こだわり安眠館 メールマガジンコラム バックナンバー

第1回 羽毛について 「羽毛布団の中身編」

このところの朝晩の冷え込みにより羽毛布団がよく売れておりますので少しでもお客の羽毛布団選びに役立てばと思い羽毛布団のポイントを私がコラムで書いていきます。

まず、第一回目は暖かさにおいて最も重要な羽毛布団の中身のことを簡単に説明しちゃいます。

布団の一番大事な機能は暖かさだと思います。
その羽毛の暖かさを左右する最も大きなポイントはかさ高です。

原則として、表記に嘘がなければかさ高が大きいほどより暖かいと思っていただいて間違いありません。
羽毛はダウンボールといってたんぽぽのわた毛のような球状の形をしていてそのダウンボールが大きいほど空気をいっぱい含むためによりかさがでて暖かくなります。
また、マザーグースダウンはダウンボールも丈夫で大きく温かく長持ちします。

一般的に羽毛は食用に飼育した水鳥から採取されます。
鳥の肉は通常若い鳥の方が美味しく又、要望も多いため生後2〜3ヶ月程度で食用となり、羽毛の採取も同時に行われます。

一方、本来卵を採取するために飼育されている鳥をマザーグース,マザーダックと呼び これらの鳥から採取された羽毛は成熟しておりますので大きく羽肢にもコシがあり長持ちします。
主に生後6ヶ月以上飼育されたものがマザーグース、マザーダックと呼ばれます。
同じマザーグースでも12ヶ月以上飼育されたものもあり、マザーグースの中でもピンからキリまであります。

予算的にはグースよりダックの方が安いので予算が少なくてマザーグースの羽毛は難しいなって思いの方にはマザーダックの羽毛布団をオススメします。
ただし、ダックの場合グースに比べて羽毛の臭いが強いので臭いが気になる方にはグースの羽毛をオススメします。

一般的にはダックは安物と思われがちですが、ダックにもアイダーや番鴨と呼ばれる質の良い羽毛もあり、これは日本羽毛協会のホームページでも紹介されています。
完熟されたマザーダックの羽毛であれば質の劣るグースよりも暖かいと思います。

ダウン比率についてですが、最近ではほとんどの羽毛が90%を越えているので羽毛の善し悪しのひとつの目安にすぎません。
また、このダウン比率も使っていくうちにダウンボールが壊れていきますので実際はダウン比率は下がってきます。
この点においてもマザーグースやマザーダックの方が長持ちしますのでより長く快適に使用できます。

羽毛の原産地についてもあまり価値には関係なくこれも目安にすぎません。
産地よりもどちらかというと品質管理を徹底している農場の善し悪しで中国産でも非常に高品質な羽毛もありますし、ポーランド産でも粗悪な羽毛も存在します。

羽毛の判断基準でゴールドラベルが使用されていますが、西川3社とロマンス小杉、京都金桝は ゴールドラベル発行元の日本羽毛協会に属さず独自で厳しい基準を設けておりますので元々ゴールドラベルは付いておりません。
これは自社(西川3社、ロマンス小杉)の方が現在のゴールドマークよりもはるかに信用力が高いと考えてのことだと思います。

当社では定期的に羽毛布団の抜き取り検査を実施しておりますので、当社で取り扱っている羽毛に関しては間違いなく品質表記通りのスペックの羽毛布団ですのでかさ高が高い ほど暖かく、マザーグースやマザーダックの方がより丈夫で長持ちするということを頭に入れて羽毛布団を選んでいただければより自分の理想に近い羽毛布団を選ぶこと が できるのではないかと思います。

株式会社高橋ふとん店 EC事業部 本部長 坂本 広宣