ISO9001国際品質マネージメント認証取得

当社は審査登録機関ペリージョンソンレジストラー(PJR)よりISO9001:2015の認証を取得し、国際規格に準拠した当社品質マニュアルや手順書を含む、製品の品質を管理するための品質マネジメントシステムにより、製品の品質管理を行っています。 また、審査登録機関による定期的な審査を受審する他、内部監査を実施するなどして、品質マネジメントシステムの点検、改善を日常的に推進し、品質の向上と、お客様満足度の向上に努めています。


 


ガスクロマトグラフ成分分析

ナチュラスサイコスでは精油の品質管理において、10年の経験上やはり五感による官能検査や信頼のおける業者選びを最重要視しています。なぜなら成分の調整は後からいくらでも出来、ガスクロマトグラフでは示しきれない領域があることを経験から把握しているからです。しかしながら、現代社会において「数値で示す」ということの重要性も同時に重んじています。 そのため、弊社では自社工場のラボ内にガスクロマトグラフ分析機器と社内にガスクロマトグラフ分析による成分分析経験者を常勤にて3名配置しています。(2014年4月現在、三重大学大学院生物資源学研究科博士前期課程修了者、姫路工業大学大学院(現兵庫県立大学大学院)物質科学科博士前期課程修了者、立命館大学理工学部化学科修了者(大手化粧品メーカーにて香料受入分析経験)の3名) 道具だけではなく、使う人が正しくなければ品質は維持されません。ナチュラスサイコスはこのように精油の品質を人間の五感、理化学検査にて判断すべきと考えます。

写真は自社内のラボに設置の島津製作所GC-2010。
精油の分析に広く用いられる機種を採用しています。

オートサンプラー、オートインジェクターを装備し、大量のサンプルに対して、
一斉分析を掛けることが可能です。


 

私は先日(2010年2月上旬)オーストラリアの精油の源流であるファームを訪問しました。

私(創業者、日置)はオーストラリア出張の隙間を見つけてニューサウスウェールズ州とタスマニア州のラベンダーファームを訪れました。両者とも非常に気候に恵まれ、人里離れた場所にありました。
原料ラベンダーの収穫などの手伝いなども行ってきました。ニューサウスウェールズ州のファームは私の古くからのオーストラリア人の友人の父上のお友達の方が経営されているファームで業界の裏話をいろいろと聞いてきました。とにかく話し好きな方々でした。

それではレポートをお楽しみください…

まず世界一空気が綺麗と言われるタスマニアの大規模ラベンダーファームです。フランスのプロバンス、富良野は約北緯40度、そしてここタスマニアは南緯40度の位置にあります。どうりで最高のラベンダーが栽培できるのだと納得しました。写真左はファームのオーナーさんと私、右は大型蒸留釜です。

 


ファームの片隅には抽出を終えたラベンダーの山。繰り返し発酵させて、また畑に返してあげるそうです。優しい天然肥料の出来上がりですね。右は精油が分離機から出てきている様子です。

  

品質管理を徹底している様子が見て取れました。この後、ファームのオーナーの自宅に招いてもらい、地ビールを飲みながらビジネスの話を長時間に渡りしました。
これは私の極秘プロジェクトです。お楽しみに


 

タスマニアのファームはここまでです。


シドニーのある州「ニューサウスウェールズ州」にあるラベンダーファームです。
シドニーから車で5時間ほどのいわゆる遠隔地です。ファームにたどり着くまでほとんど何もありませんでした。あるのはPetrol station(ガソリンスタンド)のみでした。ファームの肝っ玉母さんが「このあたりはGoogleマップもいいかげんなの。綴りは間違えているし、存在しない道まで書いてある。」と言っていました。でも理想的な栽培環境です。こちらのファームは比較的小規模でお父さんが手摘でラベンダーを収穫します。(写真左)右はラベンダーの苗木です。ラベンダーは苗木を足して栽培していきます。

 



収穫の手伝いをしました。その代わりに大量の精油だのラベンダーの化粧品だのを貰いました。(笑)
右は収穫に満足げな私と左は12年来の友人スティーブです。私が若かりし頃、オーストラリアでツアーガイドをやっていた頃にドライバーとして一緒に働いていた仲間です。

   

小規模の蒸留釜です。この日は抽出のデモンストレーションを僕達のためにしてくれました。


 


ワンちゃんたちもこんな広くて空気が澄んでいるところ幸せでしょうね。

 

今回の訪問で精油が果物や野菜といった農産物であるということを肌で感じることが出来ました。
来年2月にラベンダーの栽培農家が世界中から集まる国際会議があるそうです。私も是非参加してみたいと思います。


2010年01月30日

 

オーストラリア仕入先を訪問

ナチュラスサイコスは創業から間もない頃、2005年10月6日に弊社の仕入先を訪問しました。今回の訪問の狙いは
弊社のお客様に弊社の精油に対してより安心感を持っていただくために仕入先がどんなところなのか、品質管理はどのような感じで行われているのかをお伝えするための取材と、仕入先の購買部マネージャーと会い精油について共に語り合い、弊社へより安定した品質の精油、他店では入手できない精油を供給してもらうことをお願いすることでした。

それではレポートをお楽しみください…

購買部のマネージャーとスタッフの皆さんと精油についていろいろ話をしてきました。「問題があるときはいつでも言ってくれ」と気さくに話してくれたアシュラフさん(右から2番目)。彼は購買部のマネージャーで、当店の精油の品質は彼にかかっていると言っても過言ではないのです。彼と話すと彼の頭の中には「世界のどこに良質な精油があるか」という情報が詰まっているといった感じでした。いわば「精油買い付けのプロ」です。当日案内してくれた左からジェニーさん、ドミニクさん、ドンさん、アシュラフさんです。ジェニーさんは元大手化粧品メーカー勤務のスペシャリストで主にアジア地域を担当しているセールスの方です。その他、購買部のスタッフの方々です。そして恥ずかしながら初公開の私の私(右端)です。


Special thanks for all staffs from Naturas Psychos



次に品質管理についてです。専門家が精油を分析し、数値化している様子を見ることが出来ました。精油を分析するための高価な機器が所狭しと並んでいました。右上はガスクロマトグラフィーテスト用の機器。この機器で全ての不純物を検出し、不純物のある精油をシャットアウトしています。右上から2番目の写真では専門家が精油の貯蔵タンクを1つずつ丁寧に見回っていました。

 

 

 

 


お次は貯蔵施設です。精油の注意書きを見るとよく「直射日光の当たらない、風邪通しの良い所で保管してください。」などと記載されていますが、仕入先の倉庫に入った瞬間に「非常に精油に良い状態で保管されている」ということを実感できました。オーストラリアは今初夏で暖かくなり始めていますが、半袖にネクタイ姿で出向いた私はバカでした…正直言って寒かったです…



 

今回の仕入先訪問で担当者に直接会うことによって、当店から仕入先に対してものがより言いやすくなりそうです。万一精油に問題がある際は直接購買部マネージャーを通して話ができ、当店にとって大きなアドバンテージになります。そして何よりも精油の品質管理、貯蔵施設を見ることで「安心」に対する再確認ができました。ナチュラスサイコスはこれからも当店の精油を心待ちにしておられるお客様のために世界中どこへでも出かけます。また次回の海外レポートをお楽しみに。


2005年10月10日



創業当時の品質に関する弊社からの問い合わせに対しての仕入先の回答

(100%ピュアでナチュラル、化学肥料が使われていないということが書かれています。)

補足

当店のオイルは生産の過程で一切の化学肥料や農薬を使用していない100%ピュアのものです。

しかし、ホームページ上では販売に際して、オーガニックという言葉を用いてはおりません。オーストラリアのオーガニック基準は非常に厳しく、公害などのある国(自動車などの排気ガス公害を含む)で生産された時点でオーガニック認定は受けられません。よってオーガニック精油の生産はそういった公害のほとんどない僻地で行われていることが多く、国際的な基準などが存在しないことが多いのです。当店は基準が不明確であるにも関わらず販売に際して当店自身をオーガニックサプライヤーとは呼びません。また、当店はオーガニック製品でもない商品をオーガニックと偽り販売する様な存在にはなりたくはありません。

仕入先の品質管理体制について

内容について
この文書は当店が仕入先を選定するにあたり、仕入先に対して品質管理方法についての問い合わせをした際に得た回答を日本語訳したものです。

はじめに
当社は今年で設立17年目を迎えるオーストラリア大手精油商社です。
当社においての品質管理は外部業者ではなく、社内常駐の品質管理者によって行われています。また、ISO9004(国際品質規格-農業カテゴリー)の取得の自社オーガニックファームをオーストラリア国内に保有しています。オーストラリア国外からの輸入の場合は、下記のテストを各専門家が行うことによって化学薬品や農薬が使用されていないことを一つ一つの精油全てに品質管理ナンバーを与え、テストし、合格したものだけが、製品として出荷されます。

下記の9種類のテストを各専門家が重ねることによって、精油の物理的で科学的な数値を徹底的に調べることをしています。社内の化学者とアロマ専門家の間のこういった形での結合は、これらの厳しいテストに合格しない精油を全て廃棄することを確実なものにしています。また、当社の実験室を訪問して、品質管理システムを我々のクライアントに公開することをしています。

GLC(ガス・クロマトグラフィーテスト)
精油をテストするのに最も高度な方法の1つです。ガス・クロマトグラフィーテストは化学薬品や農薬、その他人工合成物などの不純物を確実に見つけることができます。 製品出荷前には、精油全てにバッチナンバー与えられ、この分析評価に合格していなければなりません。このようにして最終段階では、コンピュータや積分器、炎電離検知器・炎イオン化装置検知器など様々な精密な装置を駆使して細かな成分の分析がなされ、最後に残ったものだけが製品化されるのです。

目視と香りテスト
人間の五感によるテストは最も基本的で初期段階で行われるテストです。 精油の半透明性、色、粘着性、溶解度、および香りは、品質を維持するために最も大切でテストの基本です。

比重テスト
成分表の中の指針でもある比重は水の密度で物質の密度を割った数値です。 水には1グラム立方センチメートルの密度があり、分母と分子の単位が同じなので、単位は消え、比重は物質の密度と同じ数値になります。このテストは精油の成分により比重が異なるため、純粋性の基準となります。


屈折率テスト
精油を真空状態に置き、光を透過させた際の速度と透明な標本に光を透過させた際の速度との比率。 屈折率は光が通っている液体(精油)の物理構造によって関わってきます。光を通すことによって、物質内の異物を特定することができます。屈折率が高ければ高いほど分散の量がより大きく、物質の品質が高いということになります。

酸価テスト
このテストは脂肪に含まれる遊離酸の量を中和するために必要な水酸化カリウムをミリグラム換算で計ったものです。このテストで物質の変質が測定できます。新鮮なものそうでないものを計る基準となります。

ヒドロキシル価テスト
有機物質の中に分類される水酸基(一価OH)の測定です。

ヨウ素価テスト
オイルの非飽和度の基準です。低ヨウ素価は高度の飽和を表します。

鹸化価テスト
鹸化価は明確な量のサンプルを鹸化させるのに必要なアルカリの量です。 ミリグラムの水酸化カリウム(KOH)の数が、サンプルの1グラムを鹸化させるのに必要な数値で示されます。

ヘビーメタルテスト
鉛、水銀、および砒素などの重金属が含まれていないことをテストします。

動物実験について
当店の仕入先は動物実験を一切行っておりません。