コーヒーの各産地の話

コーヒーの各産地の話
コーヒーのそのほとんどが赤道をはさんで南北緯25度の間のエリアの熱帯の山や、高原地帯で主に栽培されています。
各国のコーヒー農園で収穫されたコーヒー生豆を精製し、選別・等級格付けを行ってから消費国へ輸出しています。
コーヒー生豆を輸入した消費国は、その後焙煎機によってそのコーヒーの特性が生かされるよう焙煎し、お客様の下へ届けています。

コーヒー各産地一覧

ブラジル

ブラジルコーヒー ブラジルコーヒー ブラジルコーヒー

コーヒーの生産量・輸出量ともに世界一のコーヒー大国のブラジル

18世紀から生産量・輸出量ともに世界一。栽培面積も世界一。
消費量もアメリカに次ぐ第2位というコーヒー大国であるブラジル。

国内一の生産エリアであるミナスジェライス州のセラード地域には機械化された大規模な農園が数多く並ぶ一方、山岳地帯には小規模な農園が多いです。

生産エリアによって、栽培する品種や精製方法は様々で、甘みの強い豆から香り高い豆まで、幅広い味わいを持った豆が存在します。
総じて言えるのは、標高が低い分、酸味が少なめで落ち着いた味わいが多いということです。

〔ブラジル豆の味の傾向〕
甘み:★★★★☆
コク:★★★★☆
酸味:★★★☆☆
余韻:★★★★☆

〔主な銘柄〕
【ブラジルサンタナ】
ブラジルの中では機構が高く、気温も豆栽培に適したバイーア州で栽培されるサンタナ。
甘みとコクが強めで、酸味は控え目。
・エリア:バイーア州シャパーダヂアマンチーナ地区
・農園:サンタナ農園

【ブラジルサントスNo.2/19】
ブラジルでサイズ、欠点数ともに最高品質を意味するNo.2/19
世界一飲みやすいともいわれ、ブラックでも砂糖を加えても美味しいです。
・エリア:ミナスジェライス州サンパウロ州など
・農園:国内複数農園

【ブラジルナチュラルハーフカフェインローリナ】
一般的な豆に比べ、カフェインの含有量がおよそ半分程度のローリナ
プルーンのような、華やかな甘みのある香りが特徴。
・エリア:サンパウロ州
・農園:サンジョゼ農園

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エチオピア

エチオピアコーヒー エチオピアコーヒー エチオピアコーヒー

世界で最初にコーヒーを消費した国といわれ、コーヒー豆の世界3大原種、アラビカ種の原産地として知られるエチオピア

国土の大半が山岳に覆われ、カファ地方やシダモ地方など、広範囲にわたって栽培されているほか、野生の樹木から収穫することもあります。

世界的に人気の高い品種が多く栽培されており、主にエチオピア種の豆の総称である「モカコーヒー」として、世界に輸出されています。

豆の特徴は「香り!」
フルーティーな香りが強く、苦みが少ないです。
その特徴からブラジル産と比較されることが多いです。

〔エチオピア豆の味の傾向〕
甘み:★★★★☆
コク:★★★★☆
酸味:★★★★★
余韻:★★★★☆

〔主な銘柄〕
【エチオピアコチャレ】
ハンドピックした豆を丁寧に精製して完成するコチャレ。
カシスやチェリー、ライチのようなフレッシュな香りが特徴。
・エリア:南部諸民族州・イルガチェフェ
・農園:国内複数農園

【モカウォシュドシダモ】
ナチュラルな精製が多く、エチオピアで珍しくウォシュドで精製された豆です。
白ワインのような透明感のある酸味です。
・エリア:シダモ地域
・農園:国内複数農園

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グアテマラ

グアテマラコーヒー グアテマラコーヒー グアテマラコーヒー

グアテマラは、カリブ海と太平洋の両方の海に面する中央アメリカの国です。
メキシコ、ホンジュラス、ベリーズ、エルサルバドルと国境を接しています。
中央アメリカエリアでは、メキシコに次ぐ生産量を誇ります。

豆の栽培は、太平洋側の南部や標高の高い中部地帯で行われ「シェードツリー」という日陰を作る高い木の下で栽培する生産方法で育てます。

スペシャルティコーヒーへの取り組みが進んでおり、アンティグラやアティトランなどが、特に高品質のコーヒー産地として有名です。

グアテマラ産コーヒー豆には、生産地の高度によって7つのランクが存在しています。
最も上のランクのコーヒー豆は、標高1350メートル以上で作られた豆で、SHB(ストリクトリー ハード ビーン)と呼ばれるものです。
標高が高い場所で作られたコーヒー豆は、品質が良く、コーヒーの風味も格段に良くなります。
このため、価格も高くなりやすいのです。

グアテマラ珈琲の特徴は、フルーティーな酸味と花のような香りが特徴です。
深いコクがあり、やさしい甘さの後味が上品で飲みやすいでしょう。
産地によって違いがありますが、重めのボディでチョコレートやナッツのような甘みもあります。

グアテマラコーヒーは中煎りがオススメです。
具体的には、ハイローストを意識すると良いでしょう。
グアテマラコーヒーらしい酸味や爽やかさの中に、香ばしさやコクがプラスされます。
ほんのりとした苦みも感じられ、コーヒーらしいバランスの良い雰囲気に仕上がるでしょう。

たっぷりのミルクでラテにするのもオススメです!

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コスタリカ

コスタリカコーヒー コスタリカコーヒー コスタリカコーヒー

コスタリカは中央アメリカに位置していて、メキシコの少し下あたりにある小さな国です。
人口も450万人くらいしかおらず、日本と比べると大きさも人口も少ない小国です。

ちなみに「コスタリカ」という名前は、スペイン語で「豊かな海岸」という意味であり、大航海時代にコスタリカに上陸したスペイン人が、金の装飾をしている現地人を見て、その豊かさに驚いて付けた名前だそうです。

コスタリカは、熱帯地域でありながら、標高の高い山岳地帯なのでコーヒー豆を栽培するのに最適な環境であると言えます。

コスタリカはもともとが赤道のほぼ真下の熱帯地域なので安定した日照量があります。
火山灰による肥沃な土壌にも恵まれており、スペシャルティコーヒーにおいても人気が高いのです。

コスタリカ産のコーヒー豆の味は、酸味が豊かで苦みは控えめであり、軽くて飲みやすいという印象があります。

芳香な香りの中に、深めのコクがあり絶妙なバランスを保っています。
コーヒーを飲んだ後にほんのりするフルーティーな香りが気持ちをリラックスさせます。

国を挙げてコーヒー豆の栽培に力を入れているコスタリカ。
深い甘味とコクが特徴の高品質なコーヒーを多く生産しています。

まろやかな酸味を楽しみたいときは朝煎り、キャラメルのようなコクを楽しみたいときは深煎りにするなど、その味わいや香りの変化もお楽しみください♪

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インドネシア

インドネシアコーヒー インドネシアコーヒー インドネシアコーヒー

16世紀ごろからコーヒー豆の栽培がおこなわれていた歴史があり、世界有数の豆の生産地であるインドネシア。

主な産地は国内産地量のおよそ75%を占めるスマトラ島では収穫期と雨季が重なり、天日乾燥が困難なため「スマトラ式」と呼ばれる島独自の精製が行われています。

品種の大半は、ロブスタ種だが、スマトラ島の北部ではアラビカ種のマンデリンというブランド豆を栽培。
マイルドな香りと、力強いコクを備えた豆として、世界中から評価を集めています。

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コロンビア

コロンビアコーヒー コロンビアコーヒー コロンビアコーヒー

コロンビアコーヒーとは、その名の通りコロンビアで栽培されているコーヒー豆の銘柄を表します。

各地で雨期・乾期が違うため、1年を通してコーヒー豆を収穫することができます。
ほとんどが小規模農園で生産されているため、栽培から収穫のほとんどが人の手によって行われています。

コロンビアのコーヒー豆は、大きさでグレードが決まります。
一番大きな高品質とされるグレードは「スプレモ」と呼ばれています。

スプレモ(supremo)とは、スペイン語で「最高級の」という意味。
そのことからもわかるように、コロンビア スプレモはコロンビアで採れるコーヒーの中でも品質の高い、希少なコーヒー豆です。
コーヒー豆は、栽培される国の評価基準によって等級分けが行われます。

コロンビアコーヒーの美味しい飲み方は、少し低めの温度で飲むと、濃厚なコクと甘み、控え目な酸味が感じられます。

また、一緒にナッツ類の食べ物や、アーモンドチョコレートなどを一緒に食べることで、コロンビアコーヒーのフルーティーな香りとナッツの相性がマッチします。

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パナマ

パナマコーヒー パナマコーヒー パナマコーヒー

パナマといえばコーヒー愛好家にとって特別な響きを感じる「ゲイシャ種」です。

ゲイシャとは、コーヒー発祥の地であるエチオピアにある村の名前が由来です。
1970年〜80年ごろ、中南米ではさび病という植物にかかる病気が大流行し、コーヒーが収穫できなくなるという大事件がありました。

そのため、パナマのコーヒー農園は病気に強いゲイシャ種をエチオピアから輸入したのがパナマ ゲイシャの始まりです。

パナマは東西に細長い形をした国土で、西部のバル火山の据野、標高1000〜2000m付近に豆の農家が集中しています。

このエリアはミネラルを含んだ火山性の土壌、カリブ海からの穏やかな風、短めの日照時間など、コーヒー豆に適した気候であり、多くの高品質な豆が生産されています。

2004年。1年に1度開催されるパナマコーヒーの国際オークションである「ベスト オブ パナマ」にてエスメラルダ農園が出品したコーヒーは、当時の最高落札価格を記録したとともに、世界中のコーヒー業界に大きな影響を与えました。

パナマのゲイシャ種は、昨今スペシャルティコーヒーの世界で最も注目を集めている品種で、毎年開催される国際オークションにおいて、常に高額で落札されるコーヒーです。

その風味特性は、ジャスミンを思わせる華やかな香りと柑橘類の持つ明るい酸味とともに、驚くほどクリアで甘味をともなった後味が特徴です。

しかし、その栽培は難しく生産性が低いことから非常に貴重なコーヒーとなっています。

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ベトナム

ベトナムコーヒー ベトナムコーヒー ベトナムコーヒー

コーヒーの生産の第1位はブラジルです。
第2位は、実はベトナム。

生産するコーヒー豆のおよそ80%以上は、ブレンドコーヒーや缶コーヒーなどに使用するロブスタ種(苦みの強いカネフォラ種)ですが、標高が1500mを超えるラムドン省周辺で、わずかにアラビカ種にも栽培されています。

ちなみに、ベトナムにはコーヒーの生産に携わっている人が約260万人。
ほとんどのコーヒー農園が1〜50ha未満の中小農園です。
収穫時期は10月から翌年の4月で、精製方法はナチュラルです。

収穫したコーヒーの実を天日干し、もしくは機械乾燥しています。

ベトナムのアラビカ種は、力強いコクと苦味が特徴で、焙煎後に豆に味をつけたり、コーヒーに練乳を入れるなど、ベトナム独自の文化にマッチした特徴を備えています。

カフェ・フィンを使って抽出されたベトナムコーヒーに砂糖や練乳を混ぜ、氷のたっぷり入ったグラスに一気に注ぎ、かき混ぜながらゆっくり冷やして、時間を掛けながら飲むのが主流です。
お家でも簡単に作れるので、ぜひお試しください。

↓↓作り方の手順は以下の通り↓↓
1.グラスに練乳を入れる
2.通常よりもお湯を細くゆっくり注ぎ、濃いめにドリップする
3.グラスにコーヒーを注ぐ
4.完成

通常のドリッパーで淹れる場合は、濃いコーヒーを淹れるように調整しながらドリップすることを心がけてください。
また、抽出時間が長くなれば長くなるほど、濃いコーヒーに仕上がります。
コツは蒸らすより時間を少し長めに取り、お湯を細く注ぎつつ、普段よりもゆっくりと抽出すること。
是非試してみてください。

ベトナムコーヒーの淹れ方について詳しくはこちら

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ハワイ

ハワイコナコーヒー ハワイコナコーヒー ハワイコナコーヒー

リゾート地としても大人気なハワイ。
ハワイコナは、ハワイ島の地区産のコーヒーのことです。
ハワイ島中心部のマウナ・ケア山とマウナ・ロア山の西側斜面で、この島にもコーヒーがもたらされた19世紀初頭以来、優れた香りと酸味を持つティピカ種が作り続けられています。

高品質で生産量が少ない、ブルーマウンテンに並ぶ高値がつけらえれているほどです。
豆の等級はサイズ、水分量、欠点数によって決まります。

エクストラファンシーはスクリーン19以上、水分量9〜12%、生豆1ポンド(453g)当たり完全欠点豆10個相当分以内で最上級品。

精製度の高い生豆は、蝋状で青みがかかったグリーンで大粒、

グアテマラ珈琲の特徴は、フルーティーな酸味と花のような香りが特徴です。
深いコクがあり、やさしい甘さの後味が上品で飲みやすいでしょう。
産地によって違いがありますが、重めのボディでチョコレートやナッツのような甘みもあります。焙煎もきれいに仕上がり、産地の環境のよさと品質管理の徹底ぶりが伺えます。

味わいは、芳醇な香りと独特の甘みと酸味、しっかりしたコクが特徴です。

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今後もまだまだコーヒー産地各国についてお伝えしていきます!