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2019/10/27 18:34
2021/4/18 更新
目次・ディレクショナルとツインチップ・ツインチップスキーの特徴 ・サイズの選び方は ・板の幅はどうやって決める? ・おすすめの滑り方は ・スタッフからひとこと |
滑りながら遊ぶ!!
ゲレンデを快適に滑りながら、後ろ向きで滑ったり、緩斜面ではスピンや板のしなりを生かしたプレス、斜面変化や壁を生かしたジャンプまで自由なアクションが楽しめるフリースキー。今回はフリースキーはどのような性能によって様々なアクションに対応するか、解説をさせていただきます。
ディレクショナルとツインチップ
ディレクショナル
直訳すると「方向(上)の、指向性の」といった意味で、基本的に前向き滑走のみを想定したスキー。 テールにキックが付いていなかったり、ブーツセンターの位置にしっかりとセットバックが入っている。
ツインチップ
テールにもキック(チップ)があり、スイッチ(後ろ方向)の滑走にも対応したスキー。 フリースタイルスキーが発祥で、ブーツセンター位置が板の長さの中心に近いのが特徴。
ツインチップスキーの特徴
・フレックスパターン
ツインチップのフレックスパターンはトップ・テールが柔らかく設定されており、少ない力でも板の真ん中を中心にバランスよくたわんでくれる特徴があります。たわませ易いことにより細かいターンコントロールが容易になり、地形やアイテムへの安心したアプローチにつながります。
・スイングウェイト
ツインチップスキーは前後の形状がほぼ同じになっていて、一般オールラウンドモデル(ディレクショナル系)と比較するとより中心に近い位置にブーツセンターが設定されています。この形状により振り回した時のバランスが良く、回転系の動きに非常に有利になります。
サイズの選び方は
一般オールラウンド系のカービングスキーでは身長-5cm~-10cmがおすすめとされていますが、ツインチップスキーではある程度自分好みの好きなサイズで遊ぶことができます。ファンスキーの様に短めを選んだり、パウダーを楽しむために身長よりもさらに長い板にしたりと選び方は様々です。テールのキックによって接雪長が短くなるため、身長~-5cm程度が一般オールラウンドモデルと比較した際の中心サイズとなります。
板の幅はどうやって決める?
サイズのほかにもう一つ大きく板の特徴になる要素が板のセンター幅です。板の幅はおよそ70mm台~110mm台程度の中から選びます。70~80mm台の細めの板は鋭いエッジングや素早い切り返しが得意で、特に整地で力を発揮します。太めを選ぶ場合は板の面積が広がって浮力がアップします。100mmをオーバーしてくると、パウダーの中でもあまり後傾にならずに滑れるぐらいの浮力が出てきます。しかし、板が太くなるにつれてエッジングもやや大変になる特徴があり、足幅よりも太い110mmぐらいになると、エッジを立てたカービングをするために意図的に板を傾けていく必要が出てきます。ツインチップの板を選ぶ際は主にキレも良く不整地などにも対応できる80mm台~90mm台がメインになりますが、パウダーも一台で兼用したい場合などは100mm~の板をえらぶのもおすすめです
おすすめの滑り方
ツインチップの場合、通常のスキーと比較して相対的に板の前に乗るようなポジションとなります。そのため、今まではややノーズを抑えるような意識で板を抑えていたものが中心を抑えるような意識を持つことで板をたわませ易く、操作がしやすい板の中心に乗ることができます。板の中心に乗ることで回転系のアクションもスムーズになり、どんどん新しいことにトライできるようになると思います。また、フレックスは前後が柔らかくなっていて、少ない力でも板をたわませることができるので、板を平行に、外足だけの荷重にならないように滑ってあげるとすいすいと快適なターンができると思います。どのポジションが板を一番思い通りに操作できるか、確かめながら滑ってみてください。
スタッフから一言
ツインチップのスキーはカービングターンやトリックだけでなく、板をずらしたりする動きも得意でゲレンデの思い通りのスピードで滑るのが得意なスキーです。色んなコースに一台で対応できるのでゲレンデを余すことなく楽しむことができると思います。今までのスキーとははじめは違和感があるかもしれませんがコツを踏まえて乗ってみるときっと楽しいスキーだと思いますので是非一度試してみていただければと思います。不安なことなどあればお気軽にお問い合わせくださいませ。
最終更新:2021/04/18 20:38