愛知県瀬戸市は、名古屋市の北東約20kmに位置し、森や里山に囲まれ、自然を身近に感じられるまちです。陶磁器の総称である「せともの」という言葉は、「瀬戸で作られたやきもの」が語源になったと言われており、良質で豊富な陶土に恵まれたこの地では、先人たちが新しい技術や文化を柔軟に取り入れ、「やきもののまち」を発展させてきました。 長年受け継がれてきたやきものづくりの卓越した技は、多種多様なやきものづくりに繋がり、陶器と磁器が共存する稀有な産地であるだけでなく、ノベルティ(置物・装飾品)、ファインセラミックスなどが生産され、今も新しいものづくりが続けられています。先人たちより引き継がれてきた「歴史」「伝統」「文化」、そして豊かな「自然」が、今もなお、瀬戸の暮らしに息づいています。 また、2017年4月には、瀬戸市を含む日本六古窯の産地が提唱する「きっと恋する六古窯-日本生まれ日本育ちのやきもの産地-」のストーリーが日本遺産に認定されました。