植木の植え方マニュアル正しい水やりマニュアル



植えてから1年目の水やり

植えてから1年目の春~秋はしっかり水やりをします。
水やりは涼しい時間帯に行うことが基本です。朝、もしくは夕方涼しくなってから行いましょう。



季節ごとの目安

水やりは徐々に増やしていきましょう。
春になり気温が上がると植物の生長が盛んになります。新芽や花は水分を多く含むので水は欠かせません。水が不足すると花を咲かせた後、疲れで枝が枯れる場合もあります。
急に水やりの量を増やすと根腐れなどの原因となるので、徐々に増やしていくようにしましょう。水やりの頻度は土が乾いているようであればたっぷりと与えます。

朝の涼しい時間、もしくは夕方に毎日たっぷりと行います。
昼間は気温が上がるので水やりは避けます。鉢内で水が熱くなり、根を傷めてしまう場合があります。梅雨は過湿に、真夏は水切れに注意して管理しましょう。

土の乾燥具合を見て水やりを行います。
だんだん気温が下がってくる時期です。水やりの量を徐々に減らすようにしましょう。

気温が上がり始める朝や、午前中に済ませましょう。
植物は最低限の水しか吸収しなくなります。地植えや外植えは雨水だけでだいたい足りるので水やりをする必要はありません。鉢植えの場合、気温が下がる夕方に与えると水気を含んだ土の温度が冷えて凍結してしまい根腐れの原因となる場合があります。




植物毎の水やり目安

木、下草

朝の涼しい時間帯、もしくは夕方にたっぷりと水やりをしてください。

鉢植え

2度やりがおすすめです。朝と夕方の2回、涼しい時間に水やりをしてください。最初にたっぷりと鉢底から水が流れ出すくらいの量を与えます。水が引いたらもう一度水をたっぷりと与えるのが理想的です。



水のかけ方

水を与える時は株の根元から与えてやるのが好ましいです。特に鉢植えの場合、上の方から水を与えると葉を伝って外側に水が流れていってしまうので根本から与えてあげましょう。





土の乾燥具合の確認方法

土の中に指を入れて確かめる方法が確実です。乾いた棒などで確認することもできますが、直接土を触ってみたほうが『湿っている』のか『乾いている』のかが分かるかと思います。



水やりの注意点

水をいきなりやらない

特に夏場は汲み置かれた水は温まっている場合があるので、まずは水の温度を確認してから水やりをしましょう。
散水ノズルを使用してホースで水やりをする場合、散水パターンが切り替えられる便利なノズルが主流となっています。ストレートなど高圧な水が噴射しないよう、使う前に必ず確認をしましょう!
水やりは「いきなり」ではなく、やる前に確認を!

水をためない

受け皿に水が溜まったままになっていませんか?
受け皿に常に水が溜まったままだと鉢の中の水はけが悪くなり、過湿状態が続いて根が腐ってしまう原因となります。
また、日差しのいい場所では太陽の光で温められた水がお湯になったり水が腐ってしまうこともあります。受け皿に溜まった水は必ず捨てましょう。

水のちょいやりをしない

「受け皿に溜まった水を捨てるのが面倒!」と思って、土が湿る程度のちょっとの水しか与えていないなんてことはありませんか?
表面を湿らせるだけの水やりは植物にとって好ましくありません。植物の根っこは水を求めて生長します。水やりには根が呼吸するのに必要な酸素を供給する役目もあり、鉢底から流れ出るくらいたっぷりと水を与えることによって、土の中に新しい酸素が供給されます。

これがちょいやりですと、新しい酸素が供給されるどころか古い酸素がそのまま土の中にこもってしまい、根っこの生長が悪くなってしまいます。
面倒なんて思わずに、水をあげるときはたっぷりと与えましょう!




葉っぱがしおれてきた時は…

葉っぱがしおれる原因は『水の与えすぎ』か『水切れ』がほとんどだと思われます。

『水の与えすぎ』の場合…木の下の葉から枯れていきます。
『水切れ』の場合…一番外側にある葉や頂上部分の葉先から枯れていきます。

注意して『水の与えすぎ』なのか『水切れ』なのかを判断して対処しましょう。




植えて2年目以降

自然の雨に任せてみましょう。
1年目と比べて根が育っているので、以前より乾燥にも強くなっています。
もしも葉がしおれる場合には水を与えてあげましょう。