日本の中でも金沢は、伝統を受け継ぐ土台が整っていたことから、特に優れた技術が集まった場所として、多くの伝統工芸を見ることができます。その理由のひとつは、1583年より金沢を治めた加賀藩前田家が、武士や庶民に能楽や茶道などを奨励したことにあります。その際に使われる衣装や茶器、小物類などの伝統工芸品や調度品、美術品も前田家の助成により盛んに作られてきました。時代が変わった今でも、能楽や茶道などの芸能文化が受け継がれ、伝統工芸品はより身近に人々の暮らしの中に溶けこみました。優れた工芸品は、どの時代も凛とした美しさを放ち、暮らしを華やかに彩り、そして豊かにしてくれます。
海にも山にも近い金沢。
新鮮で品質の高い食材が豊富に揃ったこと、藩政時代から約300年もの歴史を誇る近江町市場に数多くの新鮮な野菜が集まってきたことから、食の宝庫とも言われるほど豊かな食文化が今も育まれています。
金沢市では、平成30年4月に「スポーツで人とまちを元気にする」ことに積極的に取り組むことにより、活力と魅力のあるまちとしていくために、金沢市スポーツ文化推進条例を制定しました。スポーツを「する」ことだけでなく、「観る」、「支える」、「応援する」、そして「語り合う」ことを地域一体となって継続していくことでスポーツを通じた地域の活性化につなげていきます。
市内には山も海もあり、自然にはとても恵まれています。清らかな犀川や浅野川の他、わき水も多く、水が豊かなまちであり、「用水のまち」としても有名です。一方で県庁所在地として交通網や商工業も発展しており、北陸有数の都市として高い利便性も持ち合わせています。
「金沢」という都市名は昔、山芋を掘って売っていた藤五郎という青年がおり、山で芋を掘っていると、芋のひげに砂金がついていました。その砂金を洗った泉が「金洗沢(かなあらいざわ)」とよばれ、それが金沢の地名になったといわれています。現在の兼六園の「金城霊沢(きんじょうれいたく)」が、その泉だということです。
金沢は加賀藩前田家の城下町として栄え、加賀友禅や金沢箔、九谷焼などの伝統工芸や、能楽や加賀万歳などの伝統芸能が受け継がれてきました。 また、五代藩主前田綱紀の時代には、日本中から有名な学者や貴重な書物を集め学問を奨励したことにより、「加賀は天下の書府」であると褒め称えられました。戦災や大きな災害を免れたため藩政時代からの美しいまちなみが現在でも多く残っており、金沢市の貴重な財産となっています。
本州の西岸に位置する金沢は、新幹線延伸で東京からの移動距離が2時間半に短縮されたことにより、注目が高まっています。ひがし茶屋街の木造の茶屋建築、端正な長町武家屋敷、現代美術館は必見。
そして、味では東京の店にひけを取らず、値段はぐっとお手頃な寿司をいただきましょう。
郷土文化を体験したい方は、能登半島を訪れ、農家民宿に滞在してみてはいかがでしょうか。里山の散策やきのこ狩り、いろりを囲んでの夕食を楽しめます。
若手の工芸作家等を支援するための奨学金制度に充当し、金沢の伝統文化の担い手を育成します。
将来の文化の担い手となる子どもの豊かな創造性及び感性を高めるため、文化に関する学習、体験の場の充実を図ります。
⽂化やスポーツを⽣かしたまちづくりのため、⽂化・スポーツ施設の再整備を⼀層推進します。