兵庫県加古川市は、清流・加古川の下流部に位置し、播磨灘に臨む街です。
古くは聖徳太子にゆかりがあり、古代から加古川を渡る街道の宿場町として栄えました。
様々な文化や技が行き交った歴史は、今なお色とりどりな個性として街をかたちづくっています。
播磨灘へと注ぐ清流・加古川が市内を縦断し、いたるところで水辺の美しい風景に出会えます。
播磨富士とも呼ばれる標高約304mの高御位山、
コスモス畑やルピナス畑、心癒す自然豊かな風景があります。
市内100軒以上の飲食店で提供されている「かつめし」。
基本形は、熱々ごはんにのせた牛カツにデミグラスがベースの特製ソースをかけ、つけあわせは茹でキャベツ、お箸で食べるのもポイント。食育の一環として市内小学校の給食にも登場するほど。
兵庫県は、奈良県や東京都と並んで、靴下生産の全国三大地の一つです。そして、兵庫県の靴下企業の多くが、加古川周辺に立地しております。加古川市周辺地域は古くから姫路藩の奨励策により播州の三白(米、塩、木綿)」が特産物として有名でした。そのためか、このうちの手織り木綿を材料に靴下が作られたり、煙草の官営化に伴い、農家が副業として靴下を手がけるようになったことから、産地としての基盤が出来上がりました。
加古川市周辺の靴下生産量は兵庫県に約半分を占め、より「質の高い」靴下の製造に取り組んでおり、多様なニーズに対応した数多くの製品を生み出しています。
江戸時代が発祥という「国包建具」。
木材をパズルのように組んだ緻密な細工で独自のデザインを生み出す技術は、全国から高い評価を得ています。古くからものづくりの精神が根付く加古川は、全国でも有数の靴下産地としても知られています。
神戸ビーフと同じく兵庫県産但馬牛の血統をもつブランド牛「加古川和牛」。神戸ビーフも多く出荷する加古川市内の肥育農家で、12カ月以上大切に育てられた加古川育ちの黒毛和牛です。
きめ細かな肉質と良質な脂のバランスが絶妙です。
人口約26万人の中に、ゆかりのプロ棋士が6名も。
これは非常に珍しく、加古川市では「棋士のまち加古川」を掲げています。若手棋士の登竜門となる公式戦「加古川青流戦」の観戦権という「棋士のまち」らしいふるさと納税の記念品も登場します。
聖徳太子が創建したといわれる「鶴林寺」。
境内に残る石の「ふりきる門」は、過去やライバルを振りきり新たな自分に生まれ変わるパワースポットとしても注目を集めています。ほかにも、市内北部にある前方後円墳「日岡御陵」、秀吉が腰をかけて采配を振ったという「太閤岩」など、歴史を物語る史跡が多く残っています。