みなさんは刺股(さすまた)という道具をご存知ですか?江戸時代に犯人捕獲の為に使われていたものなのですが、その刺股を防犯の為に設置している小学校があると聞いて、早速見てまいりました。
お話だけ伺っている時点では、そんな物騒なものを校内に置いて大丈夫なのかなと思っていましたが、実際に見てみると、とてもお洒落なデザインでビックリしてしまいました。
この度の私どもの訪問の際に、尽力してくださいました宮脇昌司様、そしてお忙しい中、貴重なお話をしてくださった、来住小学校の森本校長先生には大変お世話になりました。
この場を借りて心よりお礼を申し上げます。
廊下の壁などに取り付けられていて、いざという時にすぐに持ち出せるように工夫されています。上の部分の丸い絵はデザイナーの方に依頼して描いてもらったそうで、鳥をあしらった美しいデザインでした。
写真は体育館の入り口に設置された刺股です。生徒さん達の通行の邪魔にならない位置に置かれていました。刺股の先の部分は赤・黄・青の三色に塗り分けられていてとてもカラフルです。
長さは約2m 重さは1.3kg 女性の力でも十分振り回せる重さです。
池田市の児童殺傷事件以来、学校の安全について多くの議論がされてきましたが、果たしてどれくらいの学校が真剣に取り組んでいるのでしょうか?
もしも不審人物が現われて、ナイフなどの凶器を振り回したら・・・何も持たない先生方が素手で立ち向かうなんて、とてもできないことですよね。もちろん、刺股があるからといって、絶対に安心ってことにはならないですが、多くの子供さんをあずかる先生方にとっては心強い味方なのではないでしょうか。
刺股の柄の部分は剪定用(せんていよう)ノコギリに使われているものを転用したそうで、アルミ製で中が空洞になっていて、女性でも十分に扱える重さでした。それに断面が楕円になっているので、とても持ちやすかったです
携帯されるのではなく、設置しておくのなら最適な武器ではないかと思います。