シャガールのステンドグラスのある、小さな教会
こんにちは、Poppyです。
今日は、画家の巨匠【マルク・シャガールがデザインしたステンドグラスづくしの教会】をご紹介したいと思います。
場所はロンドンから南東、ケント州の Tudeley という街にある All Saints' Church。
教会の12つの窓すべてが、シャガールがデザインしたステンドグラスという、ユニークな教会。
シャガールのステンドグラスはフランスやドイツなどにいくつかありますが、大聖堂や大きな教会ばかりで、
すべての窓がシャガールのステンドグラスという教会は、世界中でただひとつ、この教会のみ。
なぜイギリスの小さな街のこじんまりした教会に、いきなり巨匠のステンドグラスがあるかというと・・・
1963年、近くに住むサラさんが21歳の若さで水死するという事故がありました。
亡くなる2年前に、サラさんがパリのルーブル美術館で展示されていたシャガールのステンドグラスに魅了されて姿が母親の心に深く残っていたため、
ご家族がサラさんの追悼のためのステンドグラスの製作をシャガールに依頼し、シャガールが承諾したとういう経緯があるそうです。
祭壇後ろにあるサラさんのメモリアルのステンドグラスには、下半分にサラさんが海に横たわっている姿があり、
シャガールの喜びのシンボルである赤い馬がサラさんをキリストのクロスに導く場面が描かれています。
このメモリアルのステンドグラスの施工のため教会を訪れたシャガールは、残りすべての窓を手掛けたいと自ら申し出たそうです。
いかにもシャガールらしい、ブルーのステンドグラスたち。
黄色のステンドグラスの窓が2つがあり、祭壇側から見ると暖かなイエローに包まれており、これまた美しい。
全てのステンドグラスが出来上がるまで15年、シャガールが98歳で亡くなった1985年に完成しました。
礼拝の時間や結婚式などのイベント等で教会の中に入れないときもあるので、事前にサイトでチェックしてから訪れることをオススメします。
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