セキュリティ診断 前編

「凶悪化するサイバー犯罪に備えましょう!」

近年、サイバー犯罪と呼ばれるパソコンやインターネットを利用した犯罪や個人情報流出に関わる事件は、新聞やテレビで多く報道され、年を追うごとに多様化・凶悪化がすすんでいます。

パソコンやインターネットが業務の必要度が非常に高い現代の社会においてサイバー犯罪は大きな脅威です。また、マイナンバー制度の開始に伴い、個人情報保護についての関心・重要度も高まっています

これを機に、一度セキュリティ診断をしてみませんか?

サイバー攻撃の種類

ネットバンキング・不正送金

ここ1〜2年で被害が増えています。特に、法人の口座が狙われる傾向にあります。


パソコンのっとり(犯罪の踏み台)

パソコンをいつでも遠隔操作ができるようにのっとったり、監視をしたりします。遠隔操作でのパソコンは、同じサイバー犯罪をするための踏み台として使われます。


身代金要求(ランサムウェア)

パソコンにロックをかけて、操作を受け付けなくします。ロックを解除するための振込を要求してきます。


アカウントのっとり

FacebookやGmailなどのアカウントを乗っ取り、なりすまして金銭を取得したりします。


個人情報悪用・売却

個人情報を取得して、クレジットカードを作ったりDMを送ったりします。また、リスト屋への売却も行います。


Dos攻撃/Ddos攻撃

Webサイトに対して、膨大なトラフィックを送り込み、業務に支障を発生させる攻撃です。


サイバー攻撃の手口

近年のサイバー攻撃は、過去に流行った「愉快犯」のようなものではなく、「はっきりと金銭的な目的をもった攻撃」が増えている傾向があります。

ネットバンキング不正送金などでも、以前は個人の口座が狙われていたましたが現在はより大きな金額を狙うために法人の口座が狙われています。

このような攻撃は、「マルウェア」を足がかりとして行われます。
「マルウェア」とは、コンピュータウイルスを含む、「悪意を持ったソフトウェア」の総称です。
コンピュータウイルス、ワーム、トロイの木馬などのほか、不正な広告を表示させるアドウェアなども含みます。

現在は、1秒間に4.5個というペースで新種のマルウェアが発生していると言われています。
(1年前は1秒間に3個、と言われていました。)
数も多く、侵入経路も巧妙化しているため、積極的な対策が必要です。

マルウェアの種類

バックドア

パソコンにひっそりと忍び込み、遠隔操作や監視のために、裏口を開けておくマルウェアです。
目に見えて活動することはなく、知らない間に遠隔操作のための準備を進行しています。セキュリティソフトを強制的にオフにするような動きも行います。

アドウェア

強制的に広告を表示させたり、有料ソフトの購入を促すマルウェアです。
これ自体は悪さをすることはありませんが、目立つので気が付きやすいマルウェアです。アドウェアが入っていれば、セキュリティの甘さがある証拠です。

キーロガー

キーボードの入力や、マウスの操作を記録してデータを収集するマルウェアです。ネットバンキングの不正送金や、パスワードの取得などのために仕込まれます。

クラッカー

データを壊したり、画面に何個もウィンドウを表示させたりする古くからあるマルウェアです。目立つのですが、バックドアやキーロガーに比べると、それほど大きな脅威があるとは感じないと思います。