こだわり安眠館 メールマガジンコラム バックナンバー

第1回「寝具業界裏話」

今回から2回シリーズで寝具業界の裏話を載せていきます。

この内容については同業者や業界から批判もあると思いますが業界としてのディスクロージャーを目的として掲載を決意しました。
まず最初は業界でだれもが口をつぐんでいる寝具業界の歴史の暗部についてです。
業界の歴史の暗部にメスを入れる事になりますが、寝具店には昔から詐欺的な商売がつきまとっていました。
これは布団の中身が側生地に覆われていて中身が見えないという事が大きな原因です。

綿布団全盛の時代(今から30年くらい前)は内側に品質の悪い黒綿をつかい外側を白い綿で巻いて全部良い綿をつかったとしてぼったくる商売が横行しました。
但し、綿布団は数年ごとに打ち直し(へたってきた綿布団に新しい綿を足して加工しなおすこと)をしますのでその布団をお客様が別の業者に出した場合、ばれてしまいます。

正直言って当社でも明らかにだまされているお客様の布団を多くお預かりしました。
昔は綿も高価でしたので当社が綿をすり替えたと疑われる場合もありますので、打ち直しを受ける場合は必ずお客様の了解をえてお客様の目の前で側生地を切り中綿を割って確認することに決めております。

この詐欺的行いは数年後にはばれやすいのでこんな商売をしている寝具店の多くは消えていきました。
現在では綿布団の需要も少なくなり、寝具の価格自体も安くなりました。

ではこんな商売はなくなったのでしょうか?
続きは次回のコラムにて掲載させていただきます。

株式会社高橋ふとん店 代表取締役社長 高橋武良