モン族と言えばエスニックファッション好きには無くてはならない存在です。
カラフルで細やかな刺繍古布を使ったアイテムは今回ご紹介するモン族の財布を始めバッグやスカートポーチなど沢山の種類があります。
洋服なども非常に細かな刺繍が施されとても良いものですがカラフルが故エスニック初心者の方はコーデでちょっと迷うかも。
特に初心者の方は今回ご紹介するモン族の財布やバッグなど小物回りからエスニックファッションを楽しみましょう。
エスニック初心者はもちろんモン族大好きのエスニックファッションのベテランさんまでオススメ出来るのが今回ご紹介するモン族の財布です。
モン族」と一言で言ってもその系譜はいくつかの国に分かれます。
【モン族刺繍古布の種類】
・タイ系モン族
・ラオス系モン族
・チベット中国系モン族
・ベトナム系モン族
今回はこの中で「ベトナム系モン族」の刺繍古布を使ったモン族の財布のご紹介となります。
布により数年から十数年もしくは二十年三十年と年期の入った刺繍古布が使われておりますがモン族の人達もぱっと見て「これは何年前のものだ」とはハッキリとは言えないそうです。
それでも代々受け継がれたモン族の刺繍古布はその歴史とアジアの手仕事を感じるには十分と言えるでしょう。
モン族は元々文字を持たない民族として知られています。
また別名を「針と糸の民」と呼ばれるほど手先が器用です。
そしてモン族はその暮らしぶりや歴史を刺繍によって表し次の世代へと伝えてきました。
精霊信仰を持つモン族は身近で暮らす動物や鳥や昆虫など身近なものからそのデザインのヒントを得ています。
特にカタツムリを表すグルグルとした模様は一家の成長や繁栄を表し好んで使われています。
また魔除けやお守りと言った意味合いもありますので常に持ち歩く財布にするのはうってつけの刺繍生地と言えます。
今回ご紹介するのはチェンマイのモン族市場でモン族の方から直接仕入れたモン族財布です。
カラフルに刺繍が施されたベトナム系モン族の古布を贅沢に使用しました。
それぞれが同じものが2つとない一点物になります。
モン族のアイテム全般に言えることですが全てがハンドメイドの一点物となりますのでピンッと来たら直ぐに購入するのがオススメです。
似たような感じを見かけることはあったとしても全く同じアイテムにはもう二度と出会えません。
外見はモン族の歴史ある刺繍古布を使用していますが中は現代風に使いやすく安心してお買い求めいただけます。
コインの収納部分にはファスナーが付き蛇腹になったお札入れ部分は十分に収納力があります。
またカードも4枚と申し分のない収納力ではないでしょうか。
細かな刺繍が施されたモン族の古布は見ていて飽きることがありません。
また見る角度や光の具合でもその表情が変わります。
ひと針ひと針気が遠くなるような時間を掛けて施されるモン族の美しい刺繍。
正にアジアの手仕事と呼ぶにふさわしい出来栄えです。
モン族の少女はお婆ちゃんやお母さんからその刺繍の手ほどきを受けます。
自分で刺繍をしたスカートを履いて祭りに参加しその刺繍が見事であればあるほど良き妻となると評判が立ち人気者になるのです。
モン族の刺繍生地は元々は自分が身につける衣装に自分が施したものです。
誰かのためではなく「自分を飾るため」の刺繍です。美しくない訳がありません。
刺繍そのものはもちろんベースとなるカラーにも個性が出ます。
こちらは珍しいブルー。あまり見かけることが無いカラーなのであっという間に売れてしまいます。
ここまで伝統的なモン族の刺繍古布を使った財布をご紹介して参りました。
確かに現代社会に置いてこの様な少数山岳民族の財布は「野暮ったい」と言った印象を持たれる方もいらっしゃるかも知れません。
それでも思い出してみて下さい。
お婆ちゃんが編んでくれたセーター。
お母ちゃんが被せてくれた手作りの毛糸の帽子。
どれも少し野暮ったくて。
少し不格好だけど愛着が湧いて。
手放せなかったりしませんでしたか?
どこかのアジアの山奥の村でモン族の少女が懸命に刺繍を施した布はそんな味があるのです。
モン族の財布を持つということは少数山岳民族が持つ伝統文化を選ぶということです。
お気に入りが見つかったらどうぞ末永くご愛用下さい。