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第3回 羽毛について 「側生地編」

羽毛布団の側素材については最もよく使われているのが超長綿の側生地ではないかと思います。
超長綿と普通の綿とはどう違うのかというと普通の綿だとカバーを掛けたときによくごわごわとカバーと側生地のこすれる音がしますが、超長綿の側素材であればこのごわごわ感がなくしなやかな肌触り感が得られます。

その超長綿ですが、一般的に60番手以上のものをいいます。(特殊な場合50×60を超長綿と表記することもあります。)
この番手というのは糸の太さを表しており、50,60,70と数が多いほど糸が細くてそれだけやわらかくて肌触りがいいということになります。

更に糸の太さ以外に織り方にも違いがあり、ブロード(平織り)ツイル織り、サテン織りと種類があります。
肌触りのいいものから順にいうとサテン織り、ツイル織り、平織りとなります。

ほとんどの羽毛布団には超長綿の生地が使われておりますが、上記のことを頭に入れて側生地の違いを比べていただければ同じ超長綿でも違いが明確になるのではないかと思います。

最近では超長綿以外にも新合繊の素材で非常にやわらかくて肌触りのいい加工が施されているものも数多くでています。
新合繊の場合、ポリエステルですので一般的には綿素材に比べて少しつるっとした感じがします。
綿素材に比べて劣る点としては綿素材が吸湿性があるのにくらべ、新合繊は基本的に吸湿性はありません。

逆に新合繊の最大の長所は 縮みにくいことで、主にウォッシャブルの生地としてよく使われております。

また、シルク100%(正絹)や一部に絹を使った絹交の側素材などもあり、側生地ひとつをとっても非常に種類が豊富です。

一般的に良い肌触り感を求めているのであればシルク100%の側素材が良いのですがですが、シルクの場合、綿に比べて側素材の値段が高く耐久性も劣ります。

私見としてはやはり羽毛布団には超長綿がお勧めです。
簡単ではありますが、側素材について説明させていただきました。

株式会社高橋ふとん店 EC事業部 本部長 坂本 広宣