イタリア買い付け紀行 ピッティ ウオモ編 -2020年1月版- 2020夏 メンズファッション
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この記事について

林商店の代表でもあり、でらでらのバイヤーでもある林が、イタリア買い付けの際に感じた事を綴った特集になります。

僕達は、日本の男性がイタリアの魅力的なファッションを身に着けることで、さらに自信を持ち、元気に輝くことができると信じています!!
40代50代のおじさん世代も、イタリアのファッションは、スタイルと個性を際立たせるための最適な選択肢だと思っています。

全3話ですので、最後まで読んで頂けたらすごく嬉しいです。

PITTI UOMO ピッティ・ウオモ

今回は、東京からフランクフルト、そしてミラノへ飛行機で、ミラノからフィレンツェへはイターロという電車で移動するスケジュールとなりました。
2023年は行きの飛行機からトラブル続きで大変だったので、今回は時間に余裕をもったスケジュールで挑みました。
(結果トラブルはなく良かったです)


僕はトラブルがなかったのですが、現地で情報交換する際に、ほぼ同時に日本からイタリアに入った人たちの荷物が届かなかった!という声を沢山聞いたので、次回以降は一泊分・最低限の着替えはもって飛行機に乗らないとと思ったのでした。
(パリのシャルルドゴール空港で乗り換えのパターンで、何人かロストバゲッジになっておりましたので、気をつけてください。)


そして、今回ビックリした事の1つ。
それはイターロ(イタリアの新幹線的な主要都市を結ぶ特急列車)が定刻に発車し、定刻に到着したこと。
今までの経験上、だいたい遅れてきますし(ひどい時は60分とか…)ホームが空いてないという事で待たされたりしますので、到着も遅れていくのです。


ヨーロッパの主要都市は電車が行き止まり(頭端式)になったホームで、いったん入って、そこから出ていく形状。
なので少しズレ出すと、それを修正できなくなってしまうのではないかと思っていたのですが、今回は、本当に電車の時間が正確で、 そのことにイタリアっぽくないなぁとビックリしました(笑)

今回は「PITTI TIME」というテーマで行われたのですが、前回(2023年6月)に比べて、人が多くなったなと。
活気もさらに出て来た感じがしたのです。


前回は少し会場も使い切れておらず、これはピッティ自体が退潮なのか?と心配していたのですが、空気も大きく変わり、今回は世界各国から人が集まり盛況でした。


そして出展ブランドも増えている感じがして、実際にこの冬は出てないけど次の6月は出店するよ!というブランドもありましたので、PITTI UOMOの文化がなくならず繋がって行きそうな感じを受けたことが凄く嬉しかったのでした

コレクションの印象はMILANOショールーム編で書かせて頂くのですが、ピッティの会場で思った事は一つあります。


それは、来場者のウールコートを着ている割合がものすごく高かった事。


ブランドの営業さんも含めてかなりの人がウールコートを羽織っていましたので、来シーズンは今年以上にウールのコートがトレンドになるのではないかと思っています。
すでに発注させて頂いている商品もありますが、自分達の提案の中で、ウールのアウターに関しては増やしていきます。


大人の男性に楽しんでほしい服というテーマで僕達は常にセレクトしています。
その中で、トレンドをおっかけすぎてもつかれてしまうと思うのですが、全く気にしないというのも違うのではないかと思っています。
時代の流れを知っている、学んでいる、その上で選ぶ服は何なのか?そのことを僕達は大事にしていきます。
その為にも、世界の潮流やデザイナーさんの考え方、プレゼンテーションをしっかりと学び発信も出来たらと改めて思う出張になりました。

blocks79 ブロックス79

初めてデザイナー兼CEOでもあるクリスティアーノさんとお話しさせて頂く事が出来ました。


「履きやすいスニーカー=アスリートが選ぶスニーカー」というシンプルなストーリーから、アスリートが競技で履くスニーカーではデザイン的にいけてないので、その部分を大きく変化させ、スタイリッシュかつ履きやすい。
その部分も両立させたスタイリッシュなモデルを作ったという事でした。
日本にもすごく詳しく、その理由の一つに、彼は一世を風靡したアトランティックスターズのブランドディレクターそして創業者の1人だったのです。
そのなかで、現代的解釈と日本の現状を交えて新しいモデルを提案して貰えました。


これがすごく格好良くて、表彰台をモチーフにブランドアイコンを創っているのですが、こちらも2024年の秋冬からは一部リニューアルし、綺麗目なデザインにあわせてスニーカーを提案するとお話しして頂けました。


シャンブレーのシャツはバリエーションを増やし、そしてプリントのバリエーションを持って、 夏の南イタリアをイメージした海でのリゾートを表現するコレクションを提案出来たらとお話し頂きました。

BRIGLIA ブリリア

ミケーレさんに今回もお会いすることが出来ました。
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毎シーズンサスティナブルな提案もありますが、イタリアで人気のモデルと日本で人気になるモデルでは少し差が出て来ている感じがあります。
少しずつ追いつくかもしれませんが、イタリアでは渡りが太くそこからテーパードする、リラックスシルエットのパンツが人気になります。
日本だと、股上も含めて少し違和感を感じてしまうんですよね。
そこを微妙なラインなのですが、少しスマートに仕上げてもらったモデルでリラックスシルエットのパンツを次の秋冬では提案出来ると思っています。


そして、これはどのブランドでも言える事なのですが、パンツメーカーも、シャツメーカーも、セットアップの提案が増えてきました。
スーツというかっちりとしたスタイリングではなく、少しカジュアルな提案。
この絶妙なセットアップ・スーチングのライン・シルエットがイタリア的な会社であるとも思っています。
カジュアルになりすぎず、エレガントに提案するスタイルを僕達も提案して行こうと思います。
シーズンに1度のメンズ世界最大級展示会・ピッティ・ウオモ。
特にクラシックのスタイルに関してピッティウオモは、これからもNO1で居続けて欲しいなぁと思いますし、ワクワクする場所であって欲しいと改めて思ったのでした。
 
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