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敷きふとんや枕などの基礎知識と種類の多い「寝具」の選び方




毎日規則正しい生活リズムでよく眠り、
翌朝、爽やかな目覚めで活力に満ちた1日を過ごす。

現代のストレス社会において、そんな1日を実現することは
なかなか簡単なことではないかもしれません。
しかし、私たちは質の高い寝具を取り扱う専門店として、
「ふぁ〜…、よく寝た!」と言っていただける方法をご紹介いたします。





日々何気なく取っている睡眠ですが…

眠る行為とはどういうことか?


人が"眠る"という非常に無防備な行為を長い時間必要とするのは、
2つの意味2つの種類があります。

まず、2つの意味として「体の疲労の回復」
「記憶の再構成(脳内の整理整頓)」があります。
睡眠による疲労回復には、睡眠中に分泌される「成長ホルモン」が必須。
より良い、深い睡眠を実現することで翌日に疲れを残さない効果があります。
また、成長ホルモンの主な働きは細胞や組織の成長を促し、
代謝のコントロール、脳の疲労回復、体の抵抗力の増加、
肌や筋肉などの体組織の修正・再生など様々な働きがあります。




2つの種類として、皆様も一度は耳にしたことがある、
"レム睡眠(Rapid Eye Movement)"と、
"ノンレム睡眠(Non Rapid Eye Movement)"を繰り返しサイクルします。
入眠のタイミングと同時にノンレム睡眠を経てレム睡眠に移行し、
およそ90分周期で繰り返します。
レム睡眠は左右に眼球が動く急速眼球運動(REMs"Rapid Eye Movements")が起こる眠りのことを指し、
眠っていても脳が覚醒状態にある「原始的な眠り」と呼ばれ、
鮮明な夢を見たり、精神を安定させ記憶を整理する役割があります。
また、精神的ストレスが大きいとレム睡眠が多くなり、心のメンテナンスをする
働きがあるという研究結果もあり、精神や記憶面に作用する眠りでもあります。

ノンレム睡眠は、知覚、思考、記憶や、身体を活発に活動させる時に働く
"交感神経"を休ませるための眠りです。
寝汗をかくのもノンレム睡眠の特徴で、脳の冷却のために身体から汗を出し、
深部体温を下げようとする働きがあります。
また、ノンレム睡眠には4つの段階があり、

●ステージ1=入眠期(ごく浅い睡眠)
●ステージ2=軽睡眠期(浅い睡眠)
●ステージ3=中程度睡眠期 徐波睡眠(中程度の睡眠/リラックス状態)
●ステージ4=深睡眠期 徐波睡眠(深い睡眠/リラックス状態)

と、睡眠の深さによってステージが決定されます。


深く眠ることで起こる脳と体の回復


睡眠前に体温が下がるタイミング、体内時計ホルモンである「メラトニン」
分泌を始め、就寝前の眠気を呼び入眠を促します。
メラトニンが分泌されると脈拍・体温・血圧を下げ、眠りの準備をするホルモンです。

入眠すると最初の1時間でグッと深いノンレム睡眠を経てレム睡眠に移行します。
寝入りばなのこの1時間に、疲労回復や肌、粘膜の修復・再生の働きがある
「成長ホルモン」が集中して分泌されます。
また、ノンレム睡眠は脳を休める睡眠ですので、夢は覚えていないことが多く、
ステージ3、4になると熟睡状態でちょっとの音や刺激では起きません。

一晩の睡眠が進んでいくと、レム睡眠の割合が多くなってきます。
レム睡眠には主に「記憶を整理・定着させる」働きがあり、
私たちが日頃覚えている夢は、記憶の整理の時に見る断片だと言われています。
レム睡眠には記憶の整理・定着の他に「精神を安定させる」働きがあり、
精神的ストレスの多い場合にはレム睡眠が長くなり、
ストレスの記憶や精神をメンテナンスする働きがあるという研究結果があります。
眠りの深度でいうと脳は覚醒状態に近く、身体はエネルギーを温存し、
身体の疲労を回復している状態にあります。

このレム睡眠とノンレム睡眠のサイクルを正常に働かせ、
脳と体の疲労回復、メンタルケアをしっかりと行うために、
正しい睡眠姿勢で熟睡することが必要不可欠となってきます。


理想的な睡眠姿勢とは?





私たちの体は不自然な姿勢を継続して続けると、
違和感を覚えたり、場合によっては痛みを伴う信号を発し、
自然な姿勢に戻そうとする動きを行います。
エコノミー症候群や腰痛も姿勢による要因が大きい症状です。
しかも睡眠中の6〜9時間その悪い姿勢を継続すると、
様々な不調(不眠感や腰痛、肩こりなど)のトリガーになる可能性があります。

睡眠姿勢をお伝えする際に、避けて通れないのが「大きなS字」「小さなS字」です。
上の画像を見ていただきますと、後頭部から首、肩甲骨の部分までを「小さなS字」
背中の中心から腰、尾てい骨までを「大きなS字」と呼び、
2足歩行で生活をする私たちの衝撃を吸収するサスペンションの役割を果たし、
休むことなく私たちの体を支えてくれている部分になります。

上の画像のように、「大きなS字」と「小さなS字」が正しい状態で、
ピンクの直線沿いに頭からかかとまで一直線な状態(気をつけの姿勢から90°回転)が 理想的な睡眠姿勢と言えます。


さて、寝具業界において「体圧分散」というワードがよく使われますが、
具体的には、上の画像を見ていただくと背中や腰、かかとなどが
ピンクの直線に触れている、下回っているので圧力が多くかかります。
就寝中にかかる体圧(体重による圧力)を分散する働きを「体圧分散」と言います。
体圧を分散させることにより、背中・腰・かかとの負担を減らします。


深く眠るための環境作りについて


身も心も脳も健康的で、活発な状態を維持するためには、
レム睡眠(浅い眠り)とノンレム睡眠(深い眠り)が必要不可欠で、
その眠りのサイクルを実現するには、「正しい姿勢」で睡眠中の負担の
少ない寝具でお休みいただくことが大切だとお伝えしました。

これから正しい姿勢で負担の少ない寝具を
何を目安に、どうやって選べば良いのかお伝えいたします。



敷き寝具


敷き寝具の最も重要な役割は、"睡眠中の姿勢を正しい状態で保持する"
"体圧を分散し、睡眠中にかかる負担を軽減する"2つがあり、
睡眠のサイクルを妨げない重要なアイテムの1つです。
敷き寝具を選ぶ際には睡眠中の体を長時間支えられる「反発力」と、
体圧を体の凹凸に合わせて均等に分散する「体圧分散」に加え、
お使いになる環境(和室か洋室か、湿気環境、お使いになる方の体格によって
変わってきますので、当店では様々な特徴を持つ敷き寝具をご用意しております。

例えば、無数の凹凸の「点」で体を支え、血行を妨げない西川産業の"AiR"や、
3〜15年の長期保証で、イタリア製の高反発寝具の"マニフレックス"
タマゴ型の突起で体を支え、抗菌・防臭機能付ムアツふとんの"sleep spa"
安心の日本製で、波型ウレタンの高反発寝具"NEO-STAGE"など、
寝具のお悩みに応じて、あなたにぴったりの敷き寝具がきっと見つかります!


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掛け寝具


掛け寝具には四季に合わせて様々な素材や種類が存在し、
羽毛布団、毛布、タオルケット、ガーゼケットと、それぞれ適した季節に
ご使用下さいますと、"寝床内気候"と呼ばれる
お布団の中の環境を快適な気候に保つことができます。
一般的には「温度32〜34℃、湿度50±10%」が理想とされ、
四季のある日本では時期によって掛け寝具を変えていただくと、
暑すぎる、寒すぎる、ジメジメする、などの原因による
中途覚醒(夜中に何度も起きてしまう現象)を回避することができます。

当店のおすすめとしては、冬には保温性保湿性に優れている羽毛布団、
夏には吸湿性、吸水性に優れているタオルケット、ガーゼケット、
春や秋の繊細な温度調節には毛布がおすすめです。


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まくら


まくらは、睡眠中の頭を乗せるもの…だけではありません。
上の画像でも説明させていただきましたが、
後頭部から始まり、首、肩、肩甲骨の「小さなS字」を支え、
仰向けでも横向けでもしっかり眠れる大きさ、
1人1人に合った高さや柔らかさ、
素材だけでもソバ殻、パイプ、ウレタン、ビーズなど。

様々な素材、高さ、大きさがあるのは、人によって「小さなS字」が違うからです。
猫背な方やストレートネックと呼ばれる、首の骨がまっすぐの方、
最近では現代社会特有の「スマホ首」なるものまで…
首こりや肩こり、頭痛などなく爽快に目覚められていますでしょうか?

もちろん横向きも大切な寝姿勢の1つです。
一般的に大人が左右に寝返りを行った場合に、必要な横幅は70cmだと言われ、
寝返りも一晩に平均で30回ほど行うと言われていますので、
スムーズな寝返りが可能な大きさのまくらを選びましょう。


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敷きパッド


この敷きパッドというアイテムにも、他の寝具と同じくらい大切な役割があります。
また、どんな用途で使うのかによっても選び方が異なってきます。

基本的には敷き布団やマットレスに使われる側生地は耐久性を重視しているため、
肌触りや季節ごとの対応があまり得意でないことが多いです。
そこで敷きパッドの種類を使い分けることで、肌触りも季節の対応も可能です。

基本的な敷きパッドの役割は、大きく分けて3つあります。
1つ目は「マットレスや敷き布団本体に汚れが付着するのを防ぐ」
2つ目は「寝汗や湿気などから敷き寝具本体を守る。」
3つ目は「夏には冷感素材でひんやり、冬には保温性の高いもので対応」
それぞれの用途で四季に応じて、ぴったりの敷きパッドをお使いください。


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シーツ・カバー


シーツ・カバーと言っても、寝具の中で必要になるものは、
  1. 敷き寝具(敷き布団・ベッドマットレス)シーツ
  2. 敷き寝具(敷き布団・ベッドマットレス)カバー
  3. 掛け寝具(羽毛布団・綿布団等)カバー
  4. まくらカバー
と!4つに分けられます。
これらのシーツやカバーで最も重要な機能が2つあり、
布団やマットレスの機能を妨げずに、保護することと、
快適な"寝床内気候"を保つことです。 私たちは快適な深い眠りのために、体温を下げなくてはなりません。
そのため、一晩で約コップ一杯分(200〜300ml程度)の汗をかきます。
その汗を吸収でき、かつ肌触りの良いシーツを、
シーズンに合わせて薄手、厚手に変えていただくと効果的です。


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