スキーブーツの中でも構造によって大きく特徴が分かれる２ピースブーツと３ピースブーツ。
一昔前では２ピースブーツが主流でしたが、昨今では３ピースブーツもゲレンデで良く見かけるようになってきました。
そこで今回はその形状の違いから滑りにどんな影響が出るのか、ご紹介します。


・２ピースブーツ/３ピースブーツとは
２ピースブーツと３ピースブーツはどちらもスキーブーツの一種で、組み合わさっているパーツ数の違いから
２ピースブーツと３ピースブーツに分類されています。



・２ピースブーツと３ピースブーツの違い

・２ピースブーツの特徴

２ピースブーツはロワシェルとアッパーシェルの２つの部品から作られているスキーブーツです。フロントバックルのスキーブーツの中では最も一般的なスキーブーツの構造で、シェル硬度や左右の剛性などがブーツの性能に影響を与えます。足首はロワシェルのサポートによってしっかりと包まれ安定感のあるフィーリングが特徴です。


・２ピースブーツのオススメスタイルは？
２ピースブーツはオールラウンド～基礎スキー・レーシングのジャンルにブーツの種類が多く、やはり安定したカービング性能を求められるスタイルに人気のあるブーツです。今まではがっちりしたホールドと安定したどっしり感が特徴でしたが、最近ではブーツのシェル素材が非常に軽量になり、ブーツによっては今まで軽量と言われていた３ピースブーツよりも軽いブーツも多数発売されていて、手軽に安定したターンが楽しめるようになりました。


・３ピースブーツの特徴

３ピースブーツはロワシェルとタング、リアカフの３つの部品から作られているスキーブーツです。ロワシェルの正面側が大きく開いており、足入れが非常に簡単。また、主にタングの硬さによってブーツのフレックスが決まっていきます。タングは硬さにもよりますがしなりがあり、フレックスがありながらも足首が使いやすく、反発なども使えるのが特徴です。



・３ピースブーツのオススメスタイルは？
３ピースブーツはオールラウンド～モーグル・スロープスタイル（パーク・グラトリ系）のジャンルに種類が多く、特にオリンピックのモーグル競技などを見ていると見かけることが多いです。足首をフレキシブルに動かしたいスキースタイルに人気です。また、最近ではその足入れのしやすさから、手軽にスキーを楽しみたいスキーヤーにも支持されています。


・2020それぞれのおすすめのブーツは？
：２ピースブーツ:ROXA R/FIT HIKE 90 & 110

今シーズンより取扱い再開となったイタリア製ブーツメーカーROXAのオールラウンドモデルでワイドで快適な履き心地とウォークモードやグリップウォークソールといった多彩な機能が特徴。アウターシェルとインナーブーツはどちらも熱成型が可能で幅広な足にも優しくフィットします。


：３ピースブーツ:FULL TILT CLASSIC PRO

３ピースブーツの元祖、FTの超定番モデルがついにモデルチェンジ。カービングにも対応のややハードなタングとフルサーモの熱整形インナー、ハードバーンのカービング～コブまで場面を問わず高いポテンシャルを発揮します。


３ピースブーツ:ROXA R-3 100

従来軽量と言われていた３ピースにさらに超軽量素材のシェルを使用。立体的な足型にフィットするシェル金型は熱成型により幅広の足にもジャストフィット。ウォークモードも備えた新時代の３ピースブーツです。


ショップスタッフから一言
今回はブーツの構造による違いを説明させていただきました。２ピースと３ピースの違い、なんとなくお分かりいただけたでしょうか。ブーツにはモデルによって構造以外にも硬さや足幅といった様々な違いがあります。３ピースの足入れのかんたんさは一度試してみてもらいたいななんて思います。履き比べるとよりリアルにその違いを感じることが出来るので店頭では何足か履いた上で、予算や希望のスタイルに合わせてご案内をさせて頂きます。この記事がブーツ選びの参考になれば幸いです。