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第7回ふとんの歴史「戦後は合繊ふとんブームも」

戦後、昭和35〜36年(1960〜1961)には、寝具の素材としてそれまでなかった化学繊維製品が登場し、それに合わせて寝具のデザインも変化を遂げていきました。

フォームラバーやウレタンフォームの敷きふとんが現れ、ポリエステルわたの掛けふとんも開発され、昭和30年代には「合繊ふとんブーム」が巻き起こりました。
合繊ふとんには、中わたを固定させるためのキルティングなどが施され、側地も従来にはなかった洋風の色柄が使われるようになりました。
「洋掛けふとん」と名付けられ、昭和40年(1965)前後には「寝具革命」という言葉がはやりました。

やがて、日本経済の高度成長とともに、1970年代から1980年代にかけては、羽毛ふとんが急速に普及し、ほとんど同時期に羊毛敷きふとんも普及しました。
その後は、さらにさまざまな素材が登場し、機能やデザインなどの工夫も重ねられ、今日に至っています。

ボンニュイ 春夏号 Vol.34
※こちらのコラムは日本寝装品研究所の許諾を頂き、掲載させていただいております。