記事詳細
2012/10/26 17:44
殺すとは穏やかではないですが
木というのはそもそも、伐採された後も呼吸を繰り返します。
成長や自己修復をするわけではないので実際は死んでいますが
細かい繊維が収縮と拡張を繰り返して、木が膨らんだり、水分を吸ったりと
まるで生きているかのごとく動いています。
数ミリにカットした木材などを湿らせると数分で反り返るほど木は柔軟です。
なのでどんな家具でも例えば引き出しが閉まりにくかったりした経験があると思います。
それは不良や寿命ではなく、木が呼吸をしているのです。
そんな中カリモクは独自の技術で木の収縮を止めています。
それは木殺しのことではなく、何十工程における塗装で木の呼吸を止めているのです。
呼吸を止めて家具を長持ちさせる方法は一見良くないことに思えますが
木材の大敵は水分と虫です。水分が多すぎるとカビや虫が繁殖します
それは木の細かい隙間に入り込んでいるのです。それをカリモクは塗装と研磨で潰すことで隙間を埋めているのです。
なので何年経っても木が変化しない、木を殺しているのです。
最終更新:2013/03/04 19:42