無線機の基礎知識
Basic knowledge of transceiver

「無線機なんてよくわからない」
「無線機を使ったことがない」
「無線機でどういうことができるの?」という方も多いと思います。

無線機(インカム・トランシーバーなどとも呼びます)は、ビジネスでは多種多様な業種で、
個人でもレジャーなど様々な使い方ができます。
最近は無駄な人件費削減や顧客満足度UP等、便利で密接なコミュニケーションツールとしてご使用頂け、
特にビジネスシーンでの導入事例が増えてきています。

直接ご相談いただければ、経験豊富な弊社スタッフが疑問を一つ一つ解決します。

無線機の基礎知識

無線機の使い方

① 電源を入れる
② 通話相手とチャンネルを合わせる
③ 通話スイッチ(PTTボタン)を押しながら話す。

何も押さないで、話を聞く。
これだけです。

無線機の基本的な機能

通常は「話す時だけボタンを押して発信」し、ボタンを離している時は「相手が発信する」というふうに交互に会話を行います。

※相手の信号を受信している時は、警告音がなって送信できません。
(相手が話している時は話せません)


無線機の種類

無線機の種類は大きく分けて3種類あります。

特定小電力トランシーバー

比較的小型で電波の出力が小さく、
数百m以内の狭い範囲での利用に適しています。免許など面倒な手続きが必要ない為、購入⇒即使用できます。

業務用無線機

電波の出力が大きく、5km以下(障害物などによって変わります)の範囲で通話ができます。利用には、免許や登録の申請が必要となります。

広域無線

県全体や県をまたぐような広域での利用が可能です。利用には、免許の申請が必要となります。

無線機と携帯電話・PHSとの違い

無線機(トランシーバー・インカム)と携帯電話・PHSとの違いを紹介します。
現在、業務の中で携帯電話やPHSを使用されているのを特定小電力無線に変えた方が便利にお得に使える事例もあるのではないでしょうか?

相違点
無線機
携帯電話・PHS
通話方法 ワンプッシュでスタッフに一斉送信 電話番号入力→つながるまで待つ
通話相手 1対複数(同時にスタッフ全員で情報共有) 1対1
料 金 不要(注1) 毎月基本料金+通話料
通話範囲 無線機同士の電波が届く範囲
(圏外地域でも通話可能)
圏外以外は全て
イメージ スマートな通信手段を使っていて、
効率がよいイメージ
私用電話にみえてしまう(区別がつかない)

注1: 毎回の通話には料金がかかりませんが、業務用無線機・広域無線には年1回電波利用料がかかります。
(特定小電力トランシーバーはかかりません)

無線機ならワンプッシュでスタッフに一斉送信が可能ですが、携帯電話はその間に電話番号を入力するか電話帳から相手をさがして、電話をかけ相手が出るまで時間がかかり、タイムロスになります。
無線機はワンプッシュでスタッフに一斉に連絡をすることができます。
一人が話した内容を全員が同時に聞くことが可能です。また、機種によっては秘話モードにすれば他の人に聞かれたくない話を1対1で会話することも可能です。それに対し、携帯は1対1のみで全員に伝えるということが困難です。
例えば、スタッフ全員に指示を出したい時や接客中のスタッフに指示を出したい時にもインカムならとても便利です。
無線機は当初の機器代金以降は充電する時の電気代のみで使用できますが、
携帯電話・PHSは1台ごとに毎月基本料金+通話料が必要です。
無線機は携帯電話のように広範囲で通話することはできませんが、
携帯電話の圏外で通話できるということと、近距離であれば問題なく通話できます。
また、中継機を使用することによって、通話の範囲を拡げることが可能です。
※デジタル無線機やネットワーク対応無線機、広域無線においては、広範囲な通話が可能です。
無線機というスマートな道具を使用している店舗のスタッフと携帯電話を使用している店舗のスタッフを
想像してみて下さい。
どちらがすばやく対応してくれると感じますか?顧客の対応に力を入れていると感じますか?

無線機のメリット

  • 複数の人に同時に連絡や指示を伝えることができます。

  • 電話番号を押したり、つながるまで待ったりすることが
    無いので、時間のロスがありません。

  • 初期費用だけで、通信費(通話料)がかかりません。
    *毎回の通話には料金がかかりませんが、
    業務用無線機・広域無線には年1回電波使用料がかかります。

  • 震災などで、電話がつながりにくい場合など、
    携帯電話のように回線がパンクすることがありません。
    ★実際の震災時に大変活躍し信頼性が高まっております。

無線機 特定小電力トランシーバーと業務用無線機の違い
Basic knowledge of transceiver

「無線機」「インカム」「トランシーバー」など様々な呼び方がありますが、基本的には同じ商品を指す呼び方です。
大きく分けて3種類の無線機の違いを「無線機の基礎知識」でご説明しました。
その中でも「特定小電力トランシーバー」と「業務用無線機」の違いをご案内いたします。

特定小電力トランシーバーと業務用無線機の比較

無線機 比較表

特定小電力トランシーバー 業務用無線機
出力 10mW/1mW 5W/1W(5000mW/1000mW)
通信距離(屋外目安) ~500m ~5km
サイズ 小さい 大きい
重さ 軽い(100~150gぐらい) 重い(300~500gぐらい)
資格 不要 不要(必要なものも有り)
免許 不要 必要(免許/登録)
価格 安い(10,000~50,000円ぐらい) 高い(50,000~100,000円ぐらい)
丈夫さ 弱い(強いものも有り) 強い(弱いものも有り)

※簡単に表現するための例となります。

無線機の違いについて

「無線機」と一口にいっても、大きい「差」があります。
「価格が安いから」「勧められたから」では、{買ったら使えない}なんてことも良くあります。
無線機の機種ごとの性能差や機能差もたくさんあります。

≪例≫ 防水 有・無、同時通話 できる・できない、乾電池 使用可・使用不可 etc

少しでも無線機の[わからない]がありましたら、お気軽にご質問ください。
ご希望の予算・性能・使い方に最も適した無線機をご提案いたします。

無線機の活用事例
Basic knowledge of transceiver

「無線機」というと何か堅苦しいイメージや「大きい」「重い」「マニアが好き」などなど様々なイメージがあるのではないでしょうか。
「アマチュア無線」のように好きな人が使用する無線機も多くありますが「業務用無線機」はその名の通り、様々な業務に使用されています。
特に意識をしない方も多いとは思いますが、実は必ず目にしているはずです。

そんな無線機の活用事例をご紹介しましょう。

活用事例1:【交通誘導(警備業)】

警備業における無線機の活用事例

皆さんが思っているイメージにピッタリな活用事例ではないでしょうか。
「片側交互通行」などの車線規制などでは、警備員が「白色のトラックで最後です」などの連絡を、遠く離れた反対側の警備員に連絡し、反対側からの車両を誘導したりします。
離れていても業務用無線機なら電波が届きます。

活用事例2:【結婚式場(ホテル・ブライダル)】

結婚式場における無線機の活用事例

「意外」と思う方と「知っている」方は半々ぐらいでしょうか。
披露宴や結婚式では欠かせない存在と言っていいほど、無線機は活躍しています。
一生に一度の大切な時間。進行に問題があってはいけませんよね。その中でも特に大事なのが「タイミング」。
無線機は「ワンプッシュ」で「全員」に「一瞬」で「同時」に情報共有できる優れモノです。
入場のタイミングはもちろん、演出の連絡指示など「一生に一度」の大切な時間を「無線機」の活躍が支えているのです。

活用事例3:【遊園地(テーマパーク)】

遊園地における無線機の活用事例

広大な敷地内でたくさんのお客様を迎える遊園地。
災害時はもちろんですが、遊戯の故障、急病人などトラブルはやはり起きるもの。
トラブル発生時にダッシュで向かっても大変ですよね。
そんなときに「無線機」が大活躍。数km離れた場所への連絡手段としてはもちろん、一斉に連絡が取れることにより、数名が同時に現場へ駆けつけることができます。
携帯電話では「だれか一人に」連絡は取れますが、「無線機」ならワンプッシュでOK。
休日の楽しみは、無線機によって安全に保たれているといえますね。