COLUMN#16
定番だからこそ新しい

 
 

気づけばいつも同じコーディネートで歩いている自分がいる。
でも、歳を重ねるにつれて自分に似合う色やどうしても好きな色、
しっくりくるパンツの形や履きたいと思える靴などが見えてきます。

シーズンごとに冒険したくもあるけれど、
やっぱり惹かれる定番アイテムがあるものです。

そう、おしゃれといえる条件の一つは、
そのファッションが自分に溶け込んでいるか...つまり着こなしているか。

そしていつも着てしまうのは、やっぱりそれが好きだから! 

長い時を経ても色あせることのない必ず持っていたい定番の逸品を
マイナーチェンジしながら「今の時」に合わせて着こなしたい。
そんな思いから定番アイテムを見直してみました。

 

トラッドカジュアルの代表選手アウター

流行に左右されない、年齢に左右されない服こそ、
まさに定番アイテムといえるかもしれません。

そして長く使うアウターこそ、定番のものを着こなしたい。
そんな思いを叶えるものに出合いました。

カジュアルでありながら、上品さを保つキルティング素材のアウターといえば
「ラベンハム」ですが、今回ピックアップしたアイテムはフード付きの
ショート丈ジャケットタイプ「CRAYDON」。

 
 

ラベンハム製品の特徴でもある、
オンでもオフでも合わせやすい魅力の詰まった逸品で、
細身の作りがもたつく印象もなくすっきりと見せてくれるのもうれしい。

合わせる服によってコーディネートの幅がぐんと広がる
定番モデルならではの底力も見せてくれます。

コーディネートをあれこれ考えなくても
一枚で全体の印象を良く見せてくれるわけですから、
いつも着てこそ「こなれ感」が生まれますよ。

 

フレンチカジュアルの王道

この人といえばこれという定番のファッションアイテムがあります。
アップル社のスティーブ・ジョブスならば黒のタートルネックのセーター、
天才画家のパブロ・ピカソといえば、ボーダーカットソー。

そう、ピカソも愛用したボーダーは永遠のフレンチカジュアルの定番!
一枚でも存在感を発揮しますが、ミックスコーデの雄としても
活用の幅が広いアイテムです。

 
 

定番のホワイト×マリン以外は新鮮さもあり、
イメージを変えられるので、何色も揃えたいところ。

オーシバルのボーダーはカラー展開の幅広さでもおススメですよ。

 

清楚な定番コーデはいつでも新鮮

大人の女性が清潔さを表現したいときの定番アイテムといえば、白シャツです。
白シャツと言っても、素材や形もさまざま。

今回は、オックスフォードシャツに注目してみました。

 
 

フェミニンで女性っぽいというよりは、そのしっかりした生地感やボタンダウンが
清楚でカジュアルのイメージが強いですが、ボタンの開け方やボトムの選び方で
かっこよさもかわいらしさも演出できる優れものなんです。

 

主役にも脇役にもなれるのが本物の証

もともと作られた用途が違うシーンで使われるということは、汎用性が高いということ。
ブランドを代表する定番といわれるものは、使い勝手の高さが違います。

毎日のコーデに合わせやすいブレディの名品バッグ「エイボン」も、
もとは釣り用バッグとして発売されたとか。

自分も意外なところから使える定番アイテムを発掘できるかもしれません。

 
 

いつも同じが新しい

ファッションのコーディネートもさまざまなジャンルがあり、
ファッションアイテムを購入するのもネットショッピングが当たり前の時代となりました。

膨大な情報から自分に合ったものを選ぶのは至難の業のように感じますが、
定番アイテムならばサイズ感もわかっているので、ネットで買っても失敗が少ないといえます。

定番と呼ばれるものは、雑誌でも必ず特集されコーディネートにはやはり欠かせないもの。
ライター中野はファッションの専門家ではないので、服のディテールがどうの、
流行うんぬんなどファッション論議を展開することはできないのですが、
歳を重ねた経験から自分に似合うものの分別が多少はできてきたように思います。
(時には未だに失敗もしますが……)

ファッションは自分が好きで似合うと自負すれば、馴染んでくるから不思議です。
何事も基本をマスターしてこそ応用が利くように、
ファッションも定番アイテムがあってこそ、全体的なコーデに
冒険や新しさも生まれるのかもしれません。

同じでつまらないなあ、と感じるよりは
定番を軸にして合わせ方を変えてみると新鮮さが生まれます。

定番の魅力は、すたれないこと! そして、皆が認めるものだということ。

やはり、持っていて損はないという考えもありますし、
コーディネートのアップデートにも定番はやはり鉄板アイテムになるのだと思います。

 

最後に。

サンテラボで扱っているアパレルアイテムの多くは、愛用者の多いいわゆる定番もの。
長く使えて、合わせやすい、機能性も高いものが「やっぱいい!」と思えるからです。

この特集を書きながら、自分の定番アイテムを見直してみて
「さぁて、古くなった定番をリニューアルして今季の小物はこれを合わせよう……」と
イメージが湧いてきました。

まだまだ自分を表現することに疲れていないようなのでほっとしています。


(ライター:中野)  

 
 

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