過炭酸ナトリウム
過炭酸ナトリウムは、酸素系漂白剤の主成分として知られておりおもに除菌・漂白・消臭の目的で使われます。過炭酸ナトリウム(2Na2CO33H2O2)は、水に溶けると炭酸ナトリウム(Na2CO3)と過酸化水素(H2O2)に分離します。
ARESの過炭酸ナトリウムは、界面活性剤や蛍光剤を含まない純粋な漂白成分のみの製品になります。
過炭酸ナトリウムは水に溶けると最終的に炭酸ソーダと酸素になるので、一般的な塩素系漂白剤と違って環境にもやさしい漂白剤です。使用後は殺菌作用を失うため、家庭用浄化槽でも比較的安心してご使用いただけます。
毎日のお洗濯でもシルク・ウールを除くほとんどの繊維に使用できます。色柄ものにも安心してお使いいただけます。
過炭酸ナトリウムの使い方
洗濯槽クリーナーとしてカビ取り、除菌
(全自動洗濯機・2槽式洗濯機)
- 40~50℃のお湯を洗濯槽の高水位まで入れ、過炭酸ナトリウムを湯10Lにつき約100gの割合で入れる。
- 数分間運転した後つけ置きでふたを閉めて3~4時間放置する。
- つけ置き後数分間運転し、浮いてきた汚れをネットなどですくい取ってから排水を行い、水だけ (高水位)で標準コースを1回分行う。
- 1度で汚れが取りきれない時は、数回同じ事を繰り返し行う。
洗濯槽クリーナーとしてカビ取り、除菌
(ドラム式洗濯機)
- 「つけおきコース」を選び、「洗い」のみに設定する。水量は最低水位を選んでおく。
- 熱めの湯(50℃くらいまで)をドアを開けてもこぼれない水位まで溜め、そこに過炭酸ナトリウムを湯10Lにつき100gの割合で入れ、運転をスタートする。
- ドラムの回転が止まったらドアを開け、浮いてきた汚れをネットなどですくい取り除いてから脱水する。
- その後すすぎ~脱水を汚れがでてこなくなるまで繰り返す。
毎日のお洗濯に
- 水30Lに対し過炭酸ナトリウム10~20gを、洗濯用洗剤と一緒に使用する。
洗濯物のシミ抜き・漂白・除菌・消臭
- (シミ抜き)
シミに直接、過炭酸ナトリウム粉末に少量の湯を混ぜたものを塗りしばらく置き、ブラシ等でこすり洗い流す。 - (漂白・除菌・消臭)
40~60℃のお湯2Lに対して過炭酸ナトリウムを約30g入れたものに、約20分浸ける。
キッチン用品の漂白・除菌・消臭
40~60℃のお湯2Lに対し過炭酸ナトリウムを約30g混ぜたものに約20分浸ける。
食器洗い乾燥機の洗剤として
食器洗い乾燥機の洗剤投入口に小さじ1杯(約5g)の過炭酸ナトリウムを投入し、通常コースで洗浄する。
排水口のぬめり取り
- パイプの中に細いブラシ(歯ブラシでも可)を入れ、できるだけ汚れをこすり落としておく。
- パイプに約50℃のお湯を注いで排水口内部を温めてから中に過炭酸ナトリウム約30gを入れる。
- 200~400ml程度のお湯を少しずつ排水口に流し入れ、過炭酸ナトリウムの泡が上に上がってくるか、または中のほうでしゅわしゅわと発泡している音を確認する。
- そのまま1時間からひと晩放置し、お湯でよく洗い流す。
浴室掃除に
タイルの目地やコーキング剤に発生したカビに直接、過炭酸ナトリウム粉末に少量の湯を混ぜたものを塗り、しばらく置く。
しばらく置いた後、歯ブラシ等でこすりながら洗い流すとよい。
過炭酸ナトリウム使用上の注意
- アルカリ性のため手の荒れやすい方はゴム手袋を使用してください。
- 保管するときはステンレス製以外の金属製の容器を使わないでください。
- お子様の手が届かないところに保管してください。
- 粉や水溶液が目に入ったら、清潔な水で十分にすすぎ流し、医療機関に相談してください。
- 初めて使用するものには、目立たない部分につけて5分ほどおいて変色するものや色移りするものには使用しないでください。
- 本製品を他の容器に移し替える時には金属製の容器や、完全密閉の容器には入れないでください。(わずかですが酸素が発生しているので、腐食したり、内圧が高くなって危険です。)
次のものには使用しないでください。
- 水洗いできないもの(絹や毛製品)
- 色落ちするもの
- 含金属染料で染めたもの
- 金属製品(ボタンやバックルなど)
- 漆器
- 鉄分の多い水
袋に開いている小さな穴について
過炭酸ナトリウムは少しずつですが酸素を放出します。その放出した酸素による袋の破損を防止するために上部にエア抜き用の小孔を開けています。異常ではありませんのでご了承ください。
危険物について
当店取扱の過炭酸ナトリウムは危険物等確認試験の結果、非危険物と判定され消防庁にも非危険物として登録済みの安全な製品を利用しています。そのため、ご注文・保管数量を気にすることなく安心してお求めいただけます。
ただし、当店取扱の製品が非危険物登録をされているため、他の過炭酸ナトリウムが非危険物というわけではありません。