高額なダイヤモンドをネットで買うには勇気がいる。そう感じた方にぜひ読んでいただきたい特集です。

グレード付きダイヤモンドこそ、じっくり考えられるネット通販にはピッタリなアイテムだと思います。(私は宝石店で店員さんに話しかけられると変な汗をかいちゃいます)

ここでは皆様にご購入前に必要なポイントと知識を伝授させていただきます。




シンプルなデザインに一粒ダイヤモンドを組み合わせる…そんな無数にひろがるパターンからあなたの理想ネックレスを導き出します。

それぞれの魅力を[+(プラス)]ではなく[×(カケル)]に変換するお手伝いをさせていただきます。




販売中のデザインから直感であなた好みを見つけてください。全部、同じように見える…!?そんなことありませんよ!シンプルなデザインこそ個性とセンスが光ります。

まずはカラット数から本当に欲しい大きさやデザインを見つけるのが、ネックレス選びの第一歩です。


デザインを二分するのがチェーンの取り付け方となります。それぞれに良さがありますので、特徴を知ってあなたの正解を探してみてください。



長さ調節が可能なスライド式チェーンとの相性が良いのが[可動式]タイプとなります。長さを変えてコーディネートを楽しみたいという方にはこちらがオススメです。

装着時に引き輪パーツが前にきてしまうことがありますが、トップ部分の重みでセンター部分のズレは少ないです。

チェーンとトップ部分が一体化しているので、とてもスタイリッシュです。長さを変えることがない方には機能的です。

装着時に引き輪パーツが前にきにくいですがセンター部分がズレることがあります。




ダイヤモンド選びはポイントを押さえることで理想の一粒と出会う可能性が飛躍的にアップします。オススメだから…そんな理由でなく、ご自分の好みを知ることからはじめてみませんか!?

まずはダイヤモンドの評価基準となる[4C]について学んでみましょう♪できるだけ専門用語を使わず、独自の切り口で解説してみました。




輝きと直結する最も重視して欲しいのがカットグレードです。カタチのように思われますが、私たち人間で例えるとプロポーションにあたります。

数学者が導き出した理想の設計図を基に人間の手(技術)でコントロールすることできる唯一の4Cがカットグレードなのです。磨けば光るダイヤの原石は本当のお話なのです。





輝くダイヤモンドを欲しい方に最も重要視して欲しいグレードです。個体差が少ないのでネット通販では、まずはおさえておいて欲しいポイントです。

強い輝きで色を感じにくくなるだけでなく、必要のないカラット数をそぎ落とした無駄のないフォルムです。その輝きを知ってしまうと後戻りできなりますので、ご注意ください。



対称性の優れたカットには[ハート アンド キューピット(H&C)]と呼ばれる、それぞれ8つの矢とハートの光模様があらわれます。セッティングされた状態ではハート模様は見ることができませんが、専用スコープで8本の矢をお楽しみいただけます。

※H&Cは[VERY GOOD]以上の対称性の良いものに現れます。エクセレントカットに必ず現れるものではありません。



グレード内での個体差があります。モノによってはとても良いものがありますので、実際に現品を見て判断できる店頭販売にはオススメです。

ただ、カット技術の進歩に伴いエクセレントまで磨きあげることが多くなりましたので、程度の良いものの流量量は少なくなっています。



グレード内の個体差が大きいです。当たりハズレが大きくギャンブル性が高くなります。ネット通販ではオススメ度は低くなります。

カラット数をキープする場合や輝きよりも色を重視するカラーダイヤモンドに多く見られます。



現在の研磨技術ではほとんど見かけなくなりました。中古品などではまだまだ流通してますが、輝きを重視される方にはオススメはできません。




色をあらわすのがカラーグレードとなります。アルファベットのD~Zに細かく等級されますが、大きくは5つのグループに分類されます。

同じグループ内の違いは肉眼でわかりにくいので、ご予算に応じてカラーグレードを微調整するのがオススメです。



透きとおる透明感が魅力のカラー最高ランク[無色]です。その中でも[Dカラー]は見た目の違いよりも手にする満足感が高い人気グレードです。




肉眼ではほとんどカラーを感じないランクです。イエロー・ピンクゴールドにオススメです。

カットの良いものは輝きで色を感じにくくなります。カットグレードと組み合わせて[G-J]カラーを上手く選ぶと良いでしょう。




太陽光の強い東南アジアなどで人気のランクです。ほんのり色を感じます。残念ながら日本市場には流通量が少ないため、あまり見かけないかも知れません。

ご予算内で『できるだけカラット数を大きくしたいい』という方にぴったりです。




ベリーライトイエロー(ブラウン)というように評価され、個別のアルファベットでなくグループ(N~Rの間)でランク分けされます。

カラーを期待するとを少し物足りないかもしれません。ベリーライトブラウンを使った商品がございますので、ご興味ある方はコチラをご覧ください。




ライトイエロー(ブラウン)というように評価され、こちらも個別のアルファベットでなくグループ(S~Zの間)でランク付けされます。

ブラウンのような色を感じやすいカラーですと色を感じますが、ピンクやブルーなどの希少性の高いカラーで、その色彩を期待すると物足りないと思います。ライトブラウンを使った商品がございますので、ご興味ある方はコチラをご覧ください。




[Z]よりも濃いものはファンシーカラーと呼ばれ、希少性が高いカラーダイヤモンドの世界となります。

あまり知られていないかもしれませんが、ダイヤモンドにはレッドやブルーなどのほとんどの色があるのです。



ダイヤモンド内に含まれる内包物の多さをあらわすのがクラリティグレードとなります。

地球が創る天然ダイヤモンドは多かれ少なかれ内部にインクルージョンと呼ばれる不純物が含まれます。ミクロの世界となるクラリティは、最もこだわりの部分が大きくなります。

その位置や種類で評価も大きく影響しますので、それぞれの特徴を知ってグレードを選びましょう。






内部にインクルージョンを含まない地球が創る最高傑作と呼べるダイヤモンド結晶です。

特に[フローレス(FL)]は[インターナリーフローレス(IF)]の中から、表面にある研磨跡などを再研磨で取り除くことで誕生するレアモノです。[FL]はルースで観賞して楽しむのがベストかも…



『10倍に拡大して内包物が確認できる方はプロです』そう言い切れるレベルの高品質です。

素材だけをご購入するなら…価格検索でご購入しやすいグレードです。その場合は鑑定機関だけはしっかりチェックしておきましょう。



安定した高品質が期待できる[VS]クラスですが『10倍に拡大してインクルージョンがあるのは絶対NG』という方は[VS1]をお選びいただくのが得策です。

[VS2]クラスは少し個体差がありますので、注意が必要かもです。もちろん、肉眼でインクルージョンを確認するのは不可能レベルです。



個体差が大きくあたりハズレが大きいのが[SI]クラスです。同じグレードでも良いものと悪いもので価格差がありますので、価格だけで判断するとハズレを引くリスクが高くなりますのでご注意を!

[SI1]クラスの良いものを見極められると上手なお買い物ができると思います。

※プロが教える魔法の質問
専門的ではありますが、ご購入前に『黒いインクルージョンと曇ったように見えるクラウドのないもの。また、できるだけテーブル内はクリーンなものを希望』とリクエストしておくと良いでしょう。



[I1]クラスの程度の良いもの(1.0ctサイズ以上)は世界的に最も人気のあるグレードのひとつですので、出会う機会があればラッキーです。ただ、人気グレードのため海外バイヤーに競り勝つのは至難の業となっています。

全体的に肉眼でハッキリとわかるレベルですので、『ダイヤモンドは天然のものだしインクルージョンは気にしない』という方向きです。




見た目で一番わかりやすいのがカラット数となります。大きさとイメージされますが、実際は重さを表します。

価格と最も連動する4Cのため最初にカラット数を決めるのが、ダイヤモンド探しの最短ルートです。カットグレードが同じ条件というのが大前提となりますが、ダイヤモンドの大きさ(直径)の目安となります。

必ずカットグレードとあわせて直径の比較をしましょう。エクセレントカットを基準とした直径の標準値を公開させていただきますので、この数値を参考にすると良いでしょう。



例えば1.0ctなのに直径6.0mmしかないダイヤモンドはたくさん流通しています。これは人気のあるカラットッ数(1.0ct)をキープするために厚みでカラット数を調整しているのです。



カラット数と直径の関係は見落としがちですが、必ずチェックするようにしましょう。


理想のグレードの輪郭が見えてきたので大丈夫!そう思った方は少しだけお待ちください。4C以外に潜む落とし穴があるので伝授します。



ダイヤモンドには特殊な光(紫外線)などに反応する[蛍光性]というものがあります。身近なものだとブラックライトに反応します。

イエローやグリーンなどの色もありますが、一般的に青く光ることが多いので、その前提で解説させていただきます。

とても神秘的にも見えますが評価という点では好みがわかれますので、情報として知っておくと良いでしょう。





『蛍光性が強い=輝かない』というイメージが先行するのか残念ながら人気がありません。

そんな理由から取引価格は下がります。蛍光性は通常の光では違いがわからないので、『秘めたる輝きに魅力を感じる』や『4Cのどこかを下げるなら蛍光性で価格を抑えたい』といった方は上手く選ぶと良いでしょう。



蛍光性がないものを[NONE]、とても弱いものが[FAINT]となります。当店のグレード付きダイヤモンドは基本的にどちらかを使用しております。※カラーダイヤモンドは除きます。

評価基準としてはマイナス項目がないモノとされておりますので、こだわりがない場合はこちらをお選びいただくのがオススメです。



ブラックライトなどの光で青く光ります。とても神秘的ですので魅力を感じる方は、[MEDIUM BLUE]か[STRONG BLUE]を選ぶと良いでしょう。実際の見た目はほとんど違いはありませんが、価格を抑えることができるのがメリットです。

当店では通常は取り扱っておりませんので、ご希望の方はお気軽にお問合せください。



とても強く青く光ります。太陽光の紫外線にも反応して輝きに影響を及ぼすものが稀にあります。

ほとんど見ることがないので、あまり聞かないですが[オイリー]と呼ばれています。私は過去に2回だけ見たことがある程度です。

ご購入前に[オイリー]でないかだけ確認することをオススメします。






4Cの中でもカラー・クラリティは人間の目で判断する部分が大きくなります。ヒトが判断するということは、どうしても誤差が発生してしまいます。そんな誤差を少なくするためにグレードを評価する鑑定機関はどこが発行するものなのか!?を知っておくのが良いでしょう。

あくまでも、どの鑑定機関が良いか悪いかの話ではありません。業者間で価格基準となる(信頼がある)という側面からのお話です。(※2021年2月現在)



どうしてもメジャーな鑑定機関になりますが、この2社がグレードを証明するダイヤモンドが価格面では信頼があります。[GIA]は日本国以内での流通量は[中央宝石研究所]よりも少ないですが、世界的には最もメジャーな鑑定機関です。





できるだけ俯瞰でダイヤモンドの世界を解説させていただきましたがいかがだったでしょうか?

好みや価値観で正解がそれぞれ違うのがダイヤモンド探しの楽しさです。とても便利な今だからこそ、正しい知識で理想の一粒をいろいろ検索してみてください。

エッ!それでも見つからない…

日本だけで探すと見つけにくいグレードや大きさもありますよね。そんなあなたはダイヤモンド案内人が全力でお手伝いさせていただきます。



ご予算やご要望に応じて、日本はもとより世界の研磨地から一緒にお探しさせていただきます。お気軽にお問合せください。