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インドへ向かう旅の準備

ボクは今2年半ぶりに日本にいます。

主な目的はインドへ向かう旅の準備。

インドは相変わらず特別な土地でタイやネパールへ向かうのとはまるで違います。

「インドは呼ばれて行くところ」

旅人の間ではよくそんな風にウワサされます。

自分が行きたい!と思ってもインドから呼ばれないことにはどうにもこうにも行くことが出来ない不思議な国なのです。


インドへ旅立つには海外旅行傷害保険が必須



インド空港



2年半帰国難民としてタイで暮らしていたボクが 「インドへ行く」ということだけのために日本に一時帰国しました。

いくつかの理由のうちの最大の理由が「海外傷害旅行保険」に加入するためです。

皆さん海外旅行のときはお馴染みの旅行保険。

実は日本の海外旅行傷害保険は海外に居たまま加入することが出来ません。

日本国内にいる必要があるのです。

海外の保険会社では2社ほど海外にいたまま加入できるものもありますが タイで暮らしている「リタイヤメントビザ」ではどちらも加入を断られてしまいました。

例えば語学留学で取得できる「EDビザ」などに変更する必要があったのです。

リタイアメントビザでは海外に居たまま海外旅行傷害保険に 加入することが不可能となれば一旦帰国しなければなりません。

インドを旅するに当たり「丸腰」つまり無保険で入国するなどもってのほか。

というのもボクは以前デリーで原因不明の体調不良で倒れ入院したことがあり 4泊5日で27万円ほど請求されたことがあります。

その時は海外旅行傷害保険に加入していたので現地の日本語が出来るスタッフがサポートしてくれて大変助かりました。

その後もバンコクで胃腸の不良から2週間ほど入院したことがありますがなんと無保険(笑)

請求額は57万円ほどでもちろん自腹です←

思わぬアクシデントが起こる可能性がダントツに高いのがインドと言う国。

ボクは25年ほどエスニック雑貨のバイヤーとしてアジアに通っていますが 無保険の丸腰でインドに入る勇気は持ち合わせていません。

大袈裟に言うと自殺行為に等しいです(笑)




インドへ向かう前に体調を万全にする



インド_メインバザール

ボクは糖尿病の持病を持ったまま2年半タイで暮らしていたのでいくつかの心配がありました。

例えば目。網膜剥離による失明です。

毎年3,000人の糖尿病患者が視力を失っています。

こうした不安材料を取り除くための検査や胃カメラなど一通り済ませました。

体調は問題なし。

逆に糖尿病の指針のひとつとしてのHA1C(ヘモグロビンエーワンシー)が8.3から6.7と大幅に改善されていました。

6.5以下が好ましいという目安なのであとひと頑張りです。

これはタイで暮らしていたことによる嬉しい副産物。

タイ飯は1人前あたりの量が少ないこと。

また暑い中市場を頻繁に歩き汗をかき良い運動になっていることが考えられます。




インドを長期で旅をするために大切なこと



インドメインバザール昼

エスニックバイヤーとして常に心がけていることがいくつかあります。

その内のひとつが「どんな時でも飯はしっかり食べる」です。

クルマと同じく人間だってガソリンを入れなければ身体が動きません。

バイヤーは歩いて汗を流してナンボの仕事です。

メシが食えなくなって身体が動かないなんてことになったらバイヤーとして失格なのです。

そこで重要になってくるのが「歯」

例えそこがどんな国でもどんな街でもどんな料理でも。

しっかり食べて市場を汗を流しながらテクテク歩き面白いブツを見つけ出さなければなりません。

半年ほど前のことだったでしょうか。

バンコクでスニッカーズ的な物を食べた時に左奥歯の銀歯が取れてしまいそのままになっておりました。

そしてバンコクの歯医者で診てもらったところ「根管治療」が必要とのこと。

つまりこの奥歯を治療した日本の歯医者が適当でしっかりと下処理をしないまま銀歯をかぶせていたんですね。

あのヤブ医者のやろー!(怒)

これは予想外でした。

根管治療をして被せものをするとざっくり15万円ほど現金で支払う必要があります。

それなら日本に一時帰国して治療しようと思いただ今治療の真っ最中。

一回の診察代が380円とかなんだかこちらが申し訳なく感じるほどの金額で 言葉の心配もなく丁寧に治療中なうでございます。

海外で暮らしていると気軽に医者にかかれません。

皆さん「当たり前のこと」と思っているかもしれませんが日本の健康保険制度は世界に類を見ない素晴らしいものなのです。




インドへ旅立つためにビザの取得



インドの牛


インドを長期で旅をするための身体のメンテナンスが終わった後はビザの問題。

インドに入国するにはビザが必要です。

今ではオンラインで申請可能ですがこれがまたインドらしいと言うかなんと言うか実に面倒。

申請途中で心が折れそうになるぐらい時間がかかります(笑)

英語が多少でも話せるのであればアライバルビザも取得可能です。

デリーのインディラ・ガンジー空港などいくつかの空港が該当しますが 到着したその場で取得出来る非常に便利な申請方法です。

該当する空港に降りたら書類に記入し窓口に出して3,500円ほどで取得できますが 多少でも英語を解さないと少しハードルが高いかもしれません。

窓口での申請自体はそれほど難しいものではありません。

しかし万が一不備があった場合職員との意志の疎通が必要となるため 初心者の方は事前にオンラインでビザを取得しておくのが安心でしょう。

ボクは窓口が空いていることもありアライバルビザ一択でしたが コロナ禍が続き現地の様子が詳しく分からないことから今回は予めオンラインで ビザを取得しインドに向かおうと思っています。




インドへ向かう旅の準備まとめ



サドゥー

日本からインドまでは約6,000キロ。

直行便で約9時間半かかります。

物理的にも少々遠い国。

しかし実際にインドを旅しようと決めたところから実際にインドの大地に立つまでもそう簡単ではありません。

様々な準備をし何よりもココロと身体を整えてから行かないと インドの喧騒に飲み込まれ腹を壊しトイレに篭りグルグルと回る安宿の天井のファンを見つめて 涙を流すだけであっという間に帰国(笑)

ボクらエスニックバイヤーは「デリー病」と読んでいる不思議な症状があります。

微熱が続き腹は下したまま身体は怠くホテルから動けなくなる症状です。

ほぼ無菌室のような「美しい国ニッポン」から「雑菌だらけのインド」に初めてやって来た 旅行者が洗礼を受けるウェルカムシャワー的なものですね(笑)

「エキサイティング・インディア」

インドを称するネーミングです。

インドはその名の通りエネルギッシュでエキサイティングな国です。

腰が引けていたり身体の調子が思わしくなかったりするとその熱に触れることは愚か簡単に弾き出されてしまいます。

インドを全身で受け止め楽しむためには準備が必要なのです。

歯の治療が終わり次第バンコクに戻りデリーから西へ西へインドの大地を這うようにして進む 長い旅に出ようと思っています。


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