チェンマイのモン族市場の現在。モン族市場から人が消えた!?


チェンマイのモン族市場はタイの少数山岳民族であるモン族の布や雑貨を仕入れるため日本のエスニック雑貨屋を始め欧米系のバイヤーが多数出入りします。

「針と糸の民」と呼ばれるモン族の見事な手刺繍は世界中にファンがいるのです。

エスニックファッション好きには定番のモン族グッズが一同に揃うチェンマイのモン族市場。

今回はそのモン族市場の現在をレポートします。

半年ぶりに訪れたモン族市場にはショッキングな光景が広がっていました。

モン族市場の現在。11月20日の様子


モン族グッズが軒並み売り切れて在庫がなくなったのでバンコクからチェンマイに移動しました。

モン族市場でモン族を始めとする少数山岳民族グッズを仕入れるためです。

アパートから徒歩圏内なので気軽な気持ちで自転車に跨り現場についた時は「一体何があったんだ!?」と思わずにはいられない状態でした。

半年前と現在の写真をご覧下さい。


タイのモン族市場 2021年

こちらが半年前です。

カラフルなモン族グッズが並びお客さんの姿も見えます。

タイのタイのモン族市場2021年11月現在

そしてこちらが最新のモン族市場の様子です。

同じ場所で撮ったものとは信じられない光景です。

2021年11月17日の撮影なのでインターネットで見ることが出来る最新のモン族市場の現在の様子で間違いないです。

モン族市場から人が消えた理由

タイのモン族市場コロナ後

なぜこんなにも急に人が消えてしまったのか?

ボクも納得が行かずあちこち馴染みの店の店主などに話を聞いてみました。

現地の事は現地の人に聞くのが一番です。

そうすると深刻なチェンマイのコロナの感染状況が見えてきました。

モン族市場はワロロット市場に隣接する位置にあります。

先月の話ですがそのワロロット市場近くの野菜市場に端を発する大規模がクラスターが発生しました。

1日当たり〜500人程度が数日続いたらしいので街の大きさを考えると相当な規模のクラスターだと言えるでしょう。

一時はモン族市場だけではなくワロロット市場でもシャッターを閉めた店が多かったそうです。

そしてその流れで現在のモン族市場の状況になっているとの事でした。

日本では収束したかの様に見えるコロナウィルスもここタイではまだまだ猛威を奮っています。

モン族市場で開店していたのはわずか数件

タイのモン族市場で営業するお店

実際にモン族市場を歩いてみたところ店を開けているのはほんの数件です。

店が開いていない市場からは客足も遠のいてしまい店番のモン族の人もヒマそうです。

世界中のエスニックバイヤーは愚かタイ人の洋服のデザイナーなども足を運ぶモン族市場が驚くほど閑散としていました。

モン族市場はどうなってしまうのか?



このままの状態では海外から入るエスニック雑貨バイヤーはお手上げです。

ボクもわざわざバンコクからチェンマイに拠点を移した意味がありません。

チェンマイには他にもモン族などの少数山岳民族グッズが揃う市場やマーケットが複数ありますがモン族市場程ではなくその大元とも言えるモン族市場がこの状態ではどうしようもありません。


モン族市場はどうなってしまうのか?

この状態はいつまで続くのか?

店は何時になったら開くのか?


知りたいことは山程あります。

所がここでもタイ人らしい気質が見え隠れしてしまい話は迷路に迷い込みます。

誰も本当のことなど知らないしどうなるのかなんて先のことなんて分からない。

モン族市場の顔見知りの店主に話を聞いてもさっぱり要領を得ないのです。

12月はモン族の正月がある



そんな中モン族市場の店主からこんな話が聞けました。

「12月はモン族のお正月があるの。毎年1周間は休むかな?コロナの状況も良くないし客は来ないしお店が開き始めるとすれば年明けね」

そう話してくれた店主の言葉通りになればまだいいですがこのままモン族市場が自然消滅してしまう可能性はゼロではありません。

直ぐ近所に住んでいるので引き続きモン族市場の現在をお伝えして行きます。

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