの結び方は数十種類あると言われていますが、次の4つを覚えておけば十分です。 シャツの襟型や身長とネクタイの長さの関係によって、結び方も使い分けてください。
 ウィンザーノット
    
ウィンザーノット結び方 締りが良く型くずれしないのが特徴です。一番大きな結び目が出来るので、シャツの襟型も襟開きの大きいワイド・スプレット向きです。

<手順>
1 大剣が右に来るように首にネクタイを垂らし、大剣を小剣の上にクロスする。
大剣が小剣より長くなるように垂らす。
2 大剣をループの下から上へ通し、右側へ出す。
3 結び目の後ろを通り、大剣を左側に移動させる。
4 大剣をループの上から下へ通し、左側へ出す。
5 結び目の前を通り大剣を右側へ出す。
結び目を押えながら、右に回した大剣を下からループに通し、上へ引っ張り出す。
結び目の表地のすぐ内側に大剣を通す。
小剣を押え、人差し指でディンプルをつくりながら大剣を引っ張る。
結び目の形が崩れないように押さえながら、小剣をゆっくり引っ張る。
 セミウィンザーノット(ハーフウィンザーノット)
セミウィンザーノット結び方 エスクワイアーノットとも呼ばれ、ごく一般に利用されています。結び目も中くらいで利用範囲も広く、レギュラー型の襟をはじめほとんどのシャツに使用できます。

<手順>
1 大剣が右に来るように首にネクタイを垂らし、大剣を小剣の上にクロスする。
大剣が小剣より長くなるように垂らす。
2 大剣を小剣の後ろに通し、左側へ出す。
3 ループに下から大剣を通し左側の外に出す。
4 大剣を左から右へ回す。
5 結び目を押えながら、右に回した大剣を下からループに通し、上へ引っ張り出す。
結び目の表地のすぐ内側に大剣を通す。
小剣を押え、人差し指でディンプルをつくりながら大剣を引っ張る。
結び目の形が崩れないように押さえながら、小剣をゆっくり引っ張る。
 プレーンノット
プレーンノット結び方 結び目が最も小さく、レギュラーカラーやボタン・ダウンなどの襟開きの小さいシャツに向いています。この結び方は、一重結びなので型くずれしやすいといった欠点もあります。

<手順>
1 大剣が右に来るように首にネクタイを垂らし、大剣を小剣の上にクロスする。
大剣が小剣より長くなるように垂らす。
2 大剣を小剣に巻きつけるように1回転させる。
3 大剣をループの下から上へ通す。
4 結び目の形を整えながら結び目の表地のすぐ内側に大剣を通す。
小剣を押え、人差し指でディンプルをつくりながら大剣を引っ張る。
結び目の形が崩れないように押さえながら、小剣をゆっくり引っ張る。
 ダブルノット
ダブルノット結び方 プレーンノットよりもやや結び目が大きくなる。身長に対して長めのネクタイを着用するなど、締め上がりを短くするのに有効です。

<手順>
1 大剣が右に来るように首にネクタイを垂らし、大剣を小剣の上にクロスする。
大剣が小剣より長くなるように垂らす。
2 大剣を小剣に巻きつけるように1回転させる。
3 大剣を小剣に巻きつけるようにさらに1回転させる。
4 大剣をループの下から上へ通す。
5 結び目の形を整えながら結び目の前から見て2重目、もしくは1重目の内側に大剣を通す。
小剣を押え、人差し指でディンプルをつくりながら大剣を引っ張る。
結び目の形が崩れないように押さえながら、小剣をゆっくり引っ張る。