ケリー社製の原料を使う理由
 
  • パン酵母グルコポリサッカライドは、パン酵母の中から取り出された多糖類です。
  • 糖の成分であるグルコース(ブドウ糖)が多数つながった高分子化合物です。
  • パン酵母ベータグルカンとも呼ばれます。粉末状の食物繊維の一種です。
  • ベータグルカンは、アガリスクその他キノコ類からも得られますが、それらの化学構造は、パン酵母グルコポリサッカライドと似ていますが、同じ構造ではないのです。
  • 近年、パンを作る時にパン生地の発酵用に世界中で使用されているパン酵母の中にベータグルカンが多く含まれていることが明らかになり、高純度の高度加工されたパン酵母ベータグルカンの特許製法がマサチューセッツ工科大学(M IT)で発明されて、高品質の製品が比較的安価に製造されるようになったのです。
  • パン酵母グルコポリサッカライドの世界的なトップメーカーであったバイオセラ社では、構造も異なるキノコ系のベータグルカンと区別するために、 “パン酵母グルコポリサッカライド” と称しています。
  • キノコ類から得られるベータグルカンは、高純度の製品を得ることが難しく、価格的にも高価であり、効果は不十分でした。                             
 
 

パン酵母グルコポリサッカライドは製造方法により品質が異なります。
 

  • パン酵母グルコポリサッカライドは高分子化合物です。 糖の成分であるグルコース(ブドウ糖)が多数つながった高分子化合物です。構造式を表す名前は、β-1,3/1,6グルカンと表記されます。
  • 少し専門的な説明になります。 多糖類の高分子化合物の主鎖と称する部分が、多くのグルコースが1,3-結合しており、側鎖と称される分岐鎖が1,6-結合して形成され、その側鎖に7~8個のグルコースが1,3-結合した複雑な構造の化合物です。この側鎖があり、しかも長い点がパン酵母グルコポリサッカライドの特徴であり、外敵に対する生体防御細胞である白血球の好中球に対する作用の源でもあるのです。ちなみに、キノコ系のベータグルカンでは側鎖のグルコースが一つだけで短いのです。
  • パン酵母に含まれるパン酵母グルコポリサッカライドを分離精製する方法により、得られる化合物の大きさが異なります。小腸のパイエル板と称する器官から体内に吸収されるためには、粒子のサイズを2~4ミクロンメーター(μm)にする必要があります。現在アメリカのケリー社では、特許製法により小腸から吸収されやすい粒子サイズの製品を製造販売しているのです。

 
パン酵母グルコポリサッカライドの量だけではなく、粒子のサイズが効果を左右します。従って摂取量だけで効果を論じることはできないと言えます。ケリー社の製品であるWellmune®(ウェルミューンダブリュジイピイ)は、実際の臨床試験データにより性能確認がされている点が特徴であり、信頼性の根拠でもあるのです。つまり、高度加工されたパン酵母グルコポリサッカライドこそが最適の製品なのです。
 

 
パン酵母グルコポリサッカライドの作用機序が解明
 
  • パン酵母グルコポリサッカライドは、口から飲まれ小腸でパイエル板を通って体内に取り込まれる。
  • 体内に取り込まれたパン酵母グルコポリサッカライドは、マクロファージと呼ばれる免疫細胞により貪食され、そのマクロファージは体の中の免疫器官へ移動する。
  • マクロファージは、貪食したパン酵母グルコポリサッカライドを消化して小さく断片化し、放出する。
  • 放出された断片は、外敵に対する生体防御細胞の白血球の一種である好中球に結合し、好中球を活性化する。
  • 活性化された好中球は、より素早くウイルスや細菌等の外敵や抗体が結合したがん細胞を認識し、攻撃する。
  • 白血球の一種である好中球は、白血球の約70%と最も多い細胞であり、血液中での寿命が2日間と言われています。従って毎日パン酵母グルコポリサッカライドを摂取して新たな好中球を活性化することは理に適っているといえます。
  • 最先端の研究成果が、世界的に著名な学術誌であるネーチャー(Nature)に2011年に掲載されました。基礎的な研究データが蓄積されている点が信頼性の裏付けでもあります。(Nature 472, 471–475, 28 April 2011)
  • アメリカのバイオセラ社では、ヒトの医薬品の臨床試験で行われるのと同じように、二重盲検比較臨床試験をパン酵母グルコポリサッカライド(Wellmune WGP®)のカプセル製剤にて実施し、結果を公表しています。
    (1) 風邪とインフルエンザシーズン(健常成人40人)
    (2) 肉体的ストレスと免疫健康(マラソンランナー75人)
    (3) 生活ストレスと免疫健康(ストレスの高い150人)
    (4) 森林火災の消防士についてのストレス研究(消防士54人)
    (5) 90日間の生活ストレス研究 (適度にストレスのある122人)
    (6) 肉体的ストレスとライフスタイル(医学生100人)
    (7) 運動ストレスとバイオマーカー研究(健常人60人)
    その他ケリー社に事業が譲渡された後も含め合計15報。
  • 1日当たり250mgまたは500mgWellmune WGP®が、それぞれの試験ごとに数週間連日経口摂取されました。 Wellmune WGP®の摂取群では、上部気道感染の予防や肉体的な健康度合いの改善と、精神的な障害の予防や改善が確認され、学術雑誌に掲載報告され、学会で発表されているのです。
  • 海外での臨床試験では一人当たり1日250mgまたは500mgのWellmune WGP®が摂取されましたが、体重の軽い日本人では125mgカプセルを1日当たり1カプセルから始めてはいかがでしょうか。
  • 体重当たりのWellmune WGP®の摂取量としては、2~4mg/kgが目安とされています。60kg体重では、120mg~240mgに相当します。 個体差がありますので、一概に最適摂取量を決めることは難しいと思われます。
  • パン酵母グルコポリサッカライドは、食物繊維の一種でもあるので、人によっては軟便になることがあります。その際には摂取を数日中断した後再度摂取をすると、今度は軟便にならないで継続摂取できることが多いようです。
  • パン酵母アレルギーの方は、パン酵母グルコポリサッカライドの摂取をしないでください。
  • 妊娠中ないし妊娠する可能性がある時にはパン酵母グルコポリサッカライドの摂取は行わないでください。
  • パン酵母やパン酵母を含むパンを食べても、パン酵母に含まれるパン酵母グルコポリサッカライドはほとんど体内に吸収されないのです。パン酵母の固い殻が消化されないので中に含まれるベータグルカンがそのまま排泄されると考えられています。