桜も咲き始めた3月のある日、プラスの高山さんがニコニコしながらやってきました。
高山「ジロフレックスの新製品、サンプルを持ってきました!」
持ってきたのはオレンジ色のイス、ジロフレックス313です。

デザインは非常にシンプル。正面から見ると背もたれのフレームが見えないようになっているので、すっきりとして背もたれが実際のサイズよりも大きく見えます。少し透けて見えるメッシュ生地は、軽やかな印象を感じさせます。
高山「これはメッシュと布を重ねて使ってるんですよ。だからメッシュだけのものと比べて、弾力とフィット感の両方を感じられるようになっています。」

後ろから見ると、丸みのあるデザインの中にポッカリとスペースが空いた背もたれに目がいきます。細いけどワイドに開いた脚部と、シート全体の丸みのある感じが、なんとなくワイングラスのような雰囲気を感じます。
高山「細く見えますけど、普通のイスより耐荷重は大きいんですよ。これで120kgまで大丈夫です。だから、丈夫で長持ちしますよ!」

座ってみると座面中央部ではなく、その周辺部分の全体的に荷重が分散されていることがわかります。圧力が一箇所に集中しないのは、疲れにくさのための大きなポイントです。これは、座面の裏側に特徴がありました。
一般的なイスのように真ん中の軸1本で支えているのではなく、端の方の4点で座面を支える構造になっています。このため、うまく体重が分散され、長時間座っていても疲れにくくなっているというわけです。

高山「座面にはまだヒミツがありますよ!前の方、角度ついてますよね?」
(ほかのイスと向かい合わせにして真横から撮る写真) ほかのイスと比べるとハッキリわかりますが、座面の前の方は斜めになっています。これも、大腿部の圧迫を軽減させ、血流を良くするための工夫です。とことん、長時間デスクワークの疲労軽減に徹底されていることがわかります。

操作レバーは左右に2箇所。左が座面の昇降で、右がロッキングロック。
あれ?ロッキングの強さは調整できないのかな?

高山「これ、フリーロッキングってやつです。座る人の体重で自動的にロッキング強さを調整してくれるんです」

なるほど、たしかに調整しなくてもほどよい強さになっています。ふつうはこの固さだと、体重の軽い女性が座ると「硬くて倒れない」となるのですが、ジロフレックス313は違いました。だれが座っても「ほどよい強さ」に自動で調整してくれます。

コンパクトなデザインとは対照的に、キャスターは大型です。このキャスターは直径6.4cm。標準的なイスのキャスターと比べると、+18%も大きく、これは海外製の高機能チェアと同じくらいのサイズになります。
座面より上はコンパクトなため、重心は低く、安定感があります。キャスターの動きは驚くほどスムーズで、イスを少し動かすだけでも動きの軽さがよくわかります。

改めて全体を見てみると、おしゃれな外見とは逆に「とことんデスクワークのためのイス」という印象です。
長く座っていても疲れにくいこと、細かな動きが軽くストレスを感じさせないこと、タイピングなどのPCワークに向く前傾気味のポジションであることなど、全てが仕事の効率を上げるための工夫です。
座面は少し小さめなので、男性には少し窮屈かもしれませんが、デスクワークの多い女性には仕事の良き相棒となってくれるはずです。