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2013/02/12 16:57
今ではほとんど無くなりつつありますが根強い人気のラタン(籐)をご紹介します。
一昔前はたくさんあったのに今では数えるくらいにメーカーが減ってしまったのが残念です。。
通常直径15mm稲生のものを太民、以下のものを丸籐と呼びます。家具のフレームをしては、通常20から30mm程度の太民が一般的に使用されています。
また、直径12mm以下の丸籐を加工して皮籐(背張、面取り)…一般的にピールと呼ばれるものや籐芯(丸芯・半芯・平芯)を作ります。
■ラタン素材の特徴
ラタンは熱帯、亜熱帯に生息するヤシ科の植物でその種類は300種類以上をいわれています。形は竹とよく似ており、
違いは竹の内部が中空であるのに対し、ラタンはぎっしりと詰まったソリッドであることです。
その繊維方向の引っ張り強度は非常に強く、しなやかで折れにくく、家具として1000年以上も昔から日本でも愛用されています。
■ラタンの魅力
優しく温かく、住む人の心になじむ家具。籐(ラタン)の最大の魅力は、本物の天然素材だけが持つ柔らかな風合いと、手作りの温かさにあります。
籐が夏場だけのものだったのはもうずっと昔のこと。夏は爽やかに、冬は自然の温もりで、空間を優しく包んでくれます。
しかも、和室にも洋室にも調和するファッション性があり、丈夫で長持ちするのも籐家具の大きな魅力といえるでしょう。
■簡単にできる補修
●まき部分のホツレの応急処置
ホツレ部分をきれいに整えてから、木工用ボンドで止め、細かい布なので一晩ほど縛っておいてください。
●皮籐がはずれてしまったときは
あらかじめ皮籐を水かぬるま湯で湿らせておいてから、右図の手順でしっかりと巻いてください。乾くと縮んでしっかりと固定されます。
巻き込むのが難しいときは細い釘で止めてください。
■上手なお手入れ方法
●普段のお手入れ
網目のあるものは、ほこりがたまりやすいので、ときどき洋服ブラシなどでお掃除してください。
また、柔らかな布でからぶきするのも効果的です。こまめなお手入れがラタン家具を長持ちさせます。
●シミ、汚れがついてしまったら
家庭用の中性洗剤を薄めて、柔らかな布かスポンジにつけて軽く拭きます。強くこすると光沢がなくなりますので、
特に艶出し仕上げのものは強く拭いたり、ワックスを使うのは厳禁です。また、研磨剤の入った洗剤も使用しないでください。
最後は乾いた布で洗剤と水気を丁寧に拭き取ってください。
最終更新:2013/05/24 18:05