アート・音楽2018/11/06

僕の愛するレコード達。Vol.2『White Album』by The Beatles


こんにちは、ユウヤです。

ロンドンは早くも寒くなってまいりました。しかし、そんなロンドン中を、いや世界中を熱くさせる作品が発表されようとしています。

そうです、今年はビートルズの大作『White Album』のリリースから50周年ということで、リミックスバージョンが発売されるのです。発売日は11月9日。ワクワクが止まりません!!

ということで、今回紹介するのはこちらのアルバム!!
White album(ホワイトアルバム) by The Beatles

ジャケットが真っ白いこのアルバム、刻印されている【The BEATLES】の文字の位置が1枚1枚違う場所に刻印されているのが特徴。(僕の写真では見えにくいですね、すみません。) この作品の本当のタイトルは『The BEATLES』らしいのですが、みんなホワイトアルバムと呼んでいるので、世界共通でホワイトアルバムという名前で認識されています。

白いが故、汚れが目立ちやすく、レコードフェアなどにいくとタバコのヤニで黄ばんでしまっているものや、コーヒーやお茶をこぼしてしまっているなど、同じアルバムでも1枚1枚の個性が目立ちやすい!! それがコレクター魂に火をつけてしまい、ニューヨークにはなんと2000枚超えのホワイトアルバムを所有している人がいます。 1つの作品だけで2000枚・・・脱帽です。

実はこのアルバムを紹介するにあたって、「第1回はストーンズで、第2回はビートルズなんて、ベタ過ぎる」だとか「ビートルズの永遠のライバルバンド、ローリングストーンズの大ファンである僕がビートルズを紹介するなんて」だとか、「どうせどこかの誰かも同じようなブログを書いているだろう」とか、勝手に僕の中で色んな葛藤がありましたが、やはり自分の気持ちは抑えることができませんでした。


ビートルズといえば全員が曲を作ることができ、全員が歌うことができるっていうのが一番の特徴だと思いますが、このアルバムは「メンバー全員が出来ることを全てやってみる!」というコンセプトで作られたのではないかと思います。 そのため、収録曲30曲の2枚組アルバムとなっており、とてもボリューム感のあるアルバムです。 内容もすごく充実していて、カントリーからアバンギャルドまで幅広いジャンルの曲が収録されています。


このアルバムからビートルズは自身で設立したレコード会社「Apple Records」から曲を発表、リンゴのレコードラベルが印象的です。

このホワイトアルバムも前作までと同様、ステレオ盤とモノラル盤が発売されているのですが、残念ながら僕はまだステレオ盤でしか聴いたことがありません。 しかもCDなどのデジタル音源でも聴いたことが無いので、レコードだとCDと比べて音がこう違うなどの紹介ができないのが残念です。

しかし確実に言えることは、このホワイトアルバムのような二枚組以上の作品を聴くときはレコードで聴くのがオススメです。 何故かというと、レコードを裏返したり、交換する時間が良い具合の休憩時間となってくれるからです。 皆さん長いアルバムを聴く際に集中力が無くなったりすることはありませんか? レコードだとA面が終わると自動的に音が止まるので、B面に行く前にA面の余韻に浸れたり、トイレに行けたりします。 しかもこのアルバムにおいては、それぞれの面によって違うテーマが見えてくるような選曲となっていて、まるで1つの作品を聴き終わるころには四つの作品を聴き終えたような感動があります。 「今日はC面が聴きたいなー」という時はC面だけ聴けちゃうのもレコードで聴く際の魅力ですね。

何せ曲数が多いので、お気に入りの曲は何か?と聞かれると困ってしまうので、今回は各面1曲ずつ僕の好きな曲を紹介しようと思います。

まずはA面からの1曲は『Dear Prudence』
ベースの音がとてもカッコいい、サイケデリックな雰囲気のあるジョン・レノンが歌う曲です。 ジョン・レノンの凄いところはやっぱり歌い出した瞬間に雰囲気を変えれるところだと思います。 ドラムはポール・マッカートニーが叩いているみたいですが、やはりリンゴ・スターに似せたドラムを叩いているような気がします。 この曲は2曲目に収録されているのですが、個人的にはこの曲が始まった時に「あっ、ホワイトアルバムが始まったな」って思います。

B面からは『Rocky Raccoon』
ポール・マッカートニーが歌う曲です。僕がこのアルバムを聴いてる間に涙を流すとしたら、間違いなくこの曲でしょう。 歌詞はロッキーラクーンという若い少年の物語となっているのですが、とても読み甲斐がありますので、是非読んでみてください。 しかし、なんと言っても泣きどころは美しいコード進行と歌のメロディーです。 そしてリンゴ・スターのドラムが入ってきたその瞬間が僕の感動の瞬間です。

C面からは『Everybody's Got Something to Hide Except Me and My Monkey』
この面はかなりロックな曲が多い面なのですが、その中でも一番僕が好きなのがこの曲です。 ギターの音がとにかくカッコよくて、ジョン・レノンのシャウトな歌い方との相性が素晴らしいです。 カッコよくギターを弾きまくっているのはジョージ・ハリスンです。歌詞もシンプルで、これぞ正にRockn'Roll!!

最後にD面からは『Revolution 9』
僕がホワイトアルバムを初めて聴いたのは13歳の頃だったのですが、最初にこの曲を聴いたときは「怖い、気持ち悪い」という感想でした。 それでも何故かいつのまにか好きになり、今では「僕がモダンクラシックやエクスペリメンタルを聴けるのはこの曲のおかげなのかな」と思ったりします。 ポップミュージックに飽きてきた人にはオススメです!!

以上、ホワイトアルバムの紹介でした。 紹介した曲以外にも名曲揃いのアルバムなので『Rocky Raccoon』じゃなくて『Blackbird』を紹介すべきというような声もありますが、許してください。

実は僕がこんなにもビートルズについて語るのは珍しく、どちらかといえばビートルズの事を過大評価しすぎているビートルズファンの事は苦手に思っている傾向があります。 そんな僕でもビートルズのアルバムは全部揃えてしまい、こんなに語ってしまう・・・やはりビートルズはすごいのでしょう。 そして今までビートルズの作品の再販に注目してこなかった僕がこんなにも注目しているなんて、やはり僕はホワイトアルバムが好きなのでしょう。



記事を書いたひと
ユウヤ
イーストロンドン在住。レコード収集とお酒が趣味。ディープなロンドンを満喫中。

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