薬用生薬蒲公英 〜帰経 肝・胃 性味 寒・苦
セイヨウタンポポには、広範囲にわたって薬効があります。西洋の民間薬として一般にタンポポ葉サラダは利尿薬、肝機能改善薬として食されています。また、タンポポの全草は肝疾患に有効とされる栄養素のレシチンを多く含んでいます。レシチンはコリンの供給源でもあり、脳の栄養となることも期待できます。
タンポポは民間薬として活躍しています。
江戸時代のいくつかの本にタンポポが食用されていたという記録が残っています。民間薬として、苦味、健胃、整腸、解熱、発汗、催乳に使用されていました。
利尿
セイヨウタンポポの葉は利尿薬として用いられ、体内の水分を減らすことによって高血圧を治します。
解毒
セイヨウタンポポは最も効果的な解毒作用のある生薬の一つです。主に肝臓や胆嚢に働き、尿による老廃物の排出を助けます。根は感染、汚染による有毒物の排出を促します。便秘、にきびや湿疹、乾癬などの皮膚疾患、骨関節症や痛風などの関節炎など、多くの病気に対して有効です。
胆嚢障害
タンポポの根と葉は、胆嚢に対する有効な作用があり、胆石の予防に用いられています。葉は形成した胆石を消失するのに有効であるとされています。
医学博士邵輝氏のタンポポ葉成分の研究
- 邵輝博士が1988年より研究している、タンポポT-1について紹介します。タンポポT−1(以下T-1成分)は、タンポポの葉に含まれる低分子多糖体、特に希少糖と呼ばれる糖成分です。この成分は女性の体でどのような働きをしているのでしようか。
- 脳下垂体・視床下部にT-1成分が働きかけることで、性ホルモンの分泌を促し、卵子の成長、さらには排卵を助けていることが研究によって分かりました。
- T-1成分が卵胞心成長を助けるので、ランクの高い卵子を採ることができます。
後藤診療所、後藤正彰院長に質問です
- Q.タンポポ茶だけで生理不順が改善されますか?
- A.はい。タンポポ茶を服用している患者さんの多くは、生理不順を改善しています。
- Q.どれくらいの期間飲んだらいいのでしょうか?
- A.タンポポ茶の服用期間は3ヶ月を目標に続けてください。なぜなら卵子が成長し排卵するまで一般に90日程度かかるからです。生理不順や不妊症の治療において、体を冷やさないということが大切です。体の中の余分な水分は体を冷やす原因の一つです。タンポポ茶は体の中の余分な水分を排出します。尿の量が増えたり、むくみがとれた実感があれば、あなたの体質は良い方向に向かい始めています。タンポポ茶はいわゆるホルモン剤ではありませんので安心して服用してください。
タンポポ茶で今日も元気! 〜タンポポ茶を使用したお医者さんの症例〜
- ケース1
- 腎不全で血清クレアチニン(S-Cr。腎障害の指針)が4.4mg/dlだったある患者さんは、大学病院で腎臓透析をすすめられましたが、他に治療法がないかと探しておられました。
- そこでタンポポ茶の飲用をすすめました。1日2袋を飲み始めて2ヶ月後には血清クレアチニンが3.5mg/dlまで下がり、その後の検査ではさらに2.2mg/dlまで低下しました。体調も良好です。
- (くどうクリニツクエ藤医師)
- ケース2 〜血糖値450が2週間で134に
- ある56歳の患者さんは糖尿病歴8年です。重症の糖尿病で網膜症や腎障害等の合併症があり、血糖降下剤と降血圧剤を服用していました。1年前のHbAlc(グリコヘモグロビン/血糖値そのものよりも確実な指針)は12.0、血清クレアチニンは6.6mg/dlで、前増殖性網膜症で眼底出血がありました。
- 1年間にわたってタンポポ茶1日2袋を飲用し、状態に応じて黄連解毒湯(おうれんげどくとう)や半夏寫心湯(はんげしゃしんとう)を使用したところ、HbAlcは7、8、血清クレアチニンは4.2mg/dlになりました。さらに網膜症が安定し、体調良好となりました。
- (谷口眼科長谷川医師〉
- ケース3
- 糖尿病歴10年以上のある50代男性は、腎障害のために昨年から透析をしていました。2005年3月に網膜症で眼底出血し、目が見えなくなりました。京都府立医大などで様々な治療を受けましたが、効果が見られませんでした。
- 5月からタンポポ茶を毎日2袋、松節9カプセルを飲み始めました。すると排尿量は600mlから1000mlに増え、血糖値は200mg/dlから11Omg/dlまで下がりました。HbAlcも10台から8まで下がり、眼底出血も改善されました。
- (谷口眼科長谷川医師〉
病院のお薬と一緒に飲んでもいいですか?
病院のお薬と一緒に飲んでいただいてかまいません。病院でも様々なお薬や健康食品と併用されていますが、皆さん安心して服用されています。